『レ・ミゼラブル』20周年記念日特別カーテンコール - 2007年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から斎藤晴彦、岩崎宏美、鹿賀丈史、別所哲也、岡幸二郎

▲左から斎藤晴彦、岩崎宏美、鹿賀丈史、別所哲也、岡幸二郎
写真/斉藤由貴(左)と野口五郎 写真/この日のために用意されたバースデーケーキ

▲斉藤由貴(左)と野口五郎

▲この日のために用意されたバースデーケーキ
 19世紀フランスを舞台に、明日を夢見た民衆たちの生きざまを鮮やかに描き出したミュージカル『レ・ミゼラブル』。キャストの新陳代謝と、演出のマイナーチェンジを繰り返しながら愛され続けてきた同作が、6月11日に日本初演20周年を迎え、特別カーテンコールを行った。

 まずは、当日の公演で主役ジャン・バルジャン役を務めた別所哲也があいさつ。その後、初演メンバーであり、20周年記念キャストとして復活出演していた鹿賀丈史・岩崎宏美・斎藤晴彦、そしてサプライズゲストとして観劇していた斉藤由貴(元コゼット役)がコメント。いずれも簡潔な中に作品への深い愛情をにじませていたが、中でも女性2人は感極まった様子で、声もうわずり気味だった。

 その後、作品と同じく今年20歳を迎えたコゼット役の富田麻帆と、観客を代表して舞台に上がった数名がバースデーケーキを囲んでお祝い。続いて演出のジョン・ケアードが、「今年100人近くの出演者がいますが、今日出演していない方々がもっと素晴らしいので(笑)、ぜひ観に入らしてください」と、ジョークを交えながらキャストを称えた。さらに「キャストの皆さん、スタッフを連れ出してください」と、裏方スタッフをスポットライトの中に呼び寄せ、大きな拍手を送った。

 さらに、もう一人のサプライズゲスト、初演キャストの野口五郎(元マリウス役)が登場。「用意してきた言葉はすべて忘れてしまった」と感激の表情で断った上で、鹿賀がステージで吐血していたという仰天エピソードのほか、弟分のようにかわいがっている山本耕史に送ったアドバイスなど思い出の数々を明らかにした。

 最後に野口はキャストに向けて、「(初演の)みんなは必死でした。皆さんもっともっとパワーを出せると思います! 頑張ってください!」と叱咤激励。満場拍手の中、カーテンコールは幕を閉じた。

 カーテンコール、囲み会見での主なコメントは以下のとおり。
別所哲也
今日この場にいられて、本当に感激です。というのも、20年前の初演を観て俳優になる決意をした、本当に大きな作品で……。自分も参加できて、また今回、20周年記念オリジナルキャストの皆さんと共演できて、心からうれしく思っています。
[囲み会見時のコメント]
20年前に観て感動したことを覚えているので、まさに20年前に日本の『レ・ミゼラブル』を作り上げた方々、鹿賀さんをはじめ皆さんと同じ舞台に立っていることに感動しています。身の引き締まる思いです。

鹿賀丈史
20年前の6月11日、今と同じ衣裳で同じ化粧、同じかつらで……顔はちょっと老けましたが(笑)、今日ここに立っている自分が信じられない。20年たって、キャストの年齢層にも幅が生まれましたが、それがこういう作品には必要なこと。また30年40年と続いていくように、(これからも)ぜひご覧になってください。
[囲み会見時のコメント]
この20年間で日本という国も変わり、自分たちを取り巻く環境も変わりましたけど、やっぱり良い作品は良いまま残るんだなと、今日改めて実感しました。(血を吐いたという話を受けて)長いので……けがをしたりいろいろありました。でも、そこからワンステップ上がろうとみな努力していましたね。

岩崎宏美
20年前は母親役というのが空想の世界のものだったんですけど、途中ちょっと抜けてまた戻ってきた時(97年に9年ぶりに出演)、自分の中で役(の解釈)が大きく変わっていることに気づきました。20年たったこの日に、この舞台に立っていることが信じられません。本当に幸せです。
[囲み会見時のコメント]
『レ・ミゼラブル』は本当に思い出深い作品で……(今日)この日に舞台に立てたことが、本当に素敵なことだと思いました。つらかったのは20年前の衣裳を着なければならないこと(笑)、それ以外は本当に楽しみました。

斎藤晴彦
オリジナルキャスト3人がここに並んでいますが、20年前に3人でやったわけではありません(笑)。もっとたくさんいたその人たちのことも思い出しながら、今日やらせていただきました。この作品は、時代がどうであれみずみずしさが色あせない。そのすごさを今日も思い知らされました。
[囲み会見時のコメント]
87年では革命という言葉が今とは違う重みがあったけど、20年たって、そういうものは変ぼうを遂げたと思う。自分のやったテナルディエみたいな悪いやつも、最初は「このヤロー」と思われたけど、今ではそんなのやたらといるわけです。作品自体は変わらないけど、お客さんや僕らの感性が変わってきて、予想を超えてたところに進みつつあると思います。

斉藤由貴
今日2階から観ていて、この20年間のことをたくさん思い出しました。コゼットは正直とても難しい役でしたが、私は本当にこの役が大好きで……。この作品から人生を学ぶことができたと感じました。そして、斎藤晴彦さんの楽屋でみそ汁こぼしたな、とかそういうことも思い出しました(笑)。今日は本当に素晴らしい3時間でした。

ジョン・ケアード(演出)
20年間にかかわった何百人という出演者たちに「素晴らしかった」と伝えたいと思います。ひげもかつらも衣裳も、とある素晴らしい人が作ってくれ、また、マイクを付け、明かりを当ててくれている。舞台裏で、魔法のように舞台を動かしてくれているスタッフがたくさん働いています。(舞台裏からスタッフ陣が登場し)彼らが帝劇のマジシャンたちです。

野口五郎
ファイルがいっぱいになると(古いものを)削除しなければなけない。15年前に『レ・ミゼラブル』を終えた時、僕の中からこの作品を削除しました。でも、人間ってアナログなんですね。ロンドンに行ってふと気がつくと、『レ・ミゼラブル』を観ている……。皆さん、ジョン・ケアードという人はひどい人です(笑)。僕ら本当に悩んで悩んで、みんな病気になりましたが(笑)、すっかりノセられてしまいました。いろんなことが走馬灯のように駆け巡りました。この作品に出会えて本当に良かったなと思っています。

岡幸二郎
[囲み会見時のコメント]
私にとってこの作品は……最初は仕事としてですが、だんだん“使命”としてやっているような感じになっていました。そうそうたる先輩からいろんなことを教えていただいたので、今度は自分たちがそれをやっていかなければと。そうやって受け継がれていく作品だと思います。
公演データ
【スタッフ】 作=アラン・ブーブリル クロード=ミッシェル・シェーンベルク 潤色・演出=ジョン・ケアード トレバー・ナン 翻訳=酒井洋子 訳詞=岩谷時子
【キャスト】 山口祐一郎/別所哲也/今井清隆/橋本さとし/阿部裕/石川禅/岡幸二郎/今拓哉 ほか(全役交互出演)

【東京公演】
2007.6/8(金)〜8/27(月) 帝国劇場
・チケット発売中
・全席指定S席13,500円/A席9,000円/B席4,000円
・問合せ=劇場 TEL.03-3213-7221

【福岡公演】
2007.9/4(火)〜10/24(水) 博多座
・9月公演分 7/7(土)前売開始
・10月公演分 8/4(土)前売開始
・全席指定A席15,500円/特B席12,500円/B席9,500円/C席5,000円
・お問い合わせ=劇場 TEL.092-263-5555