musical『ラスト・ファイヴ・イヤーズ』公開舞台稽古 - 2007年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/井手麻理子(左)と山本耕史
▲井手麻理子(左)と山本耕史
写真/壁に映し出される映像が音楽とのリズムを生む 写真/会見より

▲壁に映し出される映像が音楽とのリズムを生む

▲会見より

男は出会いの興奮から別れの悲しみへ、女は喪失の痛みから芽生える恋のときめきへ。作家志望のジェイミーと女優志望のキャサリンという一組の男女が出会い、別れるまでの5年間を、正反対の時の流れで重ね合わせながら描く、異色のミュージカルの日本版が7日、東京グローブ座で幕を開けた。


01年にシカゴで初演され、02年にはオフ・ブロードウェイへと進出した本作は、05年に山本耕史とNaoの共演で翻訳上演され、好評を博した。今回は、山本耕史の相手役にシンガーの井手麻理子を起用しての再演。全編ほぼ歌尽くしな上に、難易度が高いと言われるナンバーを井手は、持ち前の歌唱力で力強く歌い上げる。初日前日に行われた公開舞台稽古では、別れから出会いに遡るというキャサリン役の難しさもあり、心境の変化がやや伝わりづらいところがあったが、喜怒哀楽のはっきりした表情でカバーしていた。一方、ジェイミー役の山本耕史は、冒頭では全身を揺さぶり、軽快なステップを踏みながら、舞台を所狭しと動き回ってはじけんばかりの恋の喜びを表現。気持ちがすれ違い始める後半は、逆に動きを抑えて、視線の動きや物憂げな仕草でメリハリをつける。「二人が一人芝居を同じ舞台でやっているという感じ」と会見で語っていた山本だが、視線の先につねにキャサリンを意識させ、しっかりと“二人芝居”を作り上げていた。

ピアノ、バイオリン、ギター、ベースの生演奏も耳に心地よく、時に背景として、時にスタイリッシュなイメージとしてさまざまな趣向で映し出される映像も独特のリズムを生む。二人の変わりゆく姿に時の残酷さを感じながらも、中盤、同じ時を生き、手を取り合うシーンが、気持ちの通じ合った瞬間の輝きを放ち、いっそう胸に迫った。

東京グローブ座での公演は17日まで。その他、10/12(金)・13(土)光が丘IMAホールほか茨城・愛知・大阪・福岡・岡山・神奈川・埼玉でも公演あり。