『舞劇楊貴妃』公開舞台稽古 - 2007年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
写真/楊貴妃役のチェン・ファンユアン(左)と謝阿美役のソン・ジエ
▲楊貴妃役のチェン・ファンユアン(左)と謝阿美役のソン・ジエ
写真/安禄山の乱により皇帝の座を追われる玄宗(中央) 写真/逃避行を続ける楊貴妃と謝阿美の運命は……

▲安禄山の乱により皇帝の座を追われる玄宗(中央)

▲逃避行を続ける楊貴妃と謝阿美の運命は……
 唐を治める玄宗皇帝の美しき妻・楊貴妃と、彼女の舞に心奪われ弟子となった謝阿美をめぐる物語を、せりふを一切用いず、舞踊と音楽、美術などで描く『舞劇 楊貴妃』が、14日、Bunkamuraオーチャードホールで開幕し、初日前日の13日夜、公開舞台稽古が行われた。
 これまでに、「舞劇」シリーズ第一弾となる05年の『舞劇 覇王別姫』、昨年、今年と2年連続で上演された『アクロバティック 白鳥の湖』と、中国の伝統的な技と現代的な演出を融合させた作品を生み出してきたBunkamuraと上海シティダンスカンパニー。前2作の演出・振付を手がけたジャオ・ミンが放つ最新作『舞劇 楊貴妃』は、玄宗皇帝の寵愛を一身に受け、“傾国の美女”と呼ばれた楊貴妃と、日中両国の血を引き、妃の舞の弟子となった架空の人物・謝阿美の友愛を、激動の歴史に絡めて描く。

 楊貴妃を演じるチェン・ファンユアンと謝阿美に扮するソン・ジエという美貌と高い身体能力を兼ね備えた二人の舞踊家が、バレエのように優雅でダイナミックな跳躍、京劇のように指先まで研ぎ澄まされた細やかな動きを見せ、もの言わぬ“劇”に観客を惹き込む。各シーンごとの背景は字幕で説明して、状況を描くための演技は最低限に抑え、人物の葛藤や悲哀、楊貴妃や謝阿美の美しさなどを舞を中心にたっぷり描く演出がユニークだ。服部隆之の壮大な音楽が、栄華の頂点から国を追われる身分となる楊貴妃の波乱の生き様をいっそう引き立て、森山良子の主題歌もクライマックスを盛り上げる。一糸乱れぬ群舞を披露する多数のアンサンブルも、広い舞台空間を次々と描き変える大掛かりな美術も見応えがあった。

 日中国交正常化35周年に当たる今年。“舞劇”として初めて日中共同で制作された本作は、東京、大阪公演を経て、11月には中国・上海大劇院でも上演を予定している。  
公演データ
東京公演:Bunkamuraオーチャードホール(9/14〜16)

*9/20(木)・21(金)大阪・梅田芸術劇場でも公演あり。