新橋演舞場十月公演『連獅子』『人情噺文七元結』を山田洋次が撮影 - 2007年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/中村勘三郎(左)と山田洋次

▲中村勘三郎(左)と山田洋次
 新橋演舞場の十月歌舞伎公演(昼の部)で上演される『連獅子』『人情噺文七元結』を映画監督の山田洋次が監督を務め、シネマ歌舞伎として撮影することが決定。山田と主演の中村勘三郎がそろい、記者会見が開かれた。

 03年より松竹が開発・製作に着手している「シネマ歌舞伎」は、高性能のデジタルカメラで舞台を撮影し、客席の臨場感を映像で楽しめるもの。「カットによっては生の舞台よりも力を感じる時がある」と語る山田は監督のみならず、『文七元結』の補綴も担当。加えて、勘三郎の希望により舞台版の演出にもかかわる。山田によって新たにせりふを加えられることや、登場人物の生活が見えるリアルなセットを使うなどプランの一部も明かされ、初舞台演出への意欲を見せた。

 市井の人びとの姿を温かい視線で撮り続けて来た山田。三遊亭円朝作の傑作人情噺『文七元結』を、落語にも造詣が深い監督がどう歌舞伎の舞台に落とし込むのか、興味深いところだ。

 また同様に舞踊『連獅子』も山田が撮影。巨匠による歌舞伎撮影というと小津安二郎監督が手掛けた、六代目尾上菊五郎の『鏡獅子』が有名だが、山田&勘三郎の『連獅子』も作品として記録として、意欲的な試みとなるだろう。

 舞台は10月2日初日、シネマ歌舞伎の上映は08年秋公開予定。
山田洋次
映画とは根本的に違います。お客さんが舞台として楽しく観られるというのが大切。で、アングルと音をどう的確にはっきりと捉えるかです。『文七元結』はいつか映画にしたいと思っていたぐらい大好きで特別な作品。歌舞伎はいちファンとして観ていましたが、(初演出を前に)古典として残っているものをどこまで手を入れていいものか面食らっているというのが正直なところ。僕なりの知恵を出し、成功してほしいと祈るような気持ちです。人間像を掘り下げ、登場人物に色合いが出ればと思っています。

中村勘三郎
現代に生きる巨匠に、生きている歌舞伎を撮ってほしかった。記録に残るうれしさ、恐さ……失敗するとそれが永遠に残るという……それぐらいの気合いで挑みたい。台本を読んで幕切れのせりふがこれまでとは違います。泣きました。まるで「男はつらいよ」みたいに登場人物が人間くさくて、(中村)扇雀が演じる女房お兼なんてまるで(「男はつらいよ」の)さくらみたいですよ(笑)。
公演データ
2007.10/2(火)〜26(金) 新橋演舞場

・チケット発売中
・全席指定一等席15,750円/二等席10,500円/三階A席4,200円/三階B席2,520円/桟敷席16,800円
・お問い合わせ=チケットホン松竹 TEL.03-5565-6000