『欲望という名の電車』公開舞台稽古 - 2007年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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義姉ブランチ(篠井英介)の突然の訪問にとまどうスタンリー(北村有起哉)
▲義姉ブランチ(篠井英介)の突然の訪問にとまどうスタンリー(北村有起哉)
写真/ブランチは純朴な独身者ミッチ(伊達暁)の優しさに触れ…… 写真/ブランチの同居に苛立ったスタンリーは妊娠中のステラ(小島聖)に当り散らす

▲ブランチは純朴な独身者ミッチ(伊達暁)の優しさに触れ……

▲ブランチの同居に苛立ったスタンリーは妊娠中のステラ(小島聖)に当り散らす
 “現代の女形”篠井英介が3度目のブランチ役に挑む、テネシー・ウィリアムズの傑作『欲望という名の電車』が、16日から東京グローブ座で開幕した。相手役のスタンリーには、映像に舞台に活躍著しい北村有起哉。今春急逝した父・北村和夫の当り役を受け継いだ北村と篠井の新コンビが、初日前日に行われた舞台稽古に臨んだ。
 旅行カバンを手に、ニューオーリンズの妹夫婦の家を訪れる英語教師のブランチ。良家の生まれである彼女は、妹ステラが狭く貧相なアパートに住んでいることに愕然とする。そして、荒くれ者の妹の夫スタンリーにも。一方のスタンリーは、あからさまに自分を卑下する態度をとるブランチに苛立ち、妊娠中のステラにも当り散らすようになる。一向に出て行く様子のないブランチを不審に思ったスタンリーは、彼女の秘められた素顔を知り……。

 客席側からゆっくりと現れた篠井がぽつりとつぶやく、「『欲望』という名の電車に乗って、『墓場』という電車に乗り換えて、六つ目の角で降りるように言われたんだけど……そこが『天国』だよって」。漆黒のドレスに身を包んだ篠井は、声の高低・緩急を変えてテネシー・ウィリアムズの詩的なせりふを印象的に聞かせ、落ち着きある中にも艶やかさや、暗い絶望感を垣間見せる。一方の北村は、感情にまかせてわめき散らす荒々しさを見せながらも、悪戯っ子のようにおどけてみたり、妻に子供のようにすがりついたりして、奥行きのあるスタンリー像を作り上げ、篠井と“静と動”のコントラストを生み出していた。

 劇が進むにつれて、ありうべき“現実”にしがみつくブランチの姿と、女性を演じる篠井の浮世離れした存在感が重なり合う。幸せを手に入れようとすればするほど現実に裏切られる、痛いほどのブランチの孤独が胸に迫った。
公演データ
2007.11/16(金)〜25(日) 東京グローブ座

【スタッフ】 作=テネシー・ウィリアムズ 翻訳=小田島恒志 演出=鈴木勝秀
【キャスト】 篠井英介/北村有起哉/小島聖/伊達暁/明星真由美/菅原永二/押田健史/Takuya/永島克/鈴木慶一

・チケット発売中
・全席指定S席7,800円/A席(3F)4,800円
・お問い合わせ=東京音協 TEL.03-3201-8116

その他、11/28(水)石川・金沢市観光会館、12/1(土)新潟・りゅーとぴあ、5(水)大阪シアター・ドラマシティ、7(金)福岡・北九州芸術劇場でも公演あり