宝塚歌劇団花組主演男役・春野寿美礼退団会見 - 2007年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/サヨナラパレードでファンに応える春野寿美礼
▲サヨナラパレードでファンに応える春野寿美礼
写真/記者会見より 写真/サヨナラショーより

▲記者会見より

▲サヨナラショーより
 12月24日、宝塚歌劇花組公演『アデュー・マルセイユ―マルセイユへ愛を込めて―』『ラブ・シンフォニー』が千秋楽を迎え、歌劇団きっての名歌手として高い人気を誇った主演男役・春野寿美礼が退団した。

 古きよき男役像の王道をいく品と色気、そして当代随一の美声で高い人気を誇った春野。時を司る霊、黄泉の帝王、永遠の命を持つ男など、この世ならざる役が似合う圧倒的な存在感が持ち味だったが、次第に、虚飾をそぎ落とした自然な芝居を志向。『アデュー〜』の国際警察官役で見せた孤独と哀愁はその集大成といえる演技だった。
 本公演後のサヨナラショーは、X-JAPANのYOSHIKIが提供したバラード「世界の終わりの夜に」から始まり、雄々しく歌い上げた「ロザリオの祈り」では拍手が鳴り止まず、一時ショーストップ状態に。続く退団の挨拶では「静かでおとなしい私でしたが(中略)、17年かけて、宝塚の生徒として、一人の人間として、ここまで成長することができました」と感謝の意を述べ、「出会うことができましたすべての皆様に、心からありがとうございました」と締めくくった。主演在位5年、充実期の退団に終始表情は穏やかだった。

 終演後の会見では、学び舎である宝塚歌劇団に改めて感謝の意を表した上で、「今までは宝塚歌劇団の春野寿美礼としてみなさまからたくさん愛されて生活してきました。明日からはそうではなくなるので、自分が小さな存在の人間であることを自覚した上で日常を送りたい」と、自身の今後について慎ましやかに述べた。芸能活動について具体的には言及しなかったが、「音楽にはずっと携わっていきたい」「舞台人としてではなく、一人の人間として“これは歌いたい”と思うことがあれば歌うと思います」と意欲を見せた。誰よりもスターらしいスターでありながら、男役や宝塚歌劇といったカテゴリーを超えた“人間”として自分を見つめる姿勢が印象的だった。

 会見後は劇場前に詰めかけた約8000人のファンに迎えられ、笑顔で夢の園に別れを告げた。

 次期主演男役は、端正な美貌と細やかな芝居心で、正統派王子から影を抱えた男まで、白黒両カラーの役をこなす真飛聖。春野の相手役だった桜乃彩音が残留し、新コンビを組む。