ギンギラ太陽's『翼をくださいっ! さらばYS-11』公開舞台稽古 - 2008年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/ともに大空を飛ぶ「YS-11型機さん」(左)と「スカイマークさん」
▲ともに大空を飛ぶ「YS-11型機さん」(左)と「スカイマークさん」
写真/福岡空港に誕生した立派な「新国際ターミナル」(中央)に喜ぶ、父「福岡市役所」(右)とその第二夫人「第2ターミナル」(左)。一方の「第1ターミナル」は……。 写真/戦争中、空港から飛び立った“特攻”飛行機「ゼロ戦さん」たち

▲福岡空港に誕生した立派な「新国際ターミナル」(中央)に喜ぶ、父「福岡市役所」(右)とその第二夫人「第2ターミナル」(左)。一方の「第1ターミナル」は……。

▲戦争中、空港から飛び立った“特攻”飛行機「ゼロ戦さん」たち
 博多の名所、人気店、乗り物などを再現した「かぶりモノ」を頭にかぶって擬人化し、地元の交通業界や物流事情などを笑いあり涙ありの物語として描く注目の劇団「ギンギラ太陽's」が、2度目となる東京公演を行う。作品は05年にパルコ劇場で上演して好評を得た『翼をくださいっ!さらばYS-11』の最新版。開幕初日の9日昼に天王洲銀河劇場で公開舞台稽古が行われ、ユニークなかぶりモノをかぶった出演者たちが熱演を見せた。
 98年に航空業界に新規参入したスカイマークの誕生を、業界大手3社との攻防、日本の空から消えゆく戦後初の国産飛行機YS-11の事情などを交えて描いた本作。飛行機や空港のかぶりモノをかぶった役者たちが、登場“人物”たちのキャラクターを際立たせるように演じているのに加えて、大塚の描く物語が、複雑な業界事情や歴史を、家族や会社で見られる身近な人間関係に置き換えて分かりやすく描いているため、博多の街の事情に明るくなくても十分楽しめるつくりになっている。主宰・大塚ムネトが地元で徹底取材をして作品に盛り込んだネタは、ついつい誰かに話したくなる新鮮なものも多く、中には意外と知られていない東京とのつながりも描かれていた。

 ユーモラスなかぶりモノのオンパレードにほほが緩みっぱなしだが、いつのまにか“人物”たちのドラマに惹き込まれ、終盤は役目を終えたモノたちの姿に人の“死”を見るような切なさを覚える。人びとの暮らしを支えるモノたちの変化を通して浮かび上がる戦後日本の変化、そして現代。敷居は限りなく低いけれど、れっきとした“社会派演劇”だった。
公演データ
2008.1/9(水)〜14(月・祝) 天王洲 銀河劇場

【スタッフ】 作・演出・かぶりモノ造型=大塚ムネト
【キャスト】 大塚ムネト/立石義江/杉山英美/上田裕子/中村卓二/古賀今日子/中島荘太/彰田新平/林雄大/北川宏美/吉田淳/石丸明裕/新田玄/三坂恵美

・チケット発売中
・全席指定6,000円
・お問い合わせ=ゴーチ・ブラザーズ TEL.03-3372-6848