ミュージカル『ルドルフザ・ラスト・キス』公開舞台稽古 - 2008年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ役の笹本玲奈(左)とオーストリア皇太子ルドルフ役の井上芳雄
▲男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ役の笹本玲奈(左)とオーストリア皇太子ルドルフ役の井上芳雄
写真/井上(左)と皇帝フランツ・ヨーゼフ役の壤晴彦 写真/首相ターフェ役の岡幸二郎(左)と井上

▲井上(左)と皇帝フランツ・ヨーゼフ役の壤晴彦

▲首相ターフェ役の岡幸二郎(左)と井上
写真/大公妃ステファニー役の知念里奈 写真/左からマリーの友人ラリッシュ役の香寿たつき、手品師ファイファー役の浦井健治、笹本

▲大公妃ステファニー役の知念里奈

▲左からマリーの友人ラリッシュ役の香寿たつき、手品師ファイファー役の浦井健治、笹本
写真/華やかなセットが目をひく 写真/会見より

▲華やかなセットが目をひく

▲会見より
 19世紀末のオーストリアで起きた、皇太子と男爵令嬢との心中事件。小説や映画、バレエなどにもなったこのモチーフを扱う新作ミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』が、5月6日、日本初演の幕を開けた。作曲は『ジキル&ハイド』のフランク・ワイルドホーン、演出は宮本亜門。日本ミュージカル界の若手筆頭株・井上芳雄×笹本玲奈が主演カップルに扮する。

 同作はオーストリア・ウィーンで制作されたミュージカルだが、本家での09年の初演を前に、ハンガリー版(06年)、日本版が上演されるという、少々変わった流れでも注目を集めている。宮本亜門は、ショー的要素が多かった先のハンガリー版とは異なり、ドラマ性を重視した演出で作品にアプローチした。
 まず目を奪うのは、松井るみによる荘厳な舞台美術。絵画をモチーフにした壁紙、見事なドレープ(ひだ)を描く深紅の巨大カーテン、毒々しさを醸し出す娼館など、物語にうまく溶け込みながらも印象的なものばかり。美しい照明との相乗効果で、単なる書き割りにとどまらないメッセージ性も感じさせた。有村淳の衣裳もさすがの美しさで、宮本演出における視覚面でのこだわりが見て取れる。

 物語は、自由主義が高まる時勢の中で、古き楔に足を取られた皇太子ルドルフ(井上)の苦悩と、彼と生命力あふれる令嬢マリー(笹本)との愛を描いたもの。若い二人を中心に進む話はごくシンプルだが、彼らの希望と挫折、心中という結末に至るまでの心の動きが丁寧に描かれ、説得力のある人間ドラマになっている。ルドルフの妻ステファニー(知念里奈)のプライド、マリーの友人ラリッシュ(香寿たつき)の優しさなど、恋人たちを取り巻く人びとの思いも胸を打つ。

 また、ルドルフの父である皇帝フランツ役の壤晴彦、政治を牛耳ろうとする首相ターフェ役の岡幸二郎らが重厚感ある演技と歌で存在感を発揮。手品師ファイファー役の浦井健治は、個性的なメイクが印象的で新境地の風情。彼は狂言回し的役割を担って随所に登場するが、その動きや表情にはさまざまな意味がこめられていそうだ。

 楽曲もワイルドホーンらしく迫力満点。実力派キャストが集まったカンパニーだけに、これから千秋楽に向けて、芝居にさらなる深みが増すことも期待できそうだ。

 なお、舞台稽古前に行われた主要キャスト陣の囲み取材では、井上が「ルドルフという男性像はけっこうリアルで、劇中では夫婦間のいざこざなどもしっかり描かれている。ただの夢物語じゃないところが面白いと思う」と役と物語について説明し、「すごいものが出来上がっているので、みなさんにお見せするのが楽しみ」と意気込みを表した。
公演データ
2008.5/6(火・祝)〜6/1(日) 帝国劇場

【スタッフ】 原作=フレデリック・モートン 音楽=フランク・ワイルドホーン 脚本・歌詞=ジャック・マーフィ 追加歌詞=ナン・ナイトン 演出=宮本亜門
【キャスト】 井上芳雄/笹本玲奈/知念里奈/香寿たつき/壤晴彦/浦井健治/畠中洋/岸祐二/新納慎也/三谷六九/岡幸二郎 ほか

・チケット発売中(当日券は朝10時より劇場にて販売)
・全席指定S席12,500円/A席8,000円/B席4,000円
・お問い合わせ=東宝テレザーブ TEL.03-3201-7777、劇場 TEL.03-3213-7221