二十一世紀歌舞伎組『新・水滸伝』制作発表 - 2008年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から市川弘太郎、市川笑三郎、市川笑也、横内謙介、市川右近、市川猿弥、市川春猿
▲左から市川弘太郎、市川笑三郎、市川笑也、横内謙介、市川右近、市川猿弥、市川春猿
 市川猿之助門下の若手俳優を中心に88年より活動を続ける二十一世紀歌舞伎組。98年の『龍神伝』以来10年ぶりとなる新作『新・水滸伝』が今夏上演されることとなり、制作発表が行われた。脚本・演出は、これまでも二十一世紀歌舞伎組の作品や同じく猿之助一門が出演する『スーパー歌舞伎』シリーズ作品の脚本を手がけてきた、扉座の横内謙介。なお、当初出演を予定していた段治郎は、膝の慢性的な炎症を理由に降板することが明らかになった。

 題材は、中国の長編小説で、梁山泊に集まる豪傑108人の活躍を描いた「水滸伝」。女形の活躍も目立つ二十一世紀歌舞伎組だけに、108人の中に3人だけ存在する女傑にもスポットを当て、「女性の英雄を思い切りフィーチャーした『女・水滸伝』」(横内)という新たな切り口で挑むようだ。また横内は、右近演じる主人公・林冲について「元エリートが心ならずも犯罪者となり、悪党の中にいるが、そこで情熱を取り戻していくストーリーにしたい」と話し、「(かつて病を得た)猿之助さんが蘇っていく姿と重なれば良いな」とビジョンを明らかにした。

 さらに横内は、猿弥演じる王英についても触れ、「醜男(王英)が美女を射止めるというのも今回の需要なテーマ」とコメント。「いつも三枚目で振られているような男が(実は魅力ある)いい男、というのはチャレンジなので(笑)、(右近は)その自覚を持って臨んで……」とけしかければ、猿弥も「この役が良くなるのも悪くなるのも横内先生と僕にかかっていますので、二人でじっくり話し合いましょう」と返し、場内は笑いに包まれていた。
横内謙介(脚本・演出)
2年くらい前に猿之助さんから、今よりさらに若いメンバーで、再演ばかり続いているので新しいもので、二十一世紀歌舞伎組を継承していきたい、という話がありました。それから去年の夏前くらいに、諸葛孔明の絵はがきで、吹き出しの中に「新作を作るのじゃ」と書いてあるものが届きまして……(笑)。最初は、若手ならみんなが分かりやすいシェイクスピアでという話もあったのですが、新たに作る以上、若手だけでなく今まで二十一世紀歌舞伎組を担ってきたメンバーがやるべきだろうと。僕は今回演出となっていますが、(主演の)右近さんと一緒に猿之助さんの手足となり、猿之助の演出・プロデュースの、猿之助が観たい舞台にしなければいけないと思っています。

市川右近 林冲(りんちゅう)
悩める武人の林冲という役を勤めさせていただきます。梁山泊のさまざまなキャラクターのみなさんから、勇気や元気を得て、自ら情熱を取り戻して生きていくという役柄です。「二十一世紀歌舞伎組」は、モーリス・ベジャールさんの20世紀バレエ団にちなんで、「若い人たちの肉体をもって明日の歌舞伎を創造していく」という構想のもと、誕生した劇団でございます。ここで育てていただいた我々が、その後活躍の場をいただいておりますが、その元にあるのは、厳しい合宿稽古など、二十一世紀歌舞伎組の誕生(したころの日々)にあるのではないかと思っています。ほぼ20年目の節目の年に当たりまして、師匠の病気以降、初めての新作。初心に帰るための節目の公演になるのではと身を震わせております。

市川笑也 扈三娘(こさんじょう)
扈三娘という役を今回勉強させていただきます。女っ気のない女戦士です。スーパー歌舞伎でもお客様に「女が出てたわよ」と言われることが非常に快感でして(笑)、今回も見事に化けてみたいと思っております。

市川猿弥 王英(おうえい)
私は王英という無類の女好きの役で、でもモテない男をやらせていただきます(笑)。今から横内先生が本を書かれるということで、どのようなことになるか僕も楽しみです。素敵な作品になればいいなと思っています。

市川笑三郎 顧大嫂(こだいそう)
顧大嫂という大層なお役を頂戴しました。横内先生とは、昨年ある仕事でご一緒させていただき、また何かやりたいなと夢を語らいました。そのお話がこんなに早く実現できたことをたいへん嬉しく思っております。久々の新作ですし、私にとりましても二十一世紀歌舞伎組の公演は、師匠に最初に厳しく稽古をつけていただいて、今のように出世させていただく機会に結びついたもの。その時のことを思い出しながら、一所懸命、務めさせていただきたいと思います。

市川春猿 孫二娘(そんじじょ)
私は横内先生がおっしゃるところのセクシー姉ちゃん、孫二娘というお役をやらせていただきます。セクシーなところをもってきて、(人をだまして殺し)人肉饅頭を作って売っちゃうような女性らしいですが(笑)、セクシーも人肉饅頭も普段の私とはまるきり縁のないところでございますので、どこまで役に迫れるか。皆さまに素敵なセクシー姉ちゃんをお見せできるように、頑張りたいと思います。

市川弘太郎 時遷(じせん)
今回は時遷という天性の盗人の役をやらせていただきます。僕は一から新作を作るという作業をあまりやったことがありません。今回は皆さんの足を引っ張らないように精一杯頑張りたいと思います。そして、僕たちの若い世代を古典歌舞伎の入口にしていただいて、歌舞伎を少しでも身近に感じていただきたけたらと思っています。
公演データ
2008.8/18(月)〜31(日) ル テアトル銀座 by PARCO

【スタッフ】 脚本・演出=横内謙介 演出・美術原案=市川猿之助
【キャスト】 市川右近/市川猿弥/市川春猿/市川弘太郎/市川笑三郎/市川笑也 ほか

・チケット発売中
・全席指定S席10,000円/A席8,000円/ボックス席(2名)20,000円
・お問い合わせ=PARCO劇場 TEL.03-3477-5858