『幕末純情伝』製作発表会 - 2008年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/後列左からキム役の笹本玲奈、ソニン、知念里奈、新妻聖子、前列左からエンジニア役の市村正親、筧利夫、橋本さとし、別所哲也
▲左から矢部太郎、舘形比呂一、真琴つばさ、つかこうへい、石原さとみ、吉沢悠、宇津宮雅代
 “新選組の沖田総司が女だった”という斬新な設定で幕末を描いた、つかこうへいの代表作の一つ『幕末純情伝』。89年の初演以来幾度となく再演を重ねる同作が、実に18年ぶりとなるつか自身の演出で上演されることとなり、製作発表が行われた。

 ヒロイン・沖田総司役に石原さとみ(男装の女性役)、相手役の坂本龍馬に元宝塚歌劇団トップスター役の真琴つばさ(男役)が挑む。この主演コンビのほか、西郷隆盛役にTHE CONVOYのメンバーで女役もこなす舘形比呂一、土方歳三役にお笑いコンビ・カラテカの矢部太郎といった、従来のイメージと異なる大胆な配役も見どころの一つだろう。ほかにも、つか作品常連のシャンソン歌手・若林ケン(勝海舟役)、大衆演劇の橘大五郎(殺し屋・鬼畜丸役)など、多ジャンルから出演者が集った。

 つかは主演の石原について、「一つ間違えると淫乱だなという顔。ちょっとそっち側に振ってやろうと思ってます」と大胆なつか節を発揮しつつ、期待を表現。演出プランも「色っぽくしますよ」と意気込んだ。
主なコメントは以下の通り。
つかこうへい(作・演出)
司馬(遼太郎)先生の「竜馬がゆく」を、やくざや地上げ屋まで愛読書にしているようなバブルの時代に読んだのですが、(坂本龍馬が)非常に立派な人に描かれてまして……(本当は)そうじゃないんじゃないかって思ったんですね。人間ってもっと浅ましかったり女々しかったりするんじゃないか。そういう弱い者の目線でものを見なければいけないんじゃないかという気持ちで、坂本龍馬を見つめていこうと考えました。それで沖田総司を女にして、彼女との傷ついたり傷つけたりする恋模様の中で、明日の希望を見いだしていくという作品を書いたんです。石原さとみさんは、ポスターを見て、想像以上にすごい人だと思いましたね。新選組の衣裳と刀を着けているんですが、そういう格好をすると普通は(過剰に)作ったり一歩前に出たりするんですが、石原さんは揺れていない。これでもう、この芝居勝ったなと思いました。真琴つばささんは芝居のできる人ですので、舞台経験の少ない石原さんの思いみたいなものを受け止めていただいて。また華のある人なので、(だからこそ)そういう方が女々しい姿、人間(らしさ)をさらけ出していく芝居を作りたいと思っています。矢部さんをキャスティングしたのも、土方歳三って実は立派な人間じゃなかったんじゃないかなというのがあって(笑)。すみません。剣術はだめで瓦を割るっていう特技しかない土方にしたんですけど。そういう、“普通の人間”が生きている時代。そこでああいう革命が起きたんだという作品を作り上げたいと思います。

石原さとみ 沖田総司役
正直、緊張のあまり昨日眠れませんでした。私は舞台は2度目の挑戦なのですが、今回つかこうへいさんの作・演出、そして素晴らしい大先輩の方々とスタッフのみなさんとのお仕事ができるということで、本当に光栄でうれしく思っています。身を引き締めて、全力で夏を乗り越えていこうと思っています。

真琴つばさ 坂本龍馬役
日本人が選ぶ好きな歴史上の人物の中で、坂本龍馬さんは必ず3位以内には入っているらしいんですけど、そんなヒーロー的な部分をいかにつかさんがぶち壊し、本当の人間の情みたいなものを出していただけるか、今から楽しみです。この公演が終わるころには、真琴つばさと結婚したいという男が増えるような、そんな役作りをしてくださるそうなので(笑)、どんな風になるのか楽しみです。石原さんはポスター撮りの時に拝見して、「あ、沖田総司が女だったらこんななんじゃないかな」と、すごくこの役に合ってるなと思いました。今日初めて石原さん以外の(キャストの)方とお会いしたんですが、「え、土方の矢部さん?」っていうような、振り幅が広い、魅力的な方々がそろってらっしゃるので、つかさんがおっしゃるように「F1レースを見るような」楽しい舞台になったらいいなと思います。

吉沢悠 高杉晋作役
今回、『幕末純情伝』という多くの方が愛されている作品に参加できることを、心からうれしく思ってます。僕もあまり舞台経験がなく、演劇という世界を今回つかさんの演出で経験するということで、役者として学ぶことが多い作品になると思います。素敵な作品と素敵な演出家、キャストの方々、スタッフの方々に囲まれて、精一杯頑張りたいと思います。

舘形比呂一 西郷隆盛役
何よりもつかさんの作品に、つかさんの演出で参加できることを非常にうれしく思い、いろいろな挑戦ができるんじゃないかと楽しみにしています。西郷隆盛という役をどういう風に僕がやるんだろうと感じられる方もいらっしゃると思うんですけど、その点はつかさんの演出にすべて身を任せて……。どういう風に西郷隆盛になれるか、自分自身も楽しみにしています。

宇津宮雅代 西郷隆盛の姉・嘉代役
つかさんとは30年ぶりくらいに一緒にお仕事をさせていただきますし、ほかの配役の方たちは、今回初めてお目にかかる方ばかりだと思います。みなさんとっても新鮮で、若くはつらつとしてらっしゃいまして、私もきっと千秋楽間近のころには、その若さを少しでも吸収できるんではないかと(笑)、とても楽しみにしています。つかさんのお芝居というのは、二重・三重・四重・五重構造になっていまして、そこが演じる側も観る側も楽しい部分なので、そういうところが存分に生かせるように私もトレーニングしたいと思います。

矢部太郎 土方歳三役
みなさんが僕で大丈夫なのかと思っているのはすごく感じるんですけど、一番僕が不安なんで、頑張りたいと思います。舞台を前に、これだけのカメラの前で記者会見させていただいて、若干満足してしまっているところがあるんですけど……(一同笑)。舞台は初めてなんで、全力で頑張らせていただいて、つかさんに男にしていただきたいと思います!
公演データ
新橋演舞場(8/13〜27)

※京都・愛知・福岡・石川公演あり