『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜』公開舞台稽古 - 2009年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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▲公開舞台稽古より。一幕、恋人同士を演じる石丸幹二(左)と戸田恵子 ▲一幕、すれ違うジョージとドット
▲公開舞台稽古より。一幕、恋人同士を演じる石丸幹二(左)と戸田恵子 ▲一幕、すれ違うジョージとドット
 

 スティーヴン・ソンドハイム作詞作曲で、85年にピュリツアー賞に輝いた傑作『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で 〜』が5日にPARCO劇場で幕を開けた。演出は、これまで『スウィーニー・トッド』や『イントゥ・ザ・ウッズ』などのソンドハイム作品を手掛けている宮 本亜門。主演を、話題の舞台作品への出演が続く石丸幹二と戸田恵子が務める。初日の前日に行われた、公開舞台稽古の様子をレポートする。

 画家ジョルジュ・スーラの遺した「グランジャット島の日曜日の午後」でも有名な、19世紀のグランジャット島。日曜の午後を思い思いに過ごす人々の中で 主人公ジョージ(石丸)は愛人のドット(戸田)をモデルに絵の創作活動に励んでいる。しかし、画家として成功し始めたジョージと、モデルではなく恋人とし て自分を大切にしてほしいドットの気持ちは少しずつすれ違ってしまう……。舞台は現代に移り、ジョージのひ孫で映像作家のジョージ(石丸)が個展を開いて いる。アーティストとして行き詰まっていたジョージが自分の才能、本当に大切にできることを探しに、グランジャット島へ向かうと、そこに昔の姿のドットが 現れて……。

 

 真っ白なキャンバスに見立てたステージの四方を、一筆の線が走りジョルジュ・スーラの名画「クランジャット島の日曜日の午後」の風景が美しく描き出され る。プロジェクターを使い、さまざまな背景を映し出し、そしてまた真っ白なキャンバスに戻すという変幻自在の舞台装置は、時の流れを連想させ、また人間や 芸術の可能性も示しているかのよう。冒頭、その真っ白な空間で、絵に対する自身の美学をつぶやく姿が印象的なジョージ役の石丸は、芸術家たる主人公のスト イックで神経質な気質を見事に体現。2幕では対照的に人懐っこい性格のひ孫のジョージに扮し、演技の幅を見せつけた。対する戸田は、ドットとその娘マリー (2幕で老婦人として登場)を、戸田らしいコケティッシュな魅力と独自のコメディーセンスで熱演した。ソンドハイムの複雑なメロディーラインが続く楽曲に まだ慣れない様子も伺えた二人。しかし、これまでの余暇を楽しむような優雅さが一転する1幕のラストでは、荒々しく感情的な旋律に乗せて、石丸と戸田が激 しい感情を高い歌唱力とハーモニーで聞かせ、観客を惹きつけた。

 

 芸術とは何のためにあるのか。過去と現在をつなぐ“芸術”や“生”の意義を観客に問いかける舞台だった。公演は8月9日(日)まで。

インフォメーション

2009.7/5(日)〜8/9(日) PARCO劇場

【スタッフ】 作曲・作詞=スティーヴン・ソンドハイム 台本=ジェームス・ラパイン 演出=宮本亜門 翻訳=常田景子
【キャスト】 石丸幹二/戸田恵子/諏訪マリー/山路和弘/春風ひとみ/畠中洋/野仲イサオ/花山佳子/鈴木蘭々/冨平安希子/岸祐二/石井一彰/南智子/岡田誠/中西勝之/堂ノ脇恭子 ほか

・チケット発売中
・全席指定10,000円
・お問い合わせ=劇場 TEL.03-3477-5858

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