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2010/1/28
渡辺謙が受賞 第四回安吾賞授賞式
▲渡辺謙
「堕落論」「桜の森の満開の下」などで知られる作家・坂口安吾の出身地である新潟市が主催し、“飽くなき挑戦者魂、世におもねることのない反骨心”といった、安吾の精神を現代において具現している個人、団体を顕彰する安吾賞。その第四回受賞者に俳優の渡辺謙が選ばれ、都内で会見が行われた。
篠田昭・新潟市長は「安吾賞は文学賞でも地域賞でもなく、選考委員長の言葉を借りるなら“生きざま賞”です」と語り、新潟県出身の渡辺の生きざまを評価しての授賞であることを強調。また、歴代の受賞者からもコメントが寄せられ、第一回の受賞者である劇作家・演出家・役者の野田秀樹は「私が受賞した時は、『私なんかでスタートして大丈夫か?』『この賞に先はあるのか?』と心配でした。でも、その後の受賞者の顔ぶれを見れば、安吾の名にふさわしい人たちが選ばれている。感心しきりです。今回の渡辺謙さんの受賞で“硬派な生きざまに対する賞”といった意味合いが加わったのではないかと思います」と讃えた。
受賞者・渡辺謙のコメントは下記のとおり。
■安吾賞について
(この賞は)重さではないような気がするんです。魔法のカーペットのような、どこかにすっとスライドさせてくれるような、そんなイメージを僕は持ちました。ですから、僕もこれからいろんな人たちと出会いに、この安吾賞というカーペットに乗って、まだまだいろんな場所へ飛んで行きたいなと思っています。
■反骨精神について
反骨精神というのとは違うのかもしれませんが、僕は4カ月、5カ月新潟の雪に埋もれるようなところで18年間生活をしてきましたので、「この雪が溶けたら……」「あの山の向こうには……」と、いつも先にあるものを見据える強い気持ちを育んでもらった、という気がします。18歳の時に飛び出すように三国峠を越えて、いろんな人と出会い、いろんな仕事をしてきましたけど、僕の基点は必ずすーっと新潟に戻っていく。特に最近は「ああ、この風景の中で育ったんだ」と実感することが多いんですね。それに僕は世界のどこに行っても、「コシヒカリ」を持っていきますんで(会場笑)。身体から越後人であることを忘れないような暮らしをしています。
■挑戦し続けることについて
30年強、俳優という仕事にたずさわることができまして、年々挑戦する壁が大きくなってきている気がします。でも最近、その壁を「ぶち壊そう」というふうには思わなくなりました。自分の欲を捨てた上での情熱とユーモアがないと、開かない壁があるんだな、と。日本だけでなく海外で仕事をするようになっても、その情熱とユーモアだけは忘れないようにしようと、ここ数年は思うようになっています。
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