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▲左から伊礼彼方、貴城けい、大澄賢也、樹里咲穂、下村尊則
映画「フリークス」(32年)でも知られる結合双生児のヴォードヴィリアン、デイジー・ヒルトン&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹の数奇な生涯を描き97年にブロードウェイで初演、翌年にはミュージカル作品賞などトニー賞4部門にノミネートされた『サイド・ショウ』が、いよいよ本邦初演されることになった。主演は、貴城けい(ヴァイオレット)と樹里咲穂(デイジー)の元タカラジェンヌコンビ。宝塚時代には『Romance de Paris』(03年)、最近では『Nine The Musical』でも共演している強力タッグだ。
作曲は、ブロードウェイで4年に及ぶロングランヒットを飛ばした『ドリームガールズ』などで知られるヘンリー・クリーガー。劇中にせりふはほとんどなく、粋なゴスペルからロック風のバラードまで、幅広いジャンルの楽曲によって物語が紡がれていく。舞台は1920年代のアメリカ。ボスが開いている「フリーク・ショウ」で見せ物扱いされていた姉妹は、ある日ミュージシャンのバディに見出され、プロモーターのテリーによってヴォードヴィルの世界に引き抜かれる。友人ジェイクも含めた、2人の恋愛や友情、運命の行方は……。
このほど、舞台衣裳を身にまとったメインキャストによる囲み会見が開かれた。主なコメントは下記のとおり。
貴城けい ヴァイオレット・ヒルトン役
最初はCDを聴いていたのですが、曲がとてもいいんです。(その後11月にNYでブロードウェイ版のアーカイブも観た時は)とにかく異質な感じがして、でも、すごく雰囲気があって素敵な作品だなと思いました。英語はあまりよく分からなかったけど、それでも泣けてきて。そんな作品に今回出演できて、すごく幸せです。
物語が全部歌でつづられていますが、先日、譜面を全部いただいて数えたら、だいたい50数曲ありました。そのうち、私たち姉妹が歌うのは、全部含めると30曲弱! その中には、せりふのように言葉がつづられている部分もあって、普通にせりふを覚えるよりも、音を覚えてから、さらに(豊かな)表現をしなければならない。難しいと思いますが、そこが楽しみでもあります。
今回、結合双生児を演じるということで、これまでにない異質感はあるかもしれません。実際、常にくっついていることができるかというのは難関ですね(笑)。でも、そんな中でも、彼女たちは普通に生活をして、普通の感情を持って生きていたということを、お客様にはお伝えしたいなと思っています。
樹里咲穂 デイジー・ヒルトン役
普通、CDを聴いていると「この曲はいいかな」って飛ばしてしまうこともあると思うんですけど(笑)、『サイド・ショウ』のナンバーは本当にどれも素敵。コンサートで歌っても(楽曲として)成立する曲が多いんです。それをお芝居として表現しなければならないので、そこが難しかったりもします。
お衣裳は14点着替えます。“女優”になってからはここまで着替えたことはないです。全身総タイツのものもあったりして、ウエストを絞らないと恥ずかしいですね(笑)。私の演じるデイジーは野心家。こういう(エンターテインメント界に身を置く)仕事をしている人にとっては、誰しもが持っている感情で、そういった面ではやりやすいかもしれません。そうは言っても、この作品では、ハンディを持って生まれた2人が、みなさんと同じ感情を持った普通の人間である、というところを表現したい。そこを共感していただけたらなぁと思っています。
下村尊則 テリー役
僕は、ちょうど『ライオンキング』が初演の時に、ブロードウェイで『キャバレー』のリメイク版や『サイド・ショウ』を観たんです。異彩を放っていて、ウエストエンドにはない、ヘンリー・クリーガーによるブロードウェイならではの心ワクワクする曲に感動したのを覚えています。それから隠れファンとして、CDを10数年聴き続けていて。3年くらい前に『ドリームガールズ』が映画になって、『サイド・ショウ』もまたやるといいなと思っていたら、このお話をいただいたので、本当にこれは何かのご縁だと思っています。
大澄賢也 ボス役・振付
昨年くらいから振付の仕事をいただいていますが、『サイド・ショウ』のナンバーはとても素敵で、とてもイメージが沸きやすいです。ショー・シーンもあるので、とても楽しみにしているところです。あとは、ヴァイオレットとデイジーがつながっているという設定なので、どうやればうまく表現できるか、いろいろと試していきたいと思っています。大人のショー、ミュージカルができればいいですね。
伊礼彼方 バディ役
(姉妹をプロモートしながらヴァイオレットと惹かれ合う役設定に対して)僕は、(芸能界に身を置かない)一般の女性が好きなのでそれはないですけど(周囲笑)、稽古段階から相手にいろいろとアプローチしていくタイプなので(貴城「いいねー」と応える)、ぜひお付き合いしていただけたらと(笑)。
僕とバディは、裏方が好きか表方が好きかという点では、正反対の性格かもしれません。ただ、ヴァイオレットとの恋については、一見すごく残酷な人間に見えるけど、すごくリアルな感情を持っていて、ある現実的な答えを出す。その点では、僕も似ているなと思います。僕もきっと、同じ答えを出してしまうと思いますね。恋が具体的にどういう展開になるのかは、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
▲スペシャルライブより。息がぴったりのパフォーマンスを見せる貴城けいと樹里咲穂
▲スペシャルライブより。セクシーで大人っぽいダンスを披露した大澄賢也
また、同日には、抽選で当選した一般客を迎えたスペシャルライブも開催。ヘンリー・クリーガー作曲のバラエティーに富んだ楽曲の中から、不気味な雰囲気のオープニング・ナンバー“Come Look at the Freaks”や、姉妹が普通の生活を送る日々を夢見る“Like Everyone Else”、彼女たちそれぞれに恋心を抱くテリーとバディの“Private Conversation”、“One Plus One Equals Three”など、9曲が披露された。姉妹が「いつも一緒にいる」とユニゾンでたっぷりと歌い上げる“I Will Never Leave You”では、互いに「最高のパートナー」だと認め合う貴城と樹里がぴたりと歌声を合わせ、美しいハーモニーを響かせていた。
ブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』
【スタッフ】脚本・作詞=ビル・ラッセル 作曲=ヘンリー・クリーガー 演出=板垣恭一
【キャスト】貴城けい/樹里咲穂/下村尊則/大澄賢也/伊礼彼方/岡幸二郎 ほか
2010年4月7日(水)〜18日(日)
・会場=東京芸術劇場 中ホール
・チケット前売中
・お問い合わせ=オフィス・ミヤモト TEL. 03-3312-3526
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