劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』稽古場取材会 - 2010年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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後列左から、鈴木綜馬、井上智恵、芝清道、谷口あかり、浅利慶太、前列は子役たち

▲後列左から、鈴木綜馬、井上智恵、芝清道、谷口あかり、浅利慶太、前列は子役たち

4月11日の開幕まで1カ月をきった3月23日、劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』の稽古の一部がマスコミに公開され、劇団代表の浅利慶太や出演者による会見が行われた。

今回上演されるのは、ミュージカル史に名を残す作曲・作詞家コンビ、ロジャース&ハマースタインの最後の作品であり、映画でもおなじみの『サウンド〜』を、『キャッツ』や『オペラ座の怪人』で知られる作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースした最新バージョン。06年のロンドン初演でも成功を収め、現在もイギリス国内をツアー上演中という話題作が、劇団四季によって日本で初上演される。

物語の舞台は第二次世界大戦直前、ナチス占領下のオーストリア。修道女見習いのマリアは、トラップ大佐の7人の子どもたちの家庭教師となる。マリアは、妻を亡くした大佐に軍隊式の教育を受ける子どもたちの心を、大好きな歌で開いていくが、時を同じくしてナチスの統制が強まり——。

妻を亡くして以来、心を閉ざしているトラップ大佐は、軍隊式の教育で子どもたちに厳しく接しているが……

▲妻を亡くして以来、心を閉ざしているトラップ大佐は、軍隊式の教育で子どもたちに厳しく接しているが……

この日公開されたのは、一幕の通し稽古。マリア役を井上智恵、トラップ大佐を劇団四季の元団員で、今回12年ぶりに同劇団の作品に出演することになった鈴木綜馬、そして長女リーズルを谷口あかり、そのほか6名の子どもたちをオーディションで選ばれた子役たちが演じた。

冒頭ではマリアが丘の上で、中盤では歌うことの素晴らしさを思い出しはじめたトラップ大佐が子どもたちとともに歌う「サウンド・オブ・ミュージック」、修道院長とマリアが歌う「私のお気に入り」、そしてマリアと子どもたちによる「ドレミの歌」、修道院長がマリアを励ます「すべての山に登れ」……一幕だけでもずらりと並ぶ名曲の数々に、早くも感動。特に、時に走り回り、ダンスも織り交ぜて歌う「ドレミの歌」が終わった時には、記者席からも思わず拍手が。伸びと透明感のある歌声で天真爛漫なマリアを演じる井上智恵、少しずつ心を開いていくトラップ大佐の心の機微を繊細に表現する鈴木綜馬、緊張することなく堂々と歌やダンスを披露した子どもたちの姿に、順調な仕上がりを感じた。

初めての家庭教師に戸惑いながらも希望を持ってトラップ家へ向かうマリア
雷を怖がる子どもたちをマリアは楽しい歌で励ます

▲初めての家庭教師に戸惑いながらも希望を持ってトラップ家へ向かうマリア

▲雷を怖がる子どもたちをマリアは楽しい歌で励ます

井上智恵へのインタビューや子役たちの奮闘を追った稽古場リポートは、4月2日発売のシアターガイド5月号に掲載されるので、そちらもお楽しみに!

稽古後の会見は、上記の面々にトラップ大佐役の一人・芝清道も加わって行われた。それぞれの主なコメントは以下の通り。

浅利慶太
『サウンド〜』はもちろん名作ですけども、国内でもほかのカンパニーが上演していましたし、これまではあえて劇団四季として上演しなくても、と思っておりました。ですが、今回、何度もタッグを組みお互いに信頼しているロイド=ウェバーや、原作サイドからぜひ劇団四季で上演してほしいと言われ、それならばやらせていただこうと。昔ニューヨークで観劇していていい作品だとは思っていましたが、実際に手掛けてみて、「曲の素晴らしさはもちろんのこと、作品としてもこんなにも素晴らしいとは! たいしたもんだなぁ」とあらためて感じております。

大佐の婚約者エルザを歌で迎える子どもたち
子どもたちの歌声を聴き、心を開き始めるトラップ大佐

▲大佐の婚約者エルザを歌で迎える子どもたち

▲子どもたちの歌声を聴き、心を開き始めるトラップ大佐

井上智恵 マリア役
人の心を開いていく音楽の力と、ナチスとオーストリアの対立。その光と影の対比を色濃くみせていければと思っています。子どもたちとお芝居をするのは初めてで、最初はどう接すれば?と考えたりもしましたが、稽古が始まるとそんな必要はありませんでした。私も子どもたちもお互い友達のように接しているし、子どもたちの存在が元気の源にもなっています!

芝清道 トラップ大佐役
『サウンド〜』の曲だとは知らなかった小学校のころから、「エーデルワイス」が大好きで、今回それを歌えるのが本当にうれしいです。祖国を思う気持ちをきちんと出せるように大切に歌いたいと思っています。僕は、少し前まで『エビータ』に出演しながら稽古に参加していたのですが、子どもたちと一緒にやっていると疲れるどころか、元気をもらいました。

トラップ大佐とマリアは、二人で踊るうちにお互いの気持ちに気づき始め……

▲トラップ大佐とマリアは、二人で踊るうちにお互いの気持ちに気づき始め……

鈴木綜馬 トラップ大佐役
子どものころロンドンに住んでいて英語もしゃべれずに寂しさを感じていた時、たまたま家で発見したのが『サウンド〜』のレコードでした。以来、何度も何度も聴いてなぐさめられたり、英語の勉強に使ったり。初めて女の子をデートに誘ったのも『サウンド〜』の映画(笑)。自分の人生の中で大きなウエイトを締めている大切な作品に参加できるなんて、夢のようですし、人生の宝ですから、大事に向き合いたいですね。初めて台本を手にした時、表紙に書かれたロジャース&ハマースタインの文字を見た時には涙が止まりませんでした。ミュージカル俳優として、この二人の作品に参加できること、そして12年ぶりに劇団四季の作品に出演できる貴重さを噛みしめているところです。

子役たちのコメントより(抜粋)
稽古を終えて、次の日にもっとうまく演じられるように家で練習をするのは大変でしたが、稽古場ではつらいというよりもみんなと一緒で楽しかったです。教えられたことをできるように日々努力することと、教えてくださったことを次の日までにどう表現できるかが課題です。

まるで本当の家族のように和やかな雰囲気

▲まるで本当の家族のように和やかな雰囲気

インフォメーション

劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』

【スタッフ】プロデュース=アンドリュー・ロイド=ウェバー 音楽=リチャード・ロジャース 歌詞=オスカー・ハマースタイン2世 脚本=ハワード・リンゼイ ラッセル・クラウス 振付=アーリーン・フィリップス 演出=ジェレミー・サムズ
【キャスト】劇団四季

2010年4月11日(日)〜9月30日(木)
・会場=四季劇場[秋]
・チケット=6月30日(水)までは発売中。7月1日(木)以降は4月17日(土)一般発売開始
・料金=全席指定S席9,800円/A席8,000円/B席6,000円/C席3,000円/バルコニー席4,000円/バルコニー学生席2,000円
・お問い合わせ=劇団四季東京公演本部 TEL.03-5776-6730

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