宝塚歌劇月組『THE SCARLET PIMPERNEL』製作発表会 - 2010年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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▲左から明日海りお、小池修一郎、フランク・ワイルドホーン、霧矢大夢、蒼乃夕妃、龍真咲

08年に宝塚歌劇団星組によって日本初演された、ブロードウェイ・ミュージカル『THE SCARLET PIMPERNEL』が、月組によって2年ぶりに再演されることとなり、製作発表が行われた。

『THE SCARLET PIMPERNEL』は、『ジキル&ハイド』で知られるフランク・ワイルドホーンの作曲で、97年にブロードウェイで初演。フランス革命の最中、革命政府に捕らえられた貴族たちを救うべく活動する、イギリスの秘密結社“スカーレット・ピンパーネル”——その首領であるパーシー・ブレイクニーと、革命政府全権大使・ショーヴランのかけひきを、パーシーの妻マルグリットを交えた三人の愛憎を絡めながら描いた物語だ。演出は、『エリザベート』などのヒット作を手掛け、宙組公演『NEVER SAY GOODBYE—ある愛の軌跡—』でワイルドホーンとのタッグも経験済みの小池修一郎。08年の星組版では、安蘭けい&遠野あすかの実力派トップコンビが主演し、第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど高い評価を得た。

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▲歌唱披露より。霧矢大夢

▲蒼乃夕妃

今回のパーシー役、マルグリット役には、これが宝塚大劇場お披露目公演となる月組新トップコンビ・霧矢大夢&蒼乃夕妃。歌、演技、踊りと三拍子そろった実力を誇り、満を持してのトップ就任となった霧矢なだけに、初演版とはまた異なる魅力を打ち出してくれそうだ。ショーヴラン役は、期待の中堅男役、龍真咲と明日海りおがWキャストで挑む。

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▲龍真咲

▲明日海りお

この日の会見には上記4名のキャスト、作曲家のフランク・ワイルドホーン、小池が出席し、抽選でファン190名が招待された。キャストは役の扮装で登場し、まずは劇中歌を披露。躍動感あふれる「炎の中へ」(霧矢)、切ないラブソングの「あなたを見つめると」(蒼乃)と「君はどこへ」(龍・明日海)、宝塚歌劇のために書き下ろされた「ひとかけらの勇気」の4曲が歌われた。霧矢は切れのある美声を聴かせ、陽性の魅力全開な堂々たるヒーローぶり。続く蒼乃も丁寧なソプラノで悩むマルグリットの心情を切々と聞かせる。そして、複雑な心情を抱えた敵役に挑むはやや若いかと思われた龍と明日海も、安定した歌唱力でそれぞれ存在感を示した。

作曲家本人の前での歌唱披露ということで当初は緊張も見られたが、その後の質疑応答ではざっくばらんに会話が交わされ、和やかな雰囲気で会見は進行した。主なコメントは以下の通り。

小池修一郎(演出)
月組の『THE SCARLET PIMPERNEL』、準備(稽古)をスタートさせて走り出したばかりなんですけど、初日に向けて一同頑張っていこうと思います。霧矢大夢は、豪快な開放感みたいなものが持ち味。胸のすく冒険をする、インテリジェンスも行動力もあるヒーロー像というのを立体的に表現してくれるのではと思っています。蒼乃夕妃もアダルトな色気があり、宝塚では描かれることが珍しい“夫婦のすれ違い”というのも、すんなり見ていられますね。この二人が大人っぽい魅力があるのに対して、ショーヴラン役の二人はまだまだ青い果実ですが、本来であればもう少し成熟した役者がやるものに挑戦していくのも、宝塚の魅力だと私は思っていて。二人の“若さを抑えて”の熱演も見ものだと思っております。

フランク・ワイルドホーン(音楽)
小池修一郎さんと初めて組んだ『NEVER SAY GOODBYE』で、素敵な冒険をさせていただきました。その時も、この『THE SCARLET PIMPERNEL』の初演の時も、非常に素晴らしい舞台となり、それは私にとって大きな誇りです。(歌唱披露は)初めてのことで緊張されたのだろうなとお察ししますが、その緊張をみなさんが克服しようという勇気が見え、音楽の魂を感じました。これがほんのスタート地点なのだとしたら、この先どれだけ伸びるのか非常に楽しみです。この物語と音楽に対して、音楽と同様のオープンさと、素直さ、勇気をもって立ち向かっていけばきっといろいろなものが返ってくると思います。小池さんとの共同作業は、素晴らしい思い出ばかりですし、彼の指導のもと、素晴らしい舞台が仕上がるという自信を持っています。

霧矢大夢 パーシー・ブレイクニー役
(自分がトップに就任しての)新生月組のスタートに、この『THE SCARLET PIMPERNEL』が上演されるというお話を伺った時、いきなりなんて高いハードルが来てしまったのだろうという驚きと不安とプレッシャーに押し潰されそうになりました。でも、高いハードルだからこそみなが一丸となり、力を発揮できるのだろうと思いますので、みんなで力を合わせて、“ひとかけらの勇気”を振り絞って、初日に向けて稽古をしてまいりたいと思います。今は自分のパーシーをまだまだ模索中なのですけれども、私はこういった役柄は“水を得た魚”のように楽しく取り組める部分もありますので(笑)、自分の持ち味を存分に発揮したいです。(パーシーとマルグリットの)夫婦関係もすごく微妙なバランスで面白いところだと思いますので、(蒼乃と)2人で練り上げていきたいなと思っております。

蒼乃夕妃 マルグリット・サン・ジュスト役
私は前回の星組公演にも参加させていただいたのですが、この月組公演でまたマルグリットという役に巡り会えたこと、本当に光栄に思っております。マルグリットはすごく大人っぽくて情熱的で愛に真っ直ぐな、素敵な女性なのですけど、そういった部分を内に秘めるのではなく大きく(外に)出している人だなと思うので、私もそれを大きな劇場でバーンと出していきたいなという思いがあります。夫婦のすれ違いに悩む思いもどんどん出していければと。霧矢さんも仰るように二人で練り上げていければなと思っております。初日に向けて、課題はまだまだたくさんあるのですが、お稽古場で貪欲にその課題に立ち向かい、自分が本当に成長できるように頑張っていきたいと思います。

龍真咲 ショーヴラン役/アルマン役
ショーヴランという役は本当に複雑な信念や執念を持っていると思うのですが、どうすればそれが彼の美徳に見えるのかなというということを最近考えることが多くて……。彼自身と向きあい、“屈折した美徳”というのを追求したいなと思っております。(日替わりで演じる)アルマンもマルグリットの弟役ということで物語のキーポイントとなってくると思うので、どちらともしっかり務めたい。本日、フランク・ワイルドホーンさんにお会いし、教えていただいた音楽への思い、そして作品への思いを大事にして、精一杯お稽古に励んでまいりたいと思います。

明日海りお ショーヴラン役/アルマン役
前々から黒っぽい役というか個性の強い悪役みたいなものにすごく憧れがありましたので、ショーヴランをさせていただくことになり、不安もありましたがとてもうれしかったです。単に悪役というだけでは片付けられない、マルグリットへの愛や、革命を成し遂げることへの執念などの隠された思いを繊細に表現していけたらと思っています。ショーヴランとアルマンどちらの役にも愛情を持って丁寧に、自分なりの役作りで取り組んでいけたらなと。初日に向けて一生懸命努力をして、頑張っていきたいと思います。

インフォメーション

宝塚歌劇・月組『THE SCARLET PIMPERNEL』

【スタッフ】原作=バロネス・オルツィ 脚本=ナン・ナイトン 音楽=フランク・ワイルドホーン 潤色・演出=小池修一郎
【キャスト】霧矢大夢/蒼乃夕妃 ほか

兵庫公演
2010年4月16日(金)〜5月17日(月)
・会場=宝塚大劇場
・チケット発売中
・全席指定SS席11,000円/S席8,000円/A席5,500円/B席3,500円
・お問い合わせ=宝塚歌劇インフォメーションセンター TEL.0570-00-5100

東京公演
2010年6月4日(金)〜7月4日(日)
・会場=東京宝塚劇場
・チケット発売日=5月2日(日)
・全席指定SS席11,000円/S席8,500円/A席5,500円/B席3,500円
・お問い合わせ=東京宝塚劇場 TEL.03-5251-2001

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