宮本亜門演出『ファンタスティックス』ロンドン公演 記者懇談会 - 2010年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
左から、吉井久美子、宮本亜門、松井るみ

▲左から、吉井久美子プロデューサー、演出家の宮本亜門、舞台美術家の松井るみ

NYのブロードウェイと並ぶ演劇のメッカ、ロンドンのウエストエンドでも演出家デビューを飾ることになった宮本亜門が、3月30日、英国大使館で記者懇談会を行った。

宮本が手掛けるミュージカル『ファンタスティックス』は、隣同士に住む若い男女が両家の父親らに見守られながら愛をはぐくむ姿を描くもので、1960年にNYのオフ・ブロードウェイで開幕し、42年間にわたり通算17,162公演を行うという“最長ロングラン記録”を打ち立てた超人気作だ。中学時代に観劇して以来、『ファンタスティックス』の大ファンだったという宮本は、「いつか必ず演出したい」という願いをかなえ、03年に日本語版の新演出を担当(05年再演)。同公演を観たクリエイターの一人、トム・ジョーンズ(脚本・作詞)が宮本のステージングを気に入り、その感想を伝え聞いた海外の演劇プロデューサーらが製作・出資することを決め、宮本演出によるロンドン公演が行われる運びとなった。04年には、ミュージカル『太平洋序曲』の演出でブロードウェイ・デビューを飾った宮本。ロンドンのウエストエンドにおいて、ロングランを見据えたミュージカル公演を初めて手掛ける日本人演出家として、その名を刻むことになる。なお記者懇談会には、宮本のほか、舞台美術を手掛ける松井るみ、プロデューサーの吉井久美子が出席した。

公演は、ロンドンのダッチェス劇場にて、5月24日にプレビューを開始し、6月9日開幕の予定。

会見での主なコメントは以下の通り。

宮本亜門
松井るみ

▲宮本亜門

▲松井るみ

宮本亜門(演出・振付)
僕は27〜28歳の時、ロンドンに住んでいました。演出家になれなくて、もがいていたころです。ウォータールー・ブリッジの真ん中で、ビッグ・ベンに向かい「いつかロンドンで演出したい」と手を合わせたこともありました。その願いがかない、興奮しています。ブロードウェイをはじめ、海外での経験はありますが、また新しく違う舞台に立たされたという喜びと興奮とプレッシャーが、当然あります。そのプレッシャーは、ウエストエンドが大きな声で「Welcome(ようこそ)!」と言ってくれているぶん、吐きそうなぐらい(笑)。でも、むしろこれを存分に楽しむべきだとも思っています。今回、僕が日本人である理由は、正直ないかもしれません。日本の文化だとかそういうものを一切入れずに、原作の持っているものを最大限に引き出すやり方というのを、自分なりに見つけたい。舞台ができあがった時に大きく言えることだと思うんですが、これまでとはまったく印象の違う『ファンタスティックス』になると思います。

松井るみ(舞台美術)
宮本亜門さんとは2000年の『太平洋序曲』新国立劇場初演で一緒に仕事をしてから約10年が経ちました。その間、『ファンタスティックス』(03・05年)やタン・ドゥン作曲のオペラ『TEA』(07年)など、数多くの作品でご一緒させていただきました。また、今回さらに『ファンタスティックス』でウエストエンド進出という素晴らしいご褒美をいただけ、頑張りたいと思っています。実は、私も亜門さんと同時期に、ロンドンで舞台美術の勉強をしていまして、ロンドンに対するこだわりというのを正直持っていたので、やっと夢がかなったかな……と。たくさんのマジックが隠された不思議な舞台装置を、いかに美しく見せるかが私の課題。今後、越えなければいけない大きな壁もあるかと思いますが、オープニング・ナイトを楽しみに、最後まで取り組んでいきたいです。

吉井久美子(プロデューサー)
ロングランを狙うということは、劇場との契約書に終わりが書いていないということ。過去にロンドンで行われた『ファンタスティックス』の公演は、作品の神髄、ストーリーの普遍性などを分かっていない作りになってしまっていた。ダッチェス劇場のオーナーであるニカ・バーンズは同作について「こんなにストーリーが素晴らしく、曲も全部良くて、キャラクターの一人一人がすごく魅力的に描かれている作品はなかなかない」と言っていました。この作品が持っているパワーというのを関係者全員で信じ、そして、日本での公演実績に基づいた宮本亜門版『ファンタスティックス』が今のロンドンの方たち、観光客を含め、ウエストエンドで受け入れられるだろうという勝算のもと、関係者がロンドン公演を実現させるべく協力した、ということです。

インフォメーション

『ファンタスティックス』

【スタッフ】脚本・作詞=トム・ジョーンズ 作曲=ハーヴィー・シュミット

2010年5月24日(月)プレビュー開始/6月9日(水)初日
・会場=ダッチェス劇場
・料金=£20〜49.50
・お問い合わせ=Gorgeous Entertainment TEL.212-398-7145

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/1950