井上ひさしさんが死去 - 2010年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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劇作家・作家の井上ひさしさんが、9日肺がんのため、神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳だった。

34年、山形県生まれ。上智大学フランス語科在学中に、東京・浅草のストリップ劇場「フランス座」で喜劇の台本を書き始め、卒業後、放送作家となる。64年からNHKで放送開始された人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本を山元護久さんと共同で担当し、好評を博す。

劇作家としては、69年にテアトル・エコーが上演した『日本人のへそ』から活動を始め、72年『道元の冒険』で岸田國士戯曲賞を受賞。84年に、自身の戯曲を上演する劇団「こまつ座」を旗揚げする。同劇団で、『薮原検校』『シャンハイムーン』『人間合格』など、鋭い社会批評を込めながら、温かで時には皮肉な笑いとともにさまざまな群像を描いた作品で高い評価を受ける。

また、ユーモアたっぷりの歌詞を劇中に盛り込んだ音楽劇の可能性も追求し、親しみやすくも、深いテーマを浮き彫りにする名作を数多く残した。さらに、『父と暮せば』『紙屋町さくらホテル』といった、原爆や戦争責任を題材にした作品を発表するなど、平和・反戦運動の活動も知られている。

作家としても幅広く活躍し、72年の「手鎖心中」で直木賞、81年の「吉里吉里人」で日本SF大賞、読売文学賞、86年の「腹鼓記」「不忠臣蔵」で吉川英治文学賞を受賞するなど、数多くの賞に輝いた。

04年に文化功労者、09年に日本芸術院会員に選出された。

昨年10月末に体調不良を訴え、検査を受けたところ肺がんと診断され、治療を受けていた。

7月に上演予定だった新作『木の上の軍隊』の代わりには、井上さんの95年初演作『黙阿弥オペラ』を上演する予定。

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