『Shizuoka 春の芸術祭2010』記者会見・稽古場見学会 - 2010年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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宮城聰

▲宮城聰

6月5日(土)〜7月4日(日)に静岡県舞台劇術センター(SPAC)で、「Shizuoka 春の芸術祭2010」が開催される。「未完成な世界(ハーモニー)〜恋の終わらざるごとく世界も終わらざるなり」をテーマに送る今年は、世界各国から全13作品が集結。

開幕に先立って行なわれた記者会見では、同劇場芸術監督の宮城聰より、全体のコンセプトや見どころについて説明があったほか、関連企画の紹介や、宮城演出の『ペール・ギュント』『若き俳優への手紙』の稽古場見学なども行なわれた。

会見での宮城のコメントは以下の通り。

宮城聰
過去の戯曲を読み直すと、危機に直面した人間の“あがきの爪痕”みたいなものが作品として残っていて、それが後の人たちの希望になっていることがあるなと感じます。だから「危機だ、危機だ」と大騒ぎする前に、古典の芝居を見直してみようということを、昨年は考えていました。
それと、危機意識が高まるとどうしても気持ちが内向きになって、その排外的な気持ちからさまざまな悲劇が生まれてくる。いま芸術をやっている立場の者として、特に若い人が排外的で内向きな気持ちになるのはまずいことじゃないかと思っていて。もっと世界を見なくてはならないんじゃないか、せめて劇場は世界を見る窓として開いていなくてはいけないんじゃないか……。そう考えて、世界のさまざまな地域から、“今まさに「世界」を作っている途中の人たち”と感じられるような演劇を集めてきたつもりです。
ヨーロッパやアメリカとは違う、第三世界と呼ばれる地域に行くと、「世界」は既に完成されたものではなく、“自分たちがいま「世界」をつくっているんだ”という意識で活動している人がいます。彼らを、いまの日本の若い人たちに観てもらえば、まだまだ「世界」は作っている途中、作りかけで、自分たちもその作り手の一人なんだと思ってもらえるのではないでしょうか。そんな想いから、さまざまな作りかけの世界を劇場に集めてみた、今回はそういう演劇祭になっています。

また、13作品の中から、オリビエ・ピィ原作・宮城演出の『若き〜』について「言葉というものが人間にとっていかに大切か、舞台で言葉をしゃべる演劇という営みが、人間にとっていかに本質的で、人間を励ましてくれるものなのか、その芯が見えてくる作品」と紹介。さらにレバノン出身、カナダで注目を集めるワジディ・ムアワッドの『頼むから静かに死んでくれ』は「アラブ圏生まれの故国を失った作家で、彼の身体の中に入っていることがすべて傷口から吹き出してくるような作品」、『彼方へ——海の讃歌』を手掛けるフランス演劇界の雄クロード・レジについて「オリヴィエ・ピィもフレデリック・フィスバックも、影響を受けたという演出家で、フランス演劇界の神話のような方」と述べ、作品への期待を語った。

『若き俳優への手紙』の稽古場見学より。宮城(左)と日本語台本を手掛けた平田オリザ

▲『若き俳優への手紙』の稽古場より。宮城(左)と日本語台本を手掛けた平田オリザ

『若き俳優への手紙』の稽古場見学より。
 
『ペール・ギュント』稽古場見学より。

▲『若き俳優への手紙』稽古場より

 

▲『ペール・ギュント』稽古場より

インフォメーション

「Shizuoka 春の芸術祭 2010」

2010年6月5日(土)〜7月4日(日)
・会場=静岡芸術劇場・舞台芸術公園(屋内ホール「楕円堂」/稽古場棟「BOXシアター」/野外劇場「有度」)
・チケット発売中
・料金=[全公演共通]一般4,000円/大学・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円(要学生証)/同伴チケット7,000円(2枚1組)/3演目セット券10,500円 *70歳以上の方は1割引、詳細は問合せを 
・お問い合わせ=静岡県舞台芸術センター(SPAC) TEL.054-203-5730

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