チェルフィッチュ最新作『ゾウガメのソニックライフ』 開幕直前、岡田利規インタビュー - 2011年1月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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チェルフィッチュ最新作『ゾウガメのソニックライフ』 開幕直前、岡田利規インタビュー - 画像01

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2011年1月に開場したKAAT神奈川芸術劇場。同劇場のクリエイティブパートナーであり、国内外で活躍するチェルフィッチュの主宰、岡田利規の最新作『ゾウガメのソニックライフ』が、2月2日(水)に同劇場大スタジオで開幕する。

岸田國士戯曲賞受賞作『三月の5日間』(04年初演)をはじめ、“日常”を切り取り「生(生活、人生)」に対する考察を重ねてきた彼が、満ち足りた「生」を求める一組のカップルを軸に送る注目作。開幕直前の稽古場を訪ね、岡田に新作について話を訊いた。

■前作『わたしたちは無傷な別人であるのか?』(2010年)は、チェルフィッチュのホームとも言えるSTスポットでの上演。そのせいもあってか、非常にストイックで実験的な作品でした。今回は新劇場KAATでの上演ですが、新たな空間から受けた影響はありますか?

それはあまりないつもりですね。前作はいろいろ新しい挑戦ばかりだったので、その中で唯一自分の“よるべ”だったのがSTスポットという場所だったという感じです。「場所についてはよく分かっている、でもあとは全てよく分からない」みたいな。でも今回は、空間とそういう関係をとってはいないと思います。

■では、今回の“よるべ”とは?

今回は珍しく、内容というか言葉ですね。多分、僕の言葉との関係がすごく変わって来ているんだと思います。これはある種のオブセッションだと思うんだけど、「せりふで言ってしまったら演劇にする必要がない」っていう考え方があって、直接的な言葉を言わない戯曲の書き方がよしとされる傾向があると思うんですよ。もちろん僕もそう思ってたんですけど、最近どんどんそう思わなくなってて、むしろそういうドラマツルギーで書いていると、テキストと演劇の関係が限定されてしまうというか、硬直したものになってしまうんじゃないかな、と。『〜無傷〜』をやって自信がついた部分もあります。あと、直接的なせりふで書かれたテキストを使っても演劇になるっていう信頼です、主に役者に対しての。

■確かに台本を拝読して、言葉としてぐっとくるせりふがいくつもありました。それと、過去の作品以上に台本中にヒントがたくさん隠されている印象を受けます。

以前は「ここまで言葉にしちゃうとパフォーマンスにならないな」ってことはよく考えてましたね。でも今は役者たちにすごく力があるから、言葉が手加減する必要がなくなったんです。遠慮せず書けるようになりましたね。

チェルフィッチュ最新作『ゾウガメのソニックライフ』 開幕直前、岡田利規インタビュー - 画像02

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■また、先ほどリハーサルを拝見して、足を踏みならす音、椅子を引っ張る音、音楽とせりふのかぶり方など、音に関する演出が印象的でした。以前別作品の稽古場を見学した時に比べて、その回数が多かったように感じます。

すごく大きい理由を言うと、僕の関心が身体から空間に変わって来ているからだと思います。以前は身体がこういう理由でこう動くっていうところにものすごく強い関心があったんだけど、それよりも今は空間。こういう動きをすると空間がどう変わるか、ということに関心があるから、例えば「こういう空間になるような居方さえしてくれれば、動きそのものはどうでもいい」っていうか。もちろん時々は動きについても考えるんですけどね。そして音というのも動きと同様、空間を変える力を持っているものなので、音に関する演出が多いのはそういうわけだと思います。

■最後に、本番間近になりましたがお稽古の進み具合はいかがですか?

心配はしてません。もともと僕は、“俺の中ではここまでできているはずなのに、まだできてない”みたいな感覚はないんです(笑)。作品は本番をやらないと分からないことがあるし、本番以降いくらでも変わるものなので。そういう意味では37歳なりの余裕があるというか(笑)、全然慌ててませんね。今の状態から100パーセントに向けて、最後までやっていくと思います。

取材・文=熊井玲(本誌)

なお、本作の観劇モニターを、Twitterのシアターガイド公式アカウント(@theaterguide)フォロワー限定で募集中。詳細はこちら。また、『ゾウガメのソニックライフ』特設サイト(http://zougame.chelfitsch.net/ )では、対談やインタビュー、稽古場レポートも掲載!

インフォメーション

チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』

【スタッフ】作・演出=岡田利規
【キャスト】山縣太一/松村翔子/足立智充/武田力/佐々木幸子

2011年2月2日(水)〜15日(火)
・会場=KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
・チケット発売中(Web予約:http://www.kaat.jp/ticket/)
・料金=全席自由3,500円 *24歳以下、高校生以下、65歳以上割引あり
・お問い合わせ=チケット予約:チケットかながわ TEL.045-662-8866(10時〜18時)
*観劇モニターについてのお問い合わせは劇場 TEL.045-633-6500

*茨城・水戸芸術館ACM劇場、さいたま・キラリ☆ふじみ、山口情報芸術センターでも公演あり。

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