PARCO劇場 つかこうへい追悼公演 鈴木杏主演『新・幕末純情伝』制作発表会 - 2011年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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左から山崎銀之丞、和田正人、鈴木杏、馬場徹、加藤雅也、杉田成道(演出)

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“演劇界の風雲児”と呼ばれた劇作家・つかこうへいがこの世を去って1年。『熱海殺人事件』『飛龍伝』と並ぶつか氏の代表作で、これまでいく度となく再演されている『幕末純情伝』(89年初演)が3年ぶり、PARCO劇場での上演は実に20年ぶりに、鈴木杏主演で『新・幕末純情伝』として戻ってくる!

『幕末純情伝』は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな着想のもと、幕末の若き志士たちの熱き恋模様が描かれる。これまでにも広末涼子や石原さとみなどが沖田役を演じてきた。

今回演出を手掛けるのは、03年にも同作(主演:広末涼子・筧利夫)を演出、ドラマ「北の国から」シリーズや映画「最後の忠臣蔵」の監督としても知られる杉田成道。出演者は鈴木杏のほか、馬場徹、和田正人、加藤雅也、山崎銀之丞ほか総勢11名(女性キャストは鈴木だけの紅一点!)。つか作品初出演のフレッシュな顔ぶれから、つかイズムを継承するおなじみの役者陣といった錚々(そうそう)たるメンバーだ。

21日にパルコ劇場で行われた制作発表での登壇者のコメントは以下。

杉田成道

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鈴木杏

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山崎銀之丞

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杉田成道(演出)
つかさんが亡くなられてちょうど1年になります。一周忌として何かやらないかと話をいただいたのですが、3月に震災があり、日本人誰もが自分自身のこと、そしてこの国の行く末を考え直さざるを得ない時期にたまたまさしかかりました。
『幕末純情伝』は、つか作品の中で“日本の在り方”や“国”というものをテーマにすえ、最もそれが鮮明に出ている作品であるということで、躊躇なくこの作品を追悼公演でやることに決めました。
(設定やストーリーが)とても過激ではありますが、現代に大変少なくなった、大壇上から直球を投げ込んでくる作品——受けるととても痛い。だんだん痛みが増していく——芝居です。
フレッシュなキャストがいるということは、つかさんの世界を知らないお客さまにも接していただけると思っておりますのでそれはうれしく思っています。

鈴木杏 沖田総司役
生まれて初めて観たストレートプレイがつかさんの『蒲田行進曲』で、立ち見をした思い出があります。杉田さんが演出された広末さん主演の『幕末純情伝』も観ましたが、その時の印象が強く残っていて、実際に台本を手にした今も思い出しながら、また新たに発見しながら読み進めています。
まだ稽古が始まっていないので、これからどんなことが起こるか分からないのですが、つかさんに届くようにしっかりと努めたいと思います。頑張ります!

馬場徹
つかさんには、最後の演出作品『飛龍伝2010 ラストプリンセス』でご指導いただきました。追悼公演の『広島に原爆を落とす日』(10年)にも出演させていただき、今回でつか作品は3作目となりますが、“身体の限界を超える”時がまた来たなという感じです。つかさんに怒られないよう教わったことを生かし、杉田さんをはじめ多くの先輩方にご指導いただきながら、体当たりで精一杯頑張りたいと思います。

和田正人
俳優の仕事を始めたのが24歳からと少し遅かったのですが、それまで舞台(演劇)を観たことがありませんでした。
初めて劇場に足を運んだのが、8年前に杉田先生が演出された『幕末純情伝』で、個人的にはとても運命めいたものを今感じています! その時もせりふの内容以上に、とにかく熱量がすごく伝わってきました。その熱が、何年経っても自分の心にずっと残っています。いつか絶対につかさんの作品にかかわらせていただきたいという想いがすごく強かったので、感無量と同時にこの会見の場にいられることに実は緊張もしています。それらの想いを役に乗せて、全力で演じられたらいいなと思っています。

加藤雅也
今から10年くらい前につかさんと、何人かで食事をする機会がありまして、その時「加藤君、今度出てみない?」と声を掛けていただきました。ところが、膨大なせりふ量のつか芝居を観た直後で、あれだけの量を言える自信が当時の自分にはとてもなかったので、お断りしてその時は終わりました。
そして先日たまたま、10年前の食事で同席されていた方とお会いしたら、「あの日、加藤さんが帰った後『加藤くんが出てくれるならこんなせりふを言わせたいんだ』と言っていたんですよ」と聞き、断ってしまったことをとても後悔しました。
そんないきさつがあったのと、3年前の初舞台で面白さを知った経験から、このお話をいただいた時は二つ返事で出演を決めました。あの時の後悔を取り戻したいという気持ちで、どこまで“つか芝居”をやれるかどうか、自分にも未知の世界ですが、全力を尽くして、つかさんに観ていただきたいなと思っています。

山崎銀之丞
つかさんの登場後、よく“つか以前”“つか以後”と、演劇史の流れの中でよく使われているのですが、この『幕末純情伝』ができたことによってまた、演劇の作劇法が変わった瞬間でもあった気がしています。その作品にまた出演させていただけることも大変光栄ですし、つかさんの生の声でつけてもらったせりふもたくさんあるので、どうしてもこの辺(あたまの後ろあたりを指差して)につかさんがいるような気がしています。
このお芝居は、女優さんがお一人で、あとは狭い稽古場に朝から晩まで、盛りのついた雄犬のような役者がそのまわりを取り囲んでおりまして(笑)、その女優さんを、せめぎあって奪い合うようなかたちに稽古場自体がなっていくように作られております。そしてそれがそのまま本番に舞台上で同じように見えれば、それが一番この芝居の醍醐味だと思っています。


実はまだ配役が決まっていない男優陣から圧倒的人気だったのが、鈴木演じる沖田とキスシーンがあるという坂本龍馬役。実際にキャスティングする杉田に「坂本役はずばり?」との質問が出ると、「面白そうなのは(沖田役の)鈴木杏さんですかね(笑)」との返答に笑いが起きるなど、稽古開始前でもスタッフ・キャスト陣の息はぴったりな様子が伺え、本番の坂本龍馬役、そして本編もとても楽しみになる会見となった。

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  • 左から山崎銀之丞、和田正人、鈴木杏、馬場徹、加藤雅也、杉田成道(演出)
  • 杉田成道
  • 鈴木杏
  • 馬場徹
  • 和田正人
  • 加藤雅也
  • 山崎銀之丞

インフォメーション

PARCO劇場 つかこうへい追悼公演
『新・幕末純情伝』

【スタッフ】作=つかこうへい 演出=杉田成道
【キャスト】鈴木杏/馬場徹/和田正人/吉田智則/小澤雄太/加藤雅也/山崎銀之丞 ほか

東京公演
2011年9月13日(火)〜25(日)
・会場=PARCO劇場
・一般前売=8月6日(土)開始
・料金=全席指定6,800円/U-25チケット4,000円(25歳以下対象、当日指定席引換、要身分証、ぴあのみ取り扱い)
・お問い合わせ=劇場 TEL.03-3477-5858

大阪公演
2011年10月1日(土)・2日(日)
・会場=梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
・一般前売=8月6日(土)開始
・料金=全席指定5,800円
・お問い合わせ=キョードーインフォメーション TEL.06-7732-8888(10:00〜19:00)

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