松本潤&小出恵介が、寺山修司×蜷川幸雄の世界に挑む 舞台『あゝ、荒野』製作発表会見 - 2011年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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蜷川幸雄(左)と勝村政信

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▲蜷川幸雄(左)と勝村政信

小出恵介(左)と黒木華

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▲小出恵介(左)と黒木華

昭和の演劇界を牽引し、今なお世界にその名をとどろかす寺山修司×蜷川幸雄のゴールデン・ペアに、松本潤×小出恵介という若手実力派が挑む。フレッシュな顔合せも話題の舞台『あゝ、荒野』の製作発表が7日、都内で開かれた。

同作は、寺山が初めて手掛けた長編小説。架空の昭和の街「新宿」でボクシングを通じて出会った二人の青年の友情、葛藤、孤独を主軸に、物語が展開していく。

寺山の特徴ともいえるコラージュ的、散文的な手法が息づいているこの小説を、脚本家の夕暮マリーが戯曲化。舞台上演は今回が初となる。作品について蜷川は、「時代のドキュメンタリーという感じがするよね。この時代の新宿はまさに“荒野”だった。(中略)ただ、ジジイが昔懐かしんでいるようにはなりたくない。大震災後、言わば日本中が荒野になってしまった現代を生き直すために、この時代へのレクイエムをきちんとやりたいと思ってる」と、本作を演出するにあたっての決意を語っている。(Bunkamura通信 2011 no.227より)

登壇者のコメントは以下の通り。

蜷川幸雄

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蜷川幸雄(演出)
寺山さんと僕は同じ歳なのですが、生前はほとんど交流がなく、お亡くなりになった後、こうやって寺山さんの作品を立て続けにやる演出家になるとは、まったく想像もしていませんでした。
(寺山作品を演出することは)緊張はしますが、やってみると面白く、いろんな冒険ができるので、自分自身楽しみにしています。
今回は久方ぶりに大きい小屋(青山劇場)に行くのですが、これまでとはまた違った、新しい演出が思いつくといいですね。大きい小屋をどうやって叩きのめすか考えながら、面白く、優れた、(俳優の)成長のステップになるような良い場を創りたいと思っています。
【松本と小出の共演について】
楽しみですね、この二人がどうなるのか。
とりあえず「(松本には)5年ぶりだぞ、(小出には)3年ぶりだぞ。見事な演技見せてね、期待しているから!」と電話で嫌味を言って脅していますから(笑)。きっと大丈夫でしょう!

松本潤 新宿新次役
寺山さんの作品は、普段自分が使っている日本語と同じものだとは思えないような、とてもきれいで、そしてとても凶暴な文字がたくさん書かれています。言葉がすごく強くて印象に残るのですが、それを自分の中で咀嚼し、どう表現するか、これからの稽古でいろいろ考えながら過ごしていきたいです。
蜷川さんとは5年前に『白夜の女騎士(ワルキューレ)』という作品をやらせていただいき、それまで自分が見たことのない景色を見せていただきました。前回同様、今回もとても高いハードルだと思っていますが、どんな景色が見られるのか今からとても楽しみにしています。
小出君とは同い年ですけど、初めて共演させていただきます。切磋琢磨して、いい関係を作っていきたいと思います。
(黒木)華さんは、僕と一緒のシーンが多いので、どうなるのか楽しみにしています。
勝村さんには前回(『白夜の女騎士』で共演)とてもお世話になりました。今回もいろいろな面でサポートしていただきながら、楽しい現場を作ってくださると思うので、期待しています。
【役作りについて】
ボクシングをやったことがなかったので、この作品の出演が決まり、今年3月ぐらいからボクシングジムに通い始めました。
役へのアプローチとして、普段は台本を読んで頭の中で想像してやることが多かったのですが、ボクシングをやることにより、肉体的にも精神的にも、なぜ新次がそういう言葉を発するのかなど、彼の持っている芯の部分に徐々に近づいていけている感覚を自分の中に初めて見つけました。
食事制限も、本番は10月からなので、そこに向け徐々に準備している感じです。自分の身体と相談しながらベストな状態をつくりたいです。
普段グループで活動している自分ですけれど、嵐5人での仕事とはまったく質の違うことを今回やらせていただけますし、嵐としてもいろいろなことを挑戦させていただけている中で、このタイミングで、一カ月あまり稽古の時間がある上でひとつの作品と向き合えることが、すごく僕の中で貴重ですし、いい時間になればいいと思っています。

小出恵介

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小出恵介 バリカン役
僕は蜷川さんと3年前に(08年『から騒ぎ』)初めて舞台をご一緒させていただき、それからすっかり舞台が好きになりました。今回の作品について、1年ほど前にお話をいただいたのですが、僕にとって寺山修司さんは、高校時代、自分の行き場や居場所がない時にすごく寄り添って、救ってくれた方だったので(このお話をいただいて)、すごく感激しました。寺山さんの言葉をちゃんと自分が人に伝えることができるのか、すごく緊張していますが、とにかく、舞台のライブ感はあまり記録に残らないものなので、観に来た方に痛烈に焼き付くようなものを提示できたらいいなと思っています。
今回モノローグが多いので、家で音読をしているんですけど、一向に覚えられないんですよね(一同笑)。ボクシングも練習しています。体重は、けっこうやっているのですが、あまり変わっていません。けっこうやっているんですけどね……。(松本に「でも身体大きくなったよね」と言われると)はい、デカくはなりましたね。
(松本と)濃厚に打ち合うシーンがあって、倒れたりするところもあるんです。それをどういうふうにやるのか、すごく楽しみにしています!

勝村政信 片目のコーチ役
寺山さんのこの作品の小説も戯曲も本当に素晴らしいのですが、正直もうお手上げです(笑)。ボクシングで、舞台の上で闘うなんて、どう成立させたらいいのか今はまったく想像ができません。
松本君は前回の『白夜の女騎士』の時に「ずっと順風満帆にやってきましたが、今回初の挫折です」と言っておりました(笑)。今回は2度目の挫折になると思います(会場笑)。
【若手へ、“蜷川舞台攻略法”は?】
蜷川さんという方は、資料などを最初に全部用意してくださるので、(物語の)状況とか、人物を知っていなければできない、“ただ参加する”ことは許されない現場だと僕はずっと思っていまして、僕が芝居を始めたころからそれはまったく変わっていません。「役者はせりふを覚えるだけではない」ということを身をもって教えてくださる数少ない演出家ですから、頑張ってほしいです。

黒木華 芳子役
寺山さんの原作を、蜷川さんが演出されるという舞台に参加できることになり、とても光栄だなと思っています。舞台も昭和のお話ですし、芳子さんも、私にはないものをすごくたくさん持った女の子だと思うので、どんなふうになっていくのかなぁと、今からすごく楽しみです。
あと、私は平成生まれなので、皆さんに“昭和”を教えていただきたいです(笑)。

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  • 蜷川幸雄(演出・左)と勝村政信
  • 小出恵介(左)と黒木華
  • 蜷川幸雄
  • 小出恵介
  • 勝村政信
  • 黒木華

インフォメーション

『あゝ、荒野』

【スタッフ】作=寺山修司 脚本=夕暮マリー 演出=蜷川幸雄
【キャスト】松本潤/小出恵介/勝村政信/黒木華(はる)/渡辺真起子/杉村蝉之介/江口のりこ/月川悠貴/立石涼子/石井愃一 ほか

埼玉公演
2011年10月29日(土)〜11月6日(日)
・会場=彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

東京公演
2011年11月13日(日)〜12月2日(金)
・会場=青山劇場

各公演とも
・料金=全席指定S席10,500円/A席9,500
・一般前売=電話による抽選:9月11日(日)13:00〜14日(水)13:00受付/電話による先着:9月23日(金・祝)10:00開始
*インターネットでの販売はなし
*そのほか注意事項あり、詳細はこちら(PDFファイル)
・お問い合わせ=Bunkamura TEL.03-3477-3244

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