筧利夫&平幹二朗の初顔合わせで送る 行定勲演出『テイキング サイド』が上演中 - 2013年2月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『テイキング サイド』上演中1 左から平幹二朗、福田沙紀、筧利夫

▲ 左から平幹二朗、福田沙紀、筧利夫

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『テイキング サイド』上演中6 左から福田沙紀、筧利夫、平幹二朗、行定勲(演出)

▲ 左から福田沙紀、筧利夫、平幹二朗、行定勲(演出)

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筧利夫&平幹二朗の初顔合わせ、行定勲の演出で送る舞台『テイキング サイド〜ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日〜』の公開舞台稽古が、開幕前日の1月31日に行われた。

本作は、映画化もされた舞台『ドレッサー』や、映画「戦場のピアニスト」などで知られる、脚本家ロナルド・ハーウッドが95年に執筆した戯曲。ヒトラーから寵愛されたドイツ人指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと、ナチスを嫌悪し、戦犯としてフルトヴェングラーを徹底的に追い詰める米軍少佐アーノルド。その二人の対立を通し、“芸術とは、倫理とは何か?”と観客に問いかけるドラマとなっている。

公開舞台稽古後の囲み会見では、筧と平、福田沙紀、そして、演出の行定が登壇した。

まずはキャストたちが、「満を持して!という感じですね。お客さんと一緒に空間をより良く共有したいと思っています」(筧)、「頑張りながら、でもどこかに冷静な気持ちを持って演じたい」(平)、「初日を迎えるのをドキドキしています。皆さんと一生懸命頑張っていきたいと思います」(福田)と、それぞれにコメント。初日に向けての気合を見せた。

筧と平は、これが初共演。「うれしいですね。あと3年くらいは、この芝居を続けたいですね(笑)」と話す筧に対し、平は「初日からせりふを覚えていた筧さんに追いかけられて。撃ちまくる機関銃から逃げるような、いえ、逃げちゃいけないんだけど(笑)、そんな感覚でした」と応えていた。

映画監督として活躍し、舞台作品はこれが4作目となる行定。「筧さんと話をしていて、“役者が編集してくれる”という、いい言葉を聞きました。映画の場合、編集という作業がある前提で作っていますが、演劇はそうではない。役者がすべてを組み立てて、僕はそれを見守る役で、また違った緊張感があります」と今回の創作過程を振り返った。

本作で筧は、終始舞台上に出ずっぱりというハードな役どころだ。行定は「筧さんが作る、一つの“ブレない流れ”があって、その上でいろいろな人が“刺客”としてやって来て、その流れをブラそうとするというお芝居じゃないかと思うので、ある意味、筧さんにかかってますね」と話した。

そのため、必然的に筧のせりふの量は膨大なものになる。筧は「どうなることかと思いましたが、案外いけますね。うまいこと集中させてくれるように作ってくれてますね」とコメント。これに対して平は、「僕の役も重要ですが、好きなことがやれていますね。筧さんの役が、ベースを組み立ててくれているので、僕は狂ったような芝居だったり、いろいろできるので楽しくやっています」と語った。また二人に対して福田は「二人が作り上げたテンポに、自分のせりふを組み込んでいくという作業がシンプルで難しいと悩みました」と明かした。

人間の倫理を問いかける、ハードな題材となっている本作。作品に取り組むきっかけについて、行定は「震災の後にこの本をいただきました。震災と戦争は違うけれども、そういった大事が起こった時に“芸術とはどういう位置にいるのか?”と考えていたことが、フルトヴェングラーの置かれている立場とシンクロしました。芸術によって、見えなくなるものもあるし、救われるものもある。それらをどっちに、どうとらえるか? というのが『テイキング サイド』のテーマでもあるので、今の人たちにも通じるのではないか」と語った。

また、キャストたちも「普段の生活がどれだけ幸せなことなのかと、この芝居を観て感じていただければ」(筧)、「僕は子どもでしたが、戦争の恐ろしさ、戦後の生活の大変さといったものを実感してます。広島の生まれなので、原爆で亡くなった同級生たちの思いを背負っているという生きざまを観ていただいきたい」(平)、「私は、この舞台で語られるような話は、どこか“教科書とか、本の中のこと”だと思ってしまいがちでした。この舞台の人びとの問い掛けを通して、今の自分たちにつながることがあるんじゃないかと考えていただければ」(福田)と、メッセージを送った。

東京公演は11日(月・祝)まで。その後、愛知、静岡、大阪、広島にてツアー公演が行われる。

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  • 『テイキング サイド』上演中1 左から平幹二朗、福田沙紀、筧利夫
  •  『テイキング サイド』上演中2 平幹二朗(左)と福田沙紀
  • 『テイキング サイド』上演中3 筧利夫(左)と鈴木亮平
  • 『テイキング サイド』上演中4 筧利夫(左)と小林隆
  • 『テイキング サイド』上演中5 鈴木亮平(左)と小島聖
  • 『テイキング サイド』上演中6 左から福田沙紀、筧利夫、平幹二朗、行定勲(演出)

インフォメーション


■愛知公演

2013年2月16日(土)
・会場=名鉄ホール

■静岡公演

2013年2月19日(火)
・会場=浜松市教育文化会館(はまホール)

■大阪公演

2013年2月23日(土)・24日(日)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

■広島公演

2013年2月26日(火)
・会場=広島アステールプラザ 大ホール

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