ロナルド・ハーウッドの戯曲をダスティン・ホフマン監督で映画化 映画「カルテット!」記者会見 - 2013年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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映画「カルテット!」記者会見1 ダスティン・ホフマン(左)と樹木希林

▲ ダスティン・ホフマン(左)と特別ゲストの樹木希林。ヒット祈願の鏡開きを行った

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アカデミー賞主演男優賞に2度輝く名優ダスティン・ホフマンが、満を持して初監督に挑戦した映画「カルテット! 人生のオペラハウス」。19日(金)からの日本公開を前に、ホフマンが公式では21年ぶり、監督としては初めて来日し、都内で記者会見を行った。

イギリスの美しい田園風景の中、引退した音楽家たちが暮らす「ビーチャム・ハウス」で、英国オペラ史にその名を残す4大“旧”スターが再会した。経営難に陥っていたホームの面々は、存続をかけた起死回生のコンサートに、4人の伝説のカルテット(四重唱)復活を期待するのだが、過去の古傷を引きずる4人の人間関係は壊れたまま。しかも、その中心となるプリマドンナは、歌うことを封印してしまっている。果たして史上最高齢のオペラコンサートは無事に幕を開けることができるのか……。

本作は、映画化もされた舞台『ドレッサー』や、映画「戦場のピアニスト」などで知られる、ロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化したもの。日本でも黒柳徹子主演で『想い出のカルテット〜もう一度唄わせて〜』というタイトルで上演された作品だ。

キャストには、ホフマンと同じく2度のアカデミー賞受賞を誇るマギー・スミスをはじめ、トム・コートネイ、ポーリーン・コリンズ、ビリー・コノリー、マイケル・ガンボンといった、英国を代表する名優が集結。さらに音楽界からも、著名オペラ歌手やミュージシャンたちがキャストとして出演し、アカデミー俳優たちとのコラボレーションを実現させた。

映画「カルテット!」記者会見2 ダスティン・ホフマン

▲ ダスティン・ホフマン

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■ダスティン・ホフマン
【映画初監督のきっかけは?】
監督業をやってみたいとはずっと思っていて、これまでに機会が何度かあったのですが、さまざまな問題があったり、飛び込み台の端までくるけれども、飛び込む勇気がなかったりというような、そういうことの繰り返しでした。今回は脚本が素晴らしく、老齢のピークを過ぎてしまったアーティストたちという題材が、非常に共感できるものでしたし、妻に「あなた、今やらなかったらいつやるの!? これを監督しないなら別れるわ」と言われたので(笑)。僕も「この映画がヒットしなかったら、僕がお前と別れるぞ」と言い返しましたけど(笑)。

【キャストについて】
メインキャストの4人のほかに、たくさんの居住者が登場しますが、撮影には本物のオペラ歌手やミュージシャンたちを集め、ドキュメンタリータッチにしたいと考えていました。彼らの一人であるジャズトランぺッターは、腕が衰えているわけでもないのに、ここ20〜30年、仕事の話をもらったことがなかったそうです。ほかの人たちも同様で、出演の依頼をしたら本当に喜んでくれました。70〜90代の方々が、この低予算の映画で、朝の寒い時間から12〜14時間の撮影に参加してくれました。彼らが見せてくれた感謝や喜び、情熱は、体験したことのない素晴らしいものでした。また、映画で流れる演奏は、後で録音したものではなく、現場で実際に彼らが行ったものです。エンドクレジットでは、参加してくれた彼らの人生を見せたいと思い、みんなの名前と若いころの写真を出しています。

【映画に込めたメッセージ】
映画は“美しく”作ることを意識しました。それは、外見に関係なく表れる、内面の美しさを描くためです。シワが刻まれた役者の顔は非常に美しい。そして、音楽もそれを表現している。本作に、登場するのは老齢の人びとだけど、“人生は終わったわけではないんだ”と主張したい。僕自身「年を取り過ぎだから、この役はできないよ」と言われたことがありますが、私たちはそんなことを言われる筋合いがないし、それは自分が決めることだ、という精神で臨みました。
今、ここにいる皆さんは、誰ひとり悩みのない人はいないと思います。人間は何かしら抱えていて、チャレンジしなければならない。その中でみんな、一生懸命ベストを尽くしていると思います。そういうスピリットがこの映画の精神です。

■樹木希林(特別ゲスト)
私が役者を始めたころに、映画監督マイク・ニコルズさんの「演劇の究極は、掛け合い漫才だ」という言葉を聞いて、私はそれを肝に銘じておりました。その後に、ダスティン・ホフマンさんの「卒業」という映画を撮られて、こんなに経ってから直にダスティンさんにお目に掛かれると思っていませんでした。今日は自分のカメラを持ってきました(笑)。ロンドンで生活している子どもたちから、映画の良い評判を聞いていますし、孫から「写真を撮って送って!」と言われたので、とても楽しみにしてやってきました。
作品の絵画的な美しさと、役者たちの技術もさることながら、“年を重ねる能力”“魅力的に生きる能力”を集めて、監督が指揮者になったこの作品。とにかくチャーミングで“年を取るということはステキだな”と感じました。

会見では、ホフマンが「40年前にデートしたんだ」と、ジョークをいいながら樹木のほおにキスする場面も。対して樹木は、照れた様子を浮かべながらも「40年別居している夫に嫉妬されます」と返し、笑いを取った。

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  • 映画「カルテット!」記者会見1 ダスティン・ホフマン(左)と樹木希林
  • 映画「カルテット!」記者会見2 ダスティン・ホフマン
  • 映画「カルテット!」記者会見3 ダスティン・ホフマン(左)と樹木希林
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インフォメーション

映画「カルテット! 人生のオペラハウス」

【スタッフ】監督=ダスティン・ホフマン 脚本=ロナルド・ハーウッド 音楽=マリオ・ダリネッティ
【キャスト】マギー・スミス/トム・コートネイ/ビリー・コノリー/ポーリーン・コリンズ ほか

4月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか、全国順次ロードショー

© Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012

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