白井晃演出&仲村トオル主演の舞台『オセロ』が開幕 名作悲劇を二重構造で再構成 - 2013年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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舞台『オセロ』開幕2 左から山田優、仲村トオル、赤堀雅秋

▲ 左から山田優、仲村トオル、赤堀雅秋

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舞台『オセロ』開幕5 仲村トオル

▲ 仲村トオル

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撮影:細野晋司

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白井晃演出&仲村トオル主演の舞台『オセロ』が、9日、世田谷パブリックシアターにて開幕した。

ヴェニスの将軍オセロ(仲村)の旗手イアーゴ(赤堀雅秋)が、同輩キャシオ(加藤和樹)を取り立てるオセロを恨み、陥れようと策を練る。オセロの妻デズデモーナ(山田優)とキャシオの浮気を疑わせる罠を仕掛け、その結果、嫉妬に狂ったオセロは破滅の一途をたどる……。

シェイクスピアの四大悲劇の一つとして知られる本作。今回の白井演出版は、まさに『オセロ』が演じられている“劇場”そのものが、物語の舞台だ。

劇場に入ると、舞台は客席と同じ高さで前方まで迫り出し、舞台の脇には「演奏家席」、また一方には「楽屋」を思わせる洗面台が並ぶ。そして、客席には舞台稽古時に使用する「演出家机」が設置されたまま。殺伐とした蛍光灯の明かりにむき出しの大道具や舞台裏が照らし出されている。

物語が始まると、舞台上にオセロ役の俳優(仲村)とデズデモーナ役の俳優(山田)らが登場。一座の演出家を兼ねているイアーゴ役の俳優(赤堀)が、客席に設けられた演出家席から舞台をじっと見つめてる。

やがて演出家は、“芝居”を通して、舞台の上でも現実の世界でも、オセロ演じる主演俳優を破滅に至らしめようともくろむ……というように、“俳優が演じる役柄”と“素の俳優”という二重構造を用いて心情をシンクロさせることで、さまざまな感情が渦巻く『オセロ』の真髄を描くことに挑戦している。

そして、成功しすぎたムーア人(黒人)・オセロに対する周囲の目が、どのような悲劇を呼ぶのか? 観客全員がヴェニスの市民として舞台に取り込まていくという仕掛けにもなっている。

初日公演を終えた、仲村、山田、白井のコメントは以下の通り。

仲村トオル
400年間も演じ続けられてきた演目であるからには、観客に支持されてきただけでなく、役者にとっても何か“よきもの”であるからこそだろうと想像していましたが、初日を終えて、ほんの少しそれを感じ始めています。演じがい、挑戦しがいがあり、いくつもの高いハードルを跳んでいくような充実感を得られた初日でした。

山田優
観客参加型の舞台なので、お客さまが入ったことで役者のエネルギーがパワーアップして3時間の舞台があっという間でした。お客さまには、悲劇でありながら悲しいだけではない何かを感じとって、一緒に物語を作ってもらえたのではないかと思います。

白井晃
お客さまが入って初めて見えてくる芝居なだけに、俳優の方も感覚、感情がリアルに立ち上げられて、人間の愚かな感情の部分がうまく伝わってくれたように思えました。初めに考えていた『オセロ』のイメージが、形に結びついてくれたかなと思います。正直、ほっとすると同時にうれしかったです。

東京公演は、23日(日)まで。その後、愛知・アートピアホール、兵庫県立芸術文化センター、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館にてツアー公演が行われる。

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  • 舞台『オセロ』開幕1 左から加藤和樹、山田優、仲村トオル
  • 舞台『オセロ』開幕2 左から山田優、仲村トオル、赤堀雅秋
  • 舞台『オセロ』開幕3 仲村トオル(左)と赤堀雅秋
  • 舞台『オセロ』開幕4 仲村トオル
  • 舞台『オセロ』開幕5 仲村トオル
  • 舞台『オセロ』開幕6 仲村トオル(左)と山田優

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