内野聖陽主演×森新太郎演出『THE BIG FELLAH』製作発表会 - 2014年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ビッグ・フェラー』会見 1 内野聖陽

▲ 内野聖陽

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『ビッグ・フェラー』会見 8 後列左から森新太郎(演出)、黒田大輔、明星真由美、町田マリー、小林勝也、小田島恒志(翻訳)、前列左から浦井健治、内野聖陽、成河

▲ 後列左から森新太郎(演出)、黒田大輔、明星真由美、町田マリー、小林勝也、小田島恒志(翻訳)、前列左から浦井健治、内野聖陽、成河

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『ビッグ・フェラー』会見 10 左から浦井健治、内野聖陽、成河

▲ 浦井健治、内野聖陽、成河

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イギリスの人気劇作家リチャード・ビーンの作品を内野聖陽の主演で日本初演。舞台『THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー』の製作発表会が、25日に都内で行なわれた。

本作は、イギリスからの独立闘争を繰り広げる本国アイルランドのIRAのために、NYの地で活動するIRA兵士たちの姿を、72年から01年までの30年間にわたり描くもの。表向きは“ごく普通のNY市民”である彼らの裏の行動を描きながら、報復が報復を生む負の連鎖のむなしさを浮き彫りにしていく。民族紛争というシリアスなテーマを扱いながらも、物語は、躍動感にあふれたせりふと、喜劇的でスピーディー、そして、ミステリアスな展開で構成。さらに、ラストには、大どんでん返しも仕掛けられているという。

■森新太郎(演出)
まだ本稽古が始まっていないのですが、かつてないくらいに何度も勉強会を開いています。それくらい、世界情勢やアイルランドの状況など多くの情報が盛り込まれています。遠い世界のような印象ですが、この作品は国境や思想、性差といった、われわれを取り巻くさまざまな“境界・ボーダー”について考えさせられる、全然無関係な話ではないと思います。今回のキャストは、僕にとっては“ドリームチーム”。客席から見て一緒に仕事をしたいなと思っていた方が、これだけそろってしまい、演出家としてうれしい反面、ちょっと恐ろしくもありますが…… 皆さまのご期待に沿える作品になることは間違いないと、この場で断言したいと思います!

■小田島恒志(翻訳)
もともと、内野さんで何かできるホンがないかと聞かれた時に、たまたまリチャード・ビーンが、ものすごく話題になっていて。必ず“知的である”と評価される彼の作品が、内野聖陽にどうかと、提案してみたのがきっかけです。具体的には言えないけど、登場人物がみんな本当に“バカ”なんです。シリアスな歴史背景がありながら「何をやってるんだコイツらは?」と。でも、そう思っているとグサッとくるような場面があったり、すごいホンだなと思います。IRAのテロ活動に対しての肯定・否定とかそれだけじゃない、やっぱり、描かれているのは人間、個人個人。身近にあるテロリズムを題材に、こんな作品が書けるリチャード・ビーンはすごいなと感じています。

■内野聖陽
当初はIRAとか、ほとんど知識がない状態だったのですが、皆さん私にピッタリだとおっしゃってくれて。(台本を)読んでみると、主人公のビッグ・フェラーは、非常なるカリスマ性を持つすごい男。そして、冷戦時代の現代史を背景にしているので、物語は非常に壮大。高いハードルをたくさん課されている状態ですが、これはきっと面白くなるなと感じています。僕は、横文字の名前が覚えられなかったりと、翻訳劇は苦手なんですが(笑)、この芝居をいかにシンプルに普遍的にして、知識のない人たちを、どれだけワクワクドキドキさせられるか? というのが、僕の最大の目標です。とにかくすごい役をいただいたので黙々と勉強しております。

■浦井健治
なかなか日本では想像しにくいIRAという、テロ組織の物語ですが、本当に普遍的な、人間の欲とか信念とかを考えさせられる作品。僕の役は、“普通の青年”で、普通であるが故に、利用しやすい人間になっていくという役どころ。人が影響を受けた時にどう変化していくのか、皆さんと一緒に考えていけたらいいなと思っております。が、僕もすべてを把握しきれていないので、明日の勉強会を頑張ります(笑)。

■明星真由美
今日この場で、どうお話ししようかと考えていましたら、昨夜、夫婦げんかが勃発しまして(笑)。ガミガミ言われながら考えたのが“人は自分が正しいと思うと争いになるんだ”ということ。それが、どんなに善であろうと、共有できない相手とは戦争になってしまう。それが人類最大の矛盾なのではと考えていました。“正しい”を人と共有するには? 今まで信じてきた“正しい”を失った時、どう生きるのか? 日本人にとってもすごく大事なことを取り上げた作品なのかなと思っています。

■町田マリー
私自身、IRAや北アイルランドについて、この作品にかかわるまであまり知らなかったんですけど、この作品を通して、皆さんに知っていただくのは、すごく意味のあることだと思っています。それと同時に、この作品はストーリー的に引き込まれる面白さがすごくありますし、登場人物も魅力的に描かれています。テロ組織という極限の状態で出てくる人間性は、お客さまにも面白く観ていただけると思います。

■黒田大輔
この戯曲は、読むほどに分からなくなるという印象で、じゃあもう勉強しない方がいいんじゃないかと思ったんですけど(笑)。明星さんに「それだけ、いろいろな解釈ができる普遍的な台本なのかもね」と言っていただいて、ああこれだと(笑)。普段、森さんが言った“ボーダー”を引かなきゃ生きづらいものですが、自分がそのボーダーをいつ越えるか分からないし、よくよく考えるとボーダーなんかないぞ、という怖さやゾワゾワした感じを、この作品から感じます。最高のエンターテインメントになるように、そして、観た方に、ボディーブローのように何かを持って帰っていただければなと思っています。

■小林勝也
1幕の72年は、私が30歳くらいのころ。「あさま山荘事件」の中継を見ながら稽古をしていたころでした。当時、アイルランドやイギリスの映画、演劇作品を観ていましたし、昨年、偶然ベルファストを訪れる機会もありました。自分の見てきた日本のいろいろな社会現象も含めて、作品の内容は、比較的身近にあったものですから、自分にとって縁のある芝居だと思って演じたいと思います。

■成河
今日の皆さんのお話だけだと、「どんだけ難しい話なんだ!?」と思うかもしれませんが(笑)、シチュエーションコメディー的に描かれているところもありますし、会話のテンポもいいですし、僕は、すごく面白いと感じました。日常的でドライでポップな会話と、組織ならではの腹の探り合いが同時に流れているのが面白いところ。僕は、シリアスになりがちな物語の中で、ドジでゆるいキャラを演じるので、お客さんにとって小難しい話の窓口になれたらなと思います。人間味あふれる多層的な人物に描かれていると思うので、これからそういうところを掘り下げていきたいと思います。

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  • 『ビッグ・フェラー』会見 10 左から浦井健治、内野聖陽、成河

インフォメーション

『THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー』

【スタッフ】作=リチャード・ビーン 翻訳=小田島恒志 演出=森新太郎
【キャスト】内野聖陽/浦井健治/明星真由美/町田マリー/黒田大輔/小林勝也/成河

■東京公演

2014年5月20日(火)〜2014年6月08日(日)
・会場=世田谷パブリックシアター
・チケット発売中
・料金=全席指定S席7,500円/A席5,500円

■兵庫公演

2014年6月12日(木)〜15日(日)
・会場=兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

■新潟公演

2014年6月21日(土)・22日(日)
・会場=りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

■愛知公演

2014年6月28日(土)・29日(日)
・会場=穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

■滋賀公演

2014年7月5日(土)
・会場=滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール

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