代表作を4年ぶりに再演 劇団Studio Life『トーマの心臓』製作発表会 - 2014年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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Studio Life『トーマの心臓』製作発表会 1

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劇団Studio Lifeが、代表作『トーマの心臓』を4年ぶりに再演。8日に、製作発表会見が開かれた。

萩尾望都の同名漫画を舞台化し、96年の初演から上演を重ね、今回で8度目の上演となる本作。会見は、神保町にあるティーサロンで行われ、作品の舞台となるドイツの寄宿学校“シュロッターベッツ高等中学”の制服に身を包んだ劇団員たちが、報道陣に紅茶をサーブするなど、作品ならではの趣向がこらされていた。

まずは、原作者の萩尾と脚本・演出の倉田淳によるトークショーからスタート。今でこそ高く評価されている「トーマの心臓」だが、約40年前に連載を始めた当初は、読者の人気アンケートで最下位となり、打ち切りの危機を何度も味わったとのこと。倉田は「テーマが(時代の)先へ行きすぎていたのでは……?」と言うと、萩尾は「当時の担当編集さんからも『小学生の女の子が読むんだよ!?』とよくたしなめられましたが、自分が小学生のころは、これくらい読んでた憶えがありましたし、『人が面白くないと言っても自分は面白いと思う!』と強気でした。自分のことしか考えないものですから(笑)」と明かした。

また、倉田が昨年LAで購入したという英語翻訳版「トーマの心臓」単行本を取り出し、漫画カルチャーの世界的広がりと近年の状況について言及。萩尾は「ヨーロッパを漫画漬けにしたいですね」と、意欲を見せ、これからも長く活動していくためには「筋力と眼力の強い作家が生き残るんじゃないでしょうか。バレリーナなどと同じで、われわれも、何日か休むと手が描き方を忘れてしまうので、絶えず描いていたいなと思います」と力強く語った。

そして、最後に萩尾は「『トーマの心臓』は、Studio Lifeと倉田さんに出会って開花した、ものすごく幸福な作品。舞台という新しいジャンルで、別の方向に組み立てて下さって、8度も上演していただいて。Studio Lifeのファンとしてもうれしいし、原作者としてもこんな幸福なことはありません。今回の舞台も楽しみにしております」とエールを送った。

続く記者会見では、劇団代表の河内喜一朗と倉田、メインキャストの面々が登壇。河内は「96年の初演以来、再演するたびに、新たな発見をもたらしてくれました。レゾンデートル(存在意義)をいかに見つけるか−−というテーマに向かって邁進することが、舞台上の役者たちを10代の少年に見せてくれます。劇団にとって、いつの時代もずっと演じ続けるべきテーマではないかと思っております」とコメント、そして倉田は「この作品をStudio Lifeのライフワークにさせていただけたらありがたい限りです」と語った。

97年から断続的に主人公ユリスモールを演じてきた山本芳樹は「大切に大切に演じさせていただきたいと思います」と述べ、Wキャストで、同役を務める松本慎也は「入団10年のすべてをかけて最高の『トーマ』にしたい」と意気込んだ。

一方のエーリク役は、03年以来、11年ぶりのエーリク役起用となるベテラン・及川健と、入団2年未満の久保優二、田中俊裕という新人2名の抜ばってきによるトリプルキャストで送る。及川は「11年ぶりのエーリク役です。11年です(笑)! 演劇界の先輩方にはおいくつになっても女学生役を演じきる方がいらっしゃいますが、私もその域に入ってきたのかなと。とにかく若々しく、これが最後だと思って頑張ります」と気合を見せた。

また、4年前の公演でユリスモールを演じた青木隆敏が、今回は悪役サイフリート役にキャスティング。キーマンとなる役どころを担う青木は「この4年間で僕の中の“悪い種”が育ってしまった結果の配役だと思います(笑)。僕自身の心の堕落をしっかりと受け止めて、悪の華を咲かせたいと思います!」と、笑いと期待を誘った。

インフォメーション

Studio Life
『トーマの心臓』

【スタッフ】原作=萩尾望都 脚本・演出=倉田淳
【キャスト】山本芳樹、松本慎也/及川健、久保優二、田中俊裕/青木隆敏 ほか
*Auslese(アウスレーゼ)、Spatlese(シュペートレーゼ)、Riesling(リースリング)、Kabinett(カビネット)のクアドラプルキャスト公演

■東京公演

2014年5月24日(土)〜6月22日(日)
・会場=紀伊国屋ホール

■大阪公演

2014年7月11日(金)〜7月13日(日)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

各公演とも
・チケット発売中
・料金=全席指定 前売5,800円/当日6,000円/ウイークデイ・サンキューチケット(前売限定)3,900円

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