『レ・ミゼラブル』スタッフ・出演者一同が大賞を受賞 「第39回菊田一夫演劇賞」授賞式 - 2014年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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「第39回菊田一夫演劇賞」2 左から草笛光子、中川安奈(栗山民也代理)、田代万里生、中村勘九郎、鈴木弘之(NODA・MAPプロデューサー・宮沢りえ代理)、酒井洋子、吉原光夫

▲ 左から草笛光子、中川安奈(栗山民也代理)、田代万里生、中村勘九郎、鈴木弘之(NODA・MAPプロデューサー・宮沢りえ代理)、酒井洋子、吉原光夫

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「第39回菊田一夫演劇賞」3 酒井洋子(左:翻訳)と吉原光夫

▲ 酒井洋子(左:翻訳)と吉原光夫

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日本の演劇界に貢献した菊田一夫の業績を長く伝えるとともに、大衆演劇界で優れた業績を上げたスタッフ・キャストを表彰する「菊田一夫演劇賞」。その第39回の授賞式が、16日、都内で行われた。

大賞を受賞したのは、新演出版『レ・ミゼラブル』のスタッフ・キャスト一同。当日は、同作のジャン・バルジャン/ジャベール役の吉原光夫、翻訳の酒井洋子をはじめ、受賞者らが出席した。

受賞者の主なコメントは以下の通り。

【菊田一夫演劇大賞】

■『レ・ミゼラブル』スタッフ・出演者一同(『レ・ミゼラブル』の高い舞台成果に対して)
吉原光夫
こんな素晴らしい賞を『レ・ミゼラブル』カンパニーがいただき、光栄に思っております。公演の緊張と興奮が身体によみがえってきて、また高まる思いです。今回は、本当に新しい『レ・ミゼラブル』をつくるために、いろいろな苦難がありましたが、すべてが報われたような気がします。キャスト・スタッフの力はもちろん、この作品の力が、この大賞の受賞となったのだと思います。いつも、この作品にはいろいろなものをいただき、そして世の中にもいろいろなものを送り出していて、この作品の偉大さ、素晴らしさ、力強さをあらためて感じていいます。また『レ・ミゼラブル』に出演できることがあれば、全精力を懸けてやりたいと思います。
酒井洋子(翻訳)
確か86年に、私が一番最初に英語版テキストを手にしました。それを2週間の期間で、必死の思いで翻訳しました。それが“名人”岩谷時子先生の手に渡り、私が思い切りぶち込んでおいた、いろいろな言葉を全部生かしていただいて、今、日本中を感動させている名訳詞ができ上がったことは、皆さん承知の事実でございます。私は、たった14日の苦労ですが、4半世紀にわたる、この奇跡のミュージカルの恵みと喜びにあずかるとは、大変果報者でございます。ここに至るまでの、多くの方の献身的な努力、がまん、創意工夫、苦労があって、今の大成功があるのだと思います。皆さまとの喜びを分かち合って、次の新しい『レ・ミゼラブル』のエネルギーに変えていけたら、これ以上の喜びはありません。

【菊田一夫演劇賞】

■宮沢りえ(『MIWA』のMIWAの役の演技に対して)ビデオメッセージ
野田秀樹さんとは、『透明人間の蒸気』でご一緒してから、約10年が経ちました。ものをつくる葛藤や不安、緊張、喜び、達成感と、舞台からいろいろなことを学び、身体全体で感じた10年だったように思います。舞台というお仕事にのめり込み、魅せられた時間は宝物だと思っています。この素晴らしい賞をいただいたのは、今までの10年へのちょっぴりのご褒美と、これからも舞台に対して、誠実に接し続けなさいという、激励のような気がしております。これからもすてきな舞台に出られるように、邁進していきたいと思っております。

「第39回菊田一夫演劇賞」4 中村勘九郎

▲ 中村勘九郎

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「第39回菊田一夫演劇賞」5 田代万里生

▲ 田代万里生

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■中村勘九郎(『さらば八月の大地』の張凌風、『真田十勇士』の猿飛佐助の役の演技に対して)
歴史のある、こんなすてきな賞をいただきまして、心からうれしく思っております。この受賞の対象となった二つの作品にかかわってくださいました、関係者、スタッフ、キャストの皆さまにお礼を申し上げたいと思います。『さらば八月の大地』では、映画づくりに情熱を燃やす中国人青年、『真田十勇士』では、猿飛佐助と、歌舞伎以外の舞台で、こんなにも違った役をやらせていただくのは初めてだったので、とても勉強になりました。私ごとになりますが、こうして歌舞伎以外の舞台に出させていただくのは、父もそうですが、祖父の十七代目勘三郎のおかげでもあります。今日4月16日が、祖父の祥月命日で二十七回忌でございます。祖父に、本当に良い報告ができると思います。今日は本当にありがとうございました。

■田代万里生(『トゥモロー・モーニング』のジョン、『スクルージ』のハリーと若き日のスクルージの役の演技に対して)
今年は、僕個人としては30歳になって、ミュージカルデビューから5年目で、今月、ミュージカル通算500公演を迎えたという節目のタイミングでした。僕は、大学に入るまでミュージカルを観たことがなく、『マルグリット』に出演した時は、こんなに長く続けていくとは思っていませんでしたし、自分の記事の中で「田代万里生(俳優)」と表記されることに違和感がありました。お芝居に自信がなかったので、僕が(俳優)と名乗ってしまっていいのだろうかと。以後、素晴らしい作品、尊敬できる方々とご一緒して、最近、ようやく「役の呼吸ができるようになってきたかな?」と、感じてきたところに、今回このようなチャンスをいただくことができました。対象は『トゥモロー・モーニング』『スクルージ』ですが、この5年間で携わったすべての方々への感謝の気持ちでいっぱいです。この受賞をゴールではなく、スタートとして頑張っていきたいなと思います。

■栗山民也(『木の上の軍隊』『マイ・ロマンティック・ヒストリー〜カレの事情とカノジョの都合〜』『それからのブンとフン』の演出の成果に対して)代読メッセージ
このたびは菊田一夫演劇賞を受賞させていただくこととなり、本当にうれしく思っております。菊田さんについては、森光子さんからいろいろ聞いておりました。台本の上がりがやはり遅かったことや、稽古場でのあれやこれやのエピソードなど、森さんが多少面白おかしく脚色された楽しいおしゃべりから、菊田さんの求められていた理想の演劇が、私の勝手な思い込みになるのでしょうが、ぼんやりと見えてまいりました。その菊田さんの舞台への細やかな愛情から生まれた多くの財産を、これからは若い世代へと大事に、一つひとつリレーしていかねばと思っております。賞をいただくということは、今まで受けたいくつもの恩を、次の世代に手渡していくことだと考えます。もうしばらく、演劇の喜びというものを全身で引き受け、力の尽きるまで走っていこうと思っております。ありがとうございました。

【菊田一夫演劇賞 特別賞】

「第39回菊田一夫演劇賞」6 草笛光子

▲ 草笛光子

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■草笛光子(永年の舞台の功績に対して)
こんなに大きな立派な賞をいただき本当にうれしいです。ただただ、コツコツと、夢中で歩いてきただけなような気がします。菊田先生は、私を育ててくれた方です。初代水谷八重子先生が病気になられて、菊田先生が私に代役を頼まれた時、「そんな短い稽古では幕は開けられません」と、私はおいおいと泣いてお断りしたのですが、そのうち、先生がトイレに行かれました。その間、私はずっと泣いてました。そして、先生が戻られたら「俺は猿回し、お前さんは猿だ。猿は、猿回しの言うことを聞かなきゃいけないんだ」とおっしゃったんです。その時、私は吹き出しそうなったんです。先生が、何とか私に代役をと、一生懸命になって考えているうちに、なぜか猿回しの話になってしまったんだと思うと、とてもおかしくて、そして、胸がいっぱいになってしまって、出させていただくことにしました。その後、何度か出演のお話を断っているうちに、しばらく干されたこともありましたが(笑)。先生は、大らかで温かく、情が深くて、お芝居が大好きで、私たち役者を愛してくれました。先生が亡くなって、40年経って、賞をいただけるなんて。ねえ先生、私ちょっと長く生き過ぎたかな? なんて思います。でも、これからの私のあまり長くない女優人生をどうぞ見守っててくださいね。変なことやったら、あの世からバーンと一発やってください。

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  • 「第39回菊田一夫演劇賞」1 左から草笛光子、中川安奈(栗山民也代理)、田代万里生、中村勘九郎、鈴木弘之(NODA・MAPプロデューサー・宮沢りえ代理)、酒井洋子、吉原光夫
  • 「第39回菊田一夫演劇賞」2 左から草笛光子、中川安奈(栗山民也代理)、田代万里生、中村勘九郎、鈴木弘之(NODA・MAPプロデューサー・宮沢りえ代理)、酒井洋子、吉原光夫
  • 「第39回菊田一夫演劇賞」3 吉原光夫(左)と酒井洋子(翻訳)
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