リニューアル版『忘れな草』が上演中 フィリップ・ジャンティからのコメントが到着 - 2014年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 2

拡大する

カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 4

拡大する

撮影=阿部章仁

このほかの写真も見る

カンパニー・フィリップ・ジャンティの来日公演『忘れな草』が、16日よりPARCO劇場にて上演中だ。

紙や布、ビニール、人形といったどこにでもある素材を駆使し、ダンス、マイム、マジックとさまざまな技法を用いたパフォーマンスで、独創的かつ摩訶不思議な世界を構築する同カンパニー。今回上演するのは92年にパリで発表し、翌年にPARCO劇場にて日本初演した『忘れな草』。21年ぶりの日本上演となる今回は、完全リニューアル版になっている。

開幕にあたり、フィリップ・ジャンティからのコメントが到着した。

■フィリップ・ジャンティ コメント
【『忘れな草』の構想とタイトルについて】
『忘れな草』の脚本を書くにあたり、私は、妻で協力者であるメアリー・アンダーウッドが見たさまざまな夢をもとに、構想を始めました。不思議なことに、彼女の空想した世界には、私のぼんやりとした幼少期の思い出と重なる部分があったのです。『忘れな草』はさまざまな思い出をとりあげた作品です。実際に存在した記憶や、そのほかの勝手な想像からつくり出された8体のマネキンたち。彼らは、役者たちと瓜二つで、まるでぼやけた記憶が横滑りし、無気力と活気の狭間に閉じ込められ、押さえつけられ、変形された、そんな思い出が再び記憶の表層に戻り、命を吹き返したいと望んでいるかのようにも見えます。私はメアリーと、そのようなイメージを表現できるタイトルを探していました。季節は春で、私たちは庭にいました。新しい息吹をいっぱいに含んだ自然に囲まれていましたが、なかなかふさわしいタイトルを決めることができませんでした。私は地面いっぱいに咲く「エゾムラサキ」をふと眺め、その英語名「FORGET ME NOT(私を忘れないで)」について考えました。この三つの言葉の中に、明白さと不可解な何かが同居していて、一つの答えとして、私の心に響いたのです。
【初演時との違い】
近年、私は人の声や歌を作品の中で多用し、『忘れな草』も同様、一人の女優の歌とともに始まります。声は非常に興味深い演劇素材の一つです。しかし言葉は時に、一つの限定された方向や、解釈の中に意味を封じ込めてしまいます。私たちは、すでにでき上がった説明を差し出すのではなく、観客一人ひとりが、自分の解釈を持てるようにしたいと思っています。また、官能的な音素材のほうが、せりふの言葉のメッセージよりも、ずっと重要なものになり得るのです。だから最近の作品では、役者に歌わせるようにしているのです。『忘れな草』に出演する若き役者たちは、皆、素晴らしい声の持ち主でしたので、多くのシーンで声を使うことにしました。この新たな音楽的要素を追加するために、あらためて作品の全ての骨組みが考え直されたのです。
【日本の観客へのメッセージ】
『忘れな草』は、人間の想像領域を探ることにインスパイアされ生まれた作品で、観客一人ひとりを不思議な体験へといざないます。単なる筋立ての糸を手繰るのではなく、夢の世界に飛び込み、連なる空想のイメージに身をゆだねる用意があなたにあれば、この作品を通して、心おどる驚きの旅が、そして、あなた自身の想像力を映し出す鏡となる何かが、きっと待っているはずです。

PARCO劇場公演は26日(日)まで。その後、日本各地でのツアー公演を経て、11月19日(水)に新国立劇場 中劇場にて公演が行われる。

この記事の写真

  • カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 1
  • カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 2
  • カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 3
  • カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』2014開幕 4

インフォメーション

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/6737