平田オリザの青春小説が、本広克行監督×ももクロ主演で映画化&舞台化 - 2014年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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平田オリザの小説「幕が上がる」が、本広克行監督により映画化、さらに舞台化されることが決定した。

「青年団に入団させてもらおうと思った」というくらいに平田作品に心酔し、10年には、岩井秀人ら青年団メンバーとともに、平田の書籍「演劇入門」を舞台化した本広監督。「たくさんのことを学び、自分の映像作品にも厚みが増し、幅を広げてもらったと思っています」と振り返りながら、「そんなお礼も兼ねて、本作はなんとしてもヒットする作品にしなくては、自分のつくった青春ドラマや映画で一番見たくなる作品にしなくては」と気合を見せている。平田は「(執筆から公開まで)足かけ5年の歳月を経て映画になるというのは、大きな喜びです」とコメントしている。

本作は、地方の弱小高校演劇部が、元“学生演劇の女王”の新任教師とともに、全国大会を目指す過程と、彼女たちが大切なことに気付き、きらめいていく姿を描く青春ドラマ。主人公である演劇部の高校生たちには「今、もっとも輝いている少女たちに演じてもらいたい」という両者の思いから、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の5人が抜てきされた。

本広は「原作の登場人物がどうしてもメンバーとダブってしまい、オリザさんに『ももクロをイメージして書いたのではないか』と聞いてしまうほどでした」と、キャスティングの経緯を語った。平田は、当初、ももクロに対して「正直言って、期待と不安と半々でした」と明かしたが、撮影前にワークショップを実施。指導を振り返り「皆さん、本格的な舞台の経験はないので、身体がぶれやすかったり、演技に個々のクセが出てしまうことが多かったのですが、たいへん勘のいい子たちなので、すぐに演技のコツをつかんでいったようです」と語った。さらに「“演劇”について学んでもらいました。演劇と映像やパフォーマンスとの違いについて、何が難しく、何が楽しいのか、実際に演ずる経験を通じて学んだことが、撮影の際にも生かされたのではないかと思います」と手応えを感じている様子だ。

また「特に、映画の中で演出家の役を演じる百田(夏菜子)さんには、演出家とはどういう仕事なのかも学んでもらいました。ワークショップの途中では、私が演出を付けたあとに、百田さんにも、自分の言葉でほかのメンバーに演出をするという体験もしてもらいました。その体験は、実際の映画の中でも生かされ、演出家として成長していく姿をうまく演じてくださったと思います」と評価した。

映画版では、ももクロのほか、演劇部を牽引する新任教師を演じる黒木華をはじめ、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎ら個性派たちが登場。脚本は喜安浩平が執筆している。

撮影は、今年8月から静岡県富士宮市などで行われ、10月8日にクランクアップ。15年2月28日(土)より、新宿バルト9ほかにて全国公開される。なお、舞台版は映画版と同様、本広監督の演出と、ももクロ5人の主演で、15年5月に公演予定としている。

■本広克行
映画版は、脚本が完成し、キャスティングが決定した時には完成予想が見えていました。撮影した風景と原作のマッチングが非常に良く、出演者全員、特に高校生役の子たちはみんな涙を流しながら作品づくりにのめり込んでいて、まさに撮影現場が青春そのものでした。演出している自分も撮影中に何度も感情を揺さぶられるシーンがあって、今年は本当に満足のいく、夏から秋へと向かう充実した季節を過ごせたと振り返るほどで、映画を初めてつくり始めたころを思い出しました。その熱い映像は仕上げスタッフにも影響していて、編集もとても集中して作業が進行しました。このテンションを持続させながら、映画が完成したらすぐに舞台版の作業に一気に向かっていきたいです。オリザさんが書かれる戯曲を、ももクロのメンバーで演出できることは本当にやりがいがあり、しかも自分が企画して監督した映画の集大成になることは間違いないと確信しています。今から楽しみでなりません。今まで培ってきたノウハウとすべての力を、映画と舞台による「幕が上がる」に注ぎ込んでいきます。

■平田オリザ
ラッシュを見て、自分が原作を書いた作品なのに、ずいぶん泣かされました。本広監督には「正統派のアイドル映画をつくってください」とお願いしましたが、期待以上の作品になったと思います。おそらく、この作品を観た多くの観客の皆さんは、ももクロメンバーの“演技力”に驚くことでしょう。彼女たちは、このひと夏で、役者として驚異的な成長をとげました。進化するアイドルとして走り続けてきたももクロが、もう一つ新しいステップに踏み込むことができたのではないかと思います。舞台化にあたっては、もう一度、彼女たちとワークショップから始めて、一緒に作品をつくっていければと思っています。この映画を通じて、せっかく“演劇”“舞台”というものに向き合ったのですから、その経験を生かして、今後も生の舞台にも出演してもらえるように、舞台の方も忘れられない作品にできればと願っています。いずれは、私と一緒に“世界”を目指してほしいです。

■百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
普段はアイドル、映画の現場も初めて、お芝居の経験も全然ない。そんな私たちが映画の主演。撮影が始まる前にオリザさんのワークショップを受けさせていただいて、最初聞いたときはお芝居のレッスンをするものだと思っていました。でも、オリザさんが教えてくれたのはお芝居の根本の部分。台本を持ってここのセリフをこうしろじゃない。お芝居とはなんなのか、そこから教えてくれました! お芝居はこうでなくちゃダメとかはない。アイドルがこうでなくちゃってのもない。その時、ジャンルを通り越してなにか新しいものがつくれる気がしました! 撮影が始まってからは私たちはただただ必死!(笑) 監督はすごく丁寧に、一緒にお芝居をつくってくれました。でも実は、私たちは自分の芝居をモニターでも1度も見てないので、どうなってるかはまったく分かりません。でも自分の心で“よし!”と思った時と、監督の「OK!」が重なることが多くて、なんだか通じあってる気がしてうれしかったです! クランクアップをした段階で映画としてはまだ半分! そこから編集さんにバトンタッチして最終的には、お客さんが見てくれて初めて映画が完成するんだって! まだ途中の段階でもスタッフさんたちは映像を見るために集まるたびに興奮して帰ってきます!(笑) みんなニヤニヤしてて全然教えてくれません。「大人ばっかりずるいよね〜!」なんてメンバーで話しながら、私たちも出来上がりをとっても楽しみにしてます! みなさんも楽しみにしててください!!

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インフォメーション

映画「幕が上がる」

【スタッフ】原作=平田オリザ著「幕が上がる」(講談社刊) 監督=本広克行 脚本=喜安浩平
【キャスト】百田夏菜子/玉井詩織/高城れに/有安杏果/佐々木彩夏/黒木華/ムロツヨシ/清水ミチコ/志賀廣太郎

2015年2月28日より、新宿バルト9ほかにて全国公開
・配給=ティ・ジョイ/配給協力=東映

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