水谷八重子、波乃久里子ら出演 『初春新派公演』記者懇談会 - 2014年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『初春新派公演』記者懇談会 左から鴫原桂、瀬戸摩純、水谷八重子、波乃久里子、石原舞子

▲ 左から鴫原桂、瀬戸摩純、水谷八重子、波乃久里子、石原舞子

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1月2日(金)より三越劇場で上演される『初春新派公演』の記者懇談会が行われた。

松竹創業百二十周年と、花柳章太郎(1894−1965)没後五十年追悼を冠した本公演。『大つごもり』『寒菊寒牡丹』を、水谷八重子、波乃久里子を中心とした新派劇団員、そして勝野洋、市川月乃助を迎えて送る。

新派の名女形・花柳章太郎の代表的な10作品を示す「花柳十種」の一つ、『大つごもり』は昭和25年、樋口一葉の短編小説をもとに新橋演舞場で新派初演されたもの。資産家山村家の女中で働き者のみね役を、波乃久里子が一世一代で勤める。また、作家・川口松太郎が、花柳章太郎とその師匠・喜多村緑郎に当てて描いた兄弟芸者のドラマ『寒菊寒牡丹』では、姉芸者を水谷八重子が担い、妹芸者を新派の次代を担う女優3名が、トリプルキャストで勤める。12月6・7日には、トリプルキャストの一人、瀬戸摩純が『大つごもり』のみねを演じる『朗読新派赤坂公演』もある。赤坂区民センターにて。詳細は問合せを。

■水谷八重子
花柳先生が亡くなって50年、ついこの間のように覚えております。花柳先生のことを話してもなかなか分かってくれない中、いいお芝居は残る。花柳先生の名演・魅力を彷彿とさせることはとてもできないと思いますが、お芝居の、日本の香りというものを大切に演じていきたいと思います。花柳先生って不器用でいらっしゃって、女形さんなのに踊り、舞を全然なさらなかった。昔の男が女をどう演じるかという計算をお客さまに全部見せておしまいになる。器用だったらうまく隠すマジシャンであるでしょうが、私たちに教えてくださるように見せてくださっていた。例えば、階段をお尻でトントントンっと落っこちたいんだろうなと思うところを、うまく落ちませんから、お尻からよいしょよいしょと降りてらした。それをまねしたら滑稽でしかなくなる。花柳先生のものをやらせていただく時は、そこを坂道にして一気に転がるなど一工夫してやらせていただきました。母の十種より、花柳先生の十種のほうが多いかなと思っております。

■波乃久里子
15歳の役は怖くもあり挑戦でもあります。いつも一世一代だと思って勤めさせていただいておりますので、特別なことはございません。しかしそれ以上に、一世一代のつもりでやりましょう。(花柳章太郎との思い出を聞かれて)花柳先生が亡くなる3日前まで羽根つき娘の次女をやっておりました。その時、私は19歳。みねが自分の年に近いので興味があって(舞台袖で)最後まで観ていると、石之助を追って転んで、地べたに手をついてお辞儀なさる時、苦しかったんでしょうね、「神様がいた」って小さい声でおっしゃるの。客席には聞こえないくらいで。これは本当に、肉体がみねと花柳章太郎のギリギリだったんだという気がします。その時の悲痛さとみねの悲痛さがかち合って、すごい人だなと震えたことがございます。稽古中はただのおじさんなのに、舞台では見事に変わられて。あれこそ一世一代でしょう。

インフォメーション

松竹創業百二十周年
『初春新派公演』花柳章太郎没後五十年追悼

【スタッフ】『大つごもり』原作=樋口一葉 脚色=久保田万太郎 演出=齋藤雅文 『寒菊寒牡丹』作=川口松太郎 演出=成瀬芳一
【キャスト】波乃久里子/水谷八重子/勝野洋/市川月乃助 ほか

2015年1月2日(金)〜26日(月)
・会場=新橋演舞場
・チケット発売中
・料金=全席指定8,500円

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