鈴木京香&白石加代子&高橋克実出演×長塚圭史演出 シス・カンパニー公演『鼬』が開幕 - 2014年12月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
『鼬』開幕 1 鈴木京香(左)と白石加代子

▲ 鈴木京香(左)と白石加代子

拡大する

『鼬』開幕 4 高橋克実(左)と鈴木京香

▲ 高橋克実(左)と鈴木京香

拡大する

撮影:加藤孝

このほかの写真も見る

鈴木京香、白石加代子、高橋克実らが出演し、長塚圭史が演出を手掛けるシス・カンパニー公演『鼬(いたち)』が、1日に世田谷パブリックシアターにて開幕した。

本作は、1934年に発表された真船豊の代表的な戯曲。昭和の初め、東北の寒村にある落ちぶれた旧家「だるま屋」を舞台にした人間ドラマだ。村人たちに不義理を重ね、持ち前の悪智惠と度胸で世を渡り歩く主人公・おとり(鈴木)や、彼女への憎しみをむき出しにする義理の姉・おかじ(白石)をはじめ、登場するのは、腹の底にドス黒い思惑を抱き、欲にかられた人間たちばかり。彼らが繰り広げる骨肉の争いを通して、閉塞した状況を生き抜くパワフルな人びとの姿が赤裸々に描かれる。

初日を前にした長塚、鈴木らのコメントは以下の通り。

■長塚圭史(演出)
真船豊は初めて出会った作家です。一読して「生き抜くためには手段を選ばず」のようなところが、以前手掛けたマーティン・マクドナーにもつながるところがあって興味深く感じました。三好十郎にしてもそうですが、この戯曲の一語一語から、昭和初期の作家たちが死にもの狂いで言葉と向き合ってきた執念のようなものを感じます。だから、本で読んでいた以上に舞台に立ち上がってからの方が面白いと稽古に入って強く思いました。今回、戯曲をたどるのではなく、作品がもつエネルギーを抽出していくような向き合い方で演出しています。

■鈴木京香 おとり役
肉体的には大変でしたが、あこがれの白石加代子さんや舞台の先輩たちとご一緒できるのがうれしくて、稽古も楽しく充実していました。でも、白石さんの圧倒的な存在感の前では、敵対する役柄としてしっかり向き合わなければ、という緊張感は強くなります。おとりは狡猾でひどい人間ですが、死にもの狂いで生きてきたすごみがある。でも、感情をむき出しにして悪態ばかりついているのに、小気味よさや爽快感があるのが不思議です。これが方言の面白さなのかもしれません。方言のほうがストレートに感情を乗せられる気がします。今、普段の生活でも、おとりさんがときどき顔を出すんです。急に方言になったり、目つきも悪くなってます(笑)。

■白石加代子 おかじ役
おかじさんの心には、これまでの苦しみや恨み、家への固執が渦巻いていて、その毒をものすごい言葉の羅列で吐き出すんです。とても激しい悪態なんですが、作家さんが書かれたせりふが非常に魅力的なのが救いです。長塚演出はこれが3作目です。いつも穏やかで楽しい方ですが、稽古場での彼はものすごい集中力と持久力の持ち主。じっくりと役者を見て何があっても揺るがず、辛抱強く待ってくれる。そして、スバッと本質を突いて厳しいことも言ってくださる。そんな稽古を通して、細やかで丁寧につくり上げることができました。

■高橋克実 萬三郎役
初めて台本をいただいたときは“鼬”って字が読めませんでした。イタチ、見たことないですし、思わず図鑑で調べました(笑)。この『鼬』に象徴されているのが人間のズルさや浅ましさで、本当にどうしようもない人間たちが罵詈雑言の限りを浴びせあうんです。でも、鼬の文字から受ける陰湿な印象は舞台では大きく変わって、どこか痛快さがありますね。僕が演じる萬三郎は、その場しのぎのズルい人間だけど憎めないヤツ。だからタチが悪い(笑)。そんな人間の愚かしさやおかしみが、突き抜けた笑いにつながるくらいまで、振り切った芝居ができたら面白くなるのではないかと思っています。

公演は28日(日)まで。

この記事の写真

  • 『鼬』開幕 1 鈴木京香(左)と白石加代子
  • 『鼬』開幕 2 白石加代子(左)と鈴木京香
  • 『鼬』開幕 3 白石加代子(左)と鈴木京香
  • 『鼬』開幕 4 高橋克実(左)と鈴木京香

インフォメーション

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/6865