切ない恋物語2作を送る『新派名作劇場』合同取材会 - 2015年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『新派名作劇場』左から松村雄基、波乃久里子、水谷八重子、市川春猿

▲ 左から松村雄基、波乃久里子、水谷八重子、市川春猿

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6月、三越劇場にて新派六月公演『新派名作劇場』として、樋口一葉原作の『十三夜』と、溝口健二監督の映画でも知られる『残菊物語』の2作が上演される。

『十三夜』は、ほのかな想いを抱きながらも、別々の道を歩んだ幼なじみの二人が、十三夜に再び巡り合うまでを描いた作品。波乃久里子がせき役を、松村雄基が録之助役を演じる。一方、『残菊物語』は、梨園の御曹司と乳母の許されざる恋の物語で、二代目水谷八重子がお徳役を、市川春猿が菊之助役を務める。

水谷、波乃、松村、春猿の4名が、稽古場での合同取材会に出席し、意気込みを語った。主なコメントは以下の通り。

水谷八重子
溝口監督の映画を見て、あんまり素晴らしいので、怖くて足がすくんでおります。また、母(初代水谷八重子)が最後に『残菊物語』(でお徳役)をやった時より、私のほうが年上でやるわけなので、春猿さんと新しくつくり直していくつもりで、取り組もうと思っています。まだ皆目見当が付かないので手探りですが……。もう1本の『十三夜』は抽象舞台ですから、『残菊物語』は小道具などをリアルに使って、人間的な温かみや生活感のあるものにしたいです。

波乃久里子
樋口一葉作品や(脚色の)久保田万太郎先生のせりふは大好きで、美文だから酔っちゃうんですよね。普通の会話にするには訓練しなくてはダメ。『十三夜』は5回目なので、もう慣れておりますが、すると今度は慣れ過ぎてつるつる言ってしまう。そこを(演出の尾上)墨雪先生が核心を突いて指導してくださり、ありがたいと思います。また、(『残菊物語』で演じる)お里というのは、(私の)曾祖母なんですね。久里子の里という字はこのお里さんから来ているので、敬ってやらせていただきます。

松村雄基
諸先輩方がいらっしゃる安心感と緊張感とで、毎回の稽古が苦しいけれども楽しいです。分からないところは演出の墨雪先生と成瀬(芳一)先生にどんどん質問するんですが、一言聞いたら40くらい返って来て(笑)。録之助のぐちっぽいせりふの根底にある恋心を見せるのは難しいですが、墨雪先生には「簡単です、やればいいんです」とおっしゃっていただき、励みになります。そうやって得たものを少しでもお客さまに還元すべく、努力しています。

市川春猿
本格的な立役をやるのは、新派の『明治一代女』(14年)の時が初めてで、今回が2度目です。まだまだ心配しながら、日々稽古に励んでいるところでございます。「歌舞伎役者が歌舞伎役者の役をできないんじゃあ困るな」と言われないように(笑)、頑張らせていただきます。今回初めて、松村さんとご一緒させていただくんですけれども、本当にお兄ちゃんのようで、それも楽しみにしております。

インフォメーション

松竹創業百二十周年
『新派名作劇場「十三夜」「残菊物語」』

【スタッフ】「十三夜」原作=樋口一葉 脚色=久保田万太郎 演出=成瀬芳一 「残菊物語」原作=村松梢風 脚色=巌谷槇一 演出=成瀬芳一
【キャスト】波乃久里子/水谷八重子/松村雄基/市川春猿 ほか

2015年6月4日(木)〜26日(金)
・会場=三越劇場
・チケット発売中
・料金=全席指定9,000円

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