八嶋智人&朝海ひかるら実力派たちが描く“ことばの日本地図” こまつ座『國語元年』が開幕 - 2015年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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こまつ座『國語元年』開幕 1

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八嶋智人を主演に迎えた、こまつ座第111回公演『國語元年』が、1日、紀伊國屋サザンシアターにて開幕した。

時は明治7年。文部省官吏の南郷清之輔は、話し言葉の全国統一を命じられる。しかし、本人は長州弁、妻・光とその父親は薩摩弁、三人の女中たちは、江戸の山の手言葉、下町のべらんめえ、羽前米沢のズーズー弁と、親しい人びとから押し込み強盗まで、周囲はまるで日本の言語状況の縮図のよう。清之輔は、全国統一の前に、まずは我が家のお国訛りによる大混乱を解決しようとするのだが……。幻の小学唱歌集に乗せて展開する、言語学的な悲喜劇の末、ついに清之輔がたどり着いた“文明開化語”とは一体どんなものだったのか?

“ことば”の研究を重ねてきた井上だが、本作は数ある井上作品の中でも、ことばに対するこだわりや造詣が顕著に表れている。批評性の高い内容で、強いメッセージと思いが込められつつも、多彩な趣向と笑いを盛り込みながら、ことばの本質を描き出している。

そして、清之輔で主演を務めるこまつ座初登場の八嶋や、妻・光役を演じる朝海ひかるをはじめ、久保酎吉、竹内都子、たかお鷹、山本龍二など実力派たちが、井上の描いた“ことばの日本地図”を舞台上に表現している。

初日を前にした演出・栗山民也と八嶋、朝海のコメントは以下の通り。

■栗山民也
『國語元年』の演出はもう5回目になるが、そのたびごとの時代によって、ホンの中のことばが違って響く。今回はやけに、二幕の加津のせりふが新鮮に聞こえた。“加津「これが争いごとの火種でございましたね。(字引を読み上げる)『生れる』『育つ』『読む』『書く』『聞く』『話す』『考える』『つくる』『出世する』『好む』『恋する』……。」”これらのことばは、井上さんが考える人の在りよう、基本的人権を示す“憲法”のようだと思う。日本の政情に危うい性急さが見られる今、時代をもう一度見直さねばならないと強く感じている。

■八嶋智人
稽古初日から本番のつもりで稽古してきましたので、初日もいつものようにやる、と思っています。とても優秀なスタッフさん、そして共演者の方々に恵まれて、本番を楽しもうと思っています。僕が演じる清之輔は、実にまじめな普通の人で、今の日本のあり方を支えてきたうちの一人です。このおかしくも悲しい清之輔という存在を、ご覧いただければと思います。

■朝海ひかる
『國語元年』という作品の重さと大変さ、そして素晴らしさを、舞台稽古にきてあらためて発見することがまだまだありました。稽古したことを、すべてクリアにできるようにしたいと思っています。全員でのチームプレーの芝居なので、集中力を途切らせないように、皆さんの足を引っ張らないよう、自分の課題としては一つひとつ大事に演じたいです。出演者の皆さんは八嶋さんはじめ素晴らしい方々ばかりなので、皆さんのエネルギーを借りながらできればいいなと思っています。

公演は、23日(水・祝)まで。その後、兵庫、愛知、宮城、山形を巡るツアー公演が行われる。

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インフォメーション

兵庫、愛知、宮城、山形でのツアー公演あり

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