中村橋之助改め八代目芝翫襲名披露会見 - 2015年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
八代目芝翫襲名会見 1 左から中村宜生、中村宗生、中村国生、中村橋之助

▲ 左から中村宜生、中村宗生、中村国生、中村橋之助

拡大する

八代目芝翫襲名会見 2 中村橋之助

▲ 中村橋之助

拡大する

このほかの写真も見る

歌舞伎俳優の中村橋之助が、八代目中村芝翫(しかん)を襲名することが決定。同時に、橋之助の長男・中村国生が四代目中村橋之助、二男・宗生が三代目中村福之助、三男・宜生が四代目中村歌之助を、それぞれ襲名することが発表され、都内で記者会見が行われた。

会見での主なコメントは以下の通り。

■中村橋之助
私ども成駒屋が大事に大事にいたしております中村芝翫の名跡を八代目として襲名させていただくことになりました。また、親子4人で襲名させていただけますことは、まことにありがたく感謝感謝感謝でございます。父は、亡くなる前の8月の末に、「兄弟家族仲良く手を携えて、成駒屋を守ってほしい」という言葉とともに、私の手を握って「八代目の継いでもらいたい」と言いました。あれほどに、父親の目を凝視したのは生まれて初めてのことで、僕は芝翫という名前が許される人間なんだと思いました。それから、月日が流れまして襲名の打診を受けた時は、心踊る思いでした。先輩方の皆さまは、とても快く喜んでくださいましたが、それは、僕の力ではなく、折り目正しく厳格で、素晴らしい父の人間性のおかげだと、父の偉大さを感じております。八代目の襲名とは言いますが、この名前は私の所有物ではなく、代々成駒屋がお預かりしているもの。今回もこの襲名は、歌舞伎界の活性化のためであると、芸事に精進して勤めさせていただきます。襲名興行は、皆さまのお力なしにはご協力なしにはできるものではありません。1年間の興行を成功させ、無事に務まりますようどうかお力をお貸しくださいませ。
【襲名後の取り組みについて】
今の『熊谷陣屋』の主流は團十郎型ですが、芝翫型の『熊谷陣屋』は本業の文楽に近い演出のものです。僕が今やらせていただく芝翫型は、二代目松緑のおじさまの資料や書き抜きを、吉右衛門のお兄さまと古文書を紐解くようにして、つくり上げました。そのほかにも芝翫の当たり役を現代によみがえらせることが、僕の使命であると思っています。立役の芝翫は、僕のあこがれる四代目以来です。父からの話や書籍で知る四代目は、天真爛漫で規格外な役者であり、そんな役者に近づくことは大事だと思っています。古典を守ることも重要ですが、新しい歌舞伎や垣根を超えていくことにも挑戦していく場を与えていただけたらうれしく思います。
【襲名公演の演目は?】
襲名興行の演目は、私には夢のようなもの。50の男がこんな表現をしたら笑われるかもしれませんが、歌舞伎というおもちゃ箱をひっくり返して、子どものように、あれもこれもやりたいという思いで、1年では足りないのでは、というほどです。ただ、僕はとても時代物が好きで、自分の力が発揮できるものと思っていますので、なるべく時代物を中心にやらせていただこうと考えております。
【3人の息子への期待は?】
菊五郎の兄さまからは「一人でも大変なのに、子どもが3人いたら大変だぞ」と(笑)。スチール写真の撮影も大変な騒ぎでして、これから家内も含めてチームワークよく取り組まねばと再認識しました。3人は、亡くなった勘三郎、三津五郎の兄さまがよく教えてくださいましたし、大変に芝居ごっこが好きでして、彼らが襲名興行ですてきなお役をさせていただけることはこの上ない喜びだと思っています。父は亡くなる前に国生とある話をしたというのですが、国生は、口で言うのは簡単だけども、その約束は実行した時に教えてあげるよと。僕も健康に気を付けて、その話を聞くまでは頑張らないといけないなと思っています。
【今後の歌舞伎界について】
歌舞伎はその時代に合ったものをパフォーマンスとして披露しているからこそ、今につながっていると思います。私も現代に生きる人間として新しい歌舞伎をつくっていくことは大事ですが、先輩方の守ってきた歌舞伎を伝えることも僕たちの責任だと思っています。六代目歌右衛門のおじや、松緑、白鸚、十七世勘三郎のおじさんのような、すてきな役者さんたちとご一緒させていただきましたので、その息吹は、自分の身体に染み込んでいると信じています。そういったものと同時に、行儀や信念のようなものを、若手や子役たちに伝えられる、模範のような役者になるのが自分の使命だと感じています。

■中村国生
父が大きくしてきた橋之助の名を、この歳で継がせていただくことを大変ありがたく思っております。父以上に大きく立派な橋之助にして、胸を張って橋之助を名乗れる役者になりたいと思います。僕の夢は成駒屋という老舗を守り、兄弟3人で歌舞伎座の大看板になることです。実は昨日、僕たちのこれからの合言葉を決めようと3人で会議をしました。3人兄弟ですので、毛利元就の3本の矢のように手を携えて頑張ろうと決めました。僕たちは一人ひとりが立派な役者になって、3本になった時には、誰にも負けない世界一のチームワークを発揮したいと思います。

■中村宗生
とてもうれしい気持ちでいっぱいですが、それと同時に身を引き締めなければならないなという思いが強くなってきました。まだまだ未熟者ではございますが、精いっぱい努力をして芸能に精進していきたいと思います。

■中村宜生
小さいころから兄たちとお芝居ごっこをしてたのから始まって、こうして親子4人で襲名させていただくことは本当にうれしいことだと思っています。この襲名を通してもっともっと芸能に精進していきたいと思っています。

襲名披露公演は、16年10・11月に歌舞伎座にて行われた後、大阪松竹座、博多座、京都四條南座で行われる予定。

この記事の写真

  • 八代目芝翫襲名会見 1 左から中村宜生、中村宗生、中村国生、中村橋之助
  • 八代目芝翫襲名会見 2 中村橋之助
  • 八代目芝翫襲名会見 3 中村国生
  • 八代目芝翫襲名会見 4 中村宗生
  • 八代目芝翫襲名会見 5 中村宜生
  • 八代目芝翫襲名会見 6 左から中村宜生、中村宗生、中村国生、中村橋之助

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/7605