『PHANTOM』『トーマの心臓』を上演 Studio Life30周年記念公演製作発表会 - 2015年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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Studio Life 2015年下半期会見 1

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Studio Life 2015年下半期会見 3

▲ 萩尾望都

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30周年を迎えた劇団Studio Lifeの下半期公演の製作発表会が、7日、都内で行われた。

節目の年であり、前代表・河内喜一朗亡き後、新体制でのスタートを切った転機の年でもあった今年度。『GREAT EXPECTATIONS〜大いなる遺産〜』(14年12月〜15年1月)、『夏の夜の夢』(1〜2月)、『アドルフに告ぐ』(7〜8月)に続く、30周年記念公演第4弾は『PHANTOM THE UNTOLD STORY』となる。

同作は、“オペラ座の怪人”こと青年エリックの、恐ろしい容姿に生まれついたがゆえの苦悩の半生を描く人間ドラマ。同劇団ではこれまでに、前編『The Unkissed Child』(11年)、後編『The Kiss of Christine』(12年)を上演してきたが、今回は前後編を一挙に交互上演する。

そして、30周年記念シリーズのフィナーレを飾るのは、萩尾望都原作のコミックをもとにした代表作『トーマの心臓』。さらに、前日談『訪問者』と後日談『湖畔にて』(朗読劇)も併せての3作連鎖公演が決定した。

脚本・演出を手掛ける倉田淳は『PHANTOM』について、「今思うと、初演の時は力技で進めていた部分があったことを否めません。今回の再演にあたってはもう少し力を抜いて、ドラマ性をより浮上させたい」とあいさつ。入団3年目にしてヒロイン、クリスティーヌ役を射止めた久保優二は「『PHANTOM』初参戦です。この1年間でたくさんの女性役を経験させていただいたので、そこで得た糧をしっかりと引き出してお芝居できたらと思っております」と意気込みを語った。

会見の後半では、漫画家・萩尾望都がゲストで登場。倉田とのトークセッション形式で、創作秘話などに花を咲かせた。

96年の『トーマの心臓』初演以来、同劇団を温かく見守ってきた萩尾。この日、30周年を祝して彼女が描き下ろしたというイラストが披露された。『トーマの心臓』だけでなく『夏の夜の夢』『LILIES』『DRACULA』など、さまざまな作品のエッセンスが画面に詰め込まれた一作に、倉田も興奮気味に。イラストに託された思いをあれこれと質問していた。

倉田が「『トーマの心臓』も『訪問者』も『湖畔にて』も、人の死が隣り合わせに存在しています。死に対する先生の感じ方やお考えを伺いたいです」と尋ねると、萩尾は「私はもしかしたら、死んだ人を死んだ人と思っていないのかもしれません。作品にも亡くなった人がたくさん出てきますけど、彼らは消えてしまったというよりは、ずーっと生きてる人たちとかかわり合ってるわけだから。意外とそういうものかも、と思います」と回答した。

それを糸口として話題は、萩尾の仕事に最期まで反対していたという亡き実父とのエピソードなど、死をめぐる興味深い話へ展開。最後に、萩尾は「脱線してすみません! 死者も、生きてる人も、役者さんたちがすてきに演じてくださると思います(笑)。倉田さんはいつも私に“ありがとうございます”とおっしゃるんですが、『トーマの心臓』という古い作品を再発見していただき、お礼を言うのはこちらの方です」とコメント。和やかな空気に包まれながら会見は終了となった。

なお、劇団員たちは同日夜に、ファンクラブ会員約200人とともに30周年イヤーの打ち上げパーティーを開催。日ごろ劇団を支えるファンを、フードやドリンクのサーブでもてなした。

倉田が「河内の遺志であるロンドン公演を必ず実現したい」と宣言すれば、現代表の藤原啓児が「その時は今日いる皆さん全員、ロンドンまで来てください! 出席取りますからね!」と笑いを誘った。さらに石飛幸治は「歌が下手な役者だけのミュージカル作品もやってみたい(笑)」と野望(?)を語り、31年目からの新たな出発と発展を、賑やかに誓い合った。

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