音楽家・土取利行が語る ピーター・ブルック最新作『Battlefield』来日直前イベントが開催 - 2015年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『Battlefield』直前イベント 1

▲ 演劇ジャーナリスト・伊達なつめ(左:司会)と土取利行

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『Battlefield』直前イベント 3

▲ 土取利行

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25日(水)から新国立劇場 中劇場で上演されるピーター・ブルックの最新作『Battlefield(バトルフィールド)「マハーバーラタ」より』。その来日を記念して、初演の『マハーバーラタ』から音楽を手掛けた土取利行による公演直前プレイベントが、10月31日にPARCO劇場で開催された。イベントでは、土取が、75年のブルックと出会いから約40年間にわたる、さまざまな創作秘話などを語ってくれた。

世界3大叙事詩の一つを題材とし、85年にアビニョン・フェスティバルで初演された『マハーバーラタ』に、90歳を迎えたブルックが、30年ぶりに再び挑んだ『Battlefield』。初演の創作では、ブルックは、研究調査のために数年をかけてアジア諸国を巡り、特にインドには、土取もブルックとともに何度も足を運んだという。

当初、「マハーバーラタ」から一部の物語を抜き出して上演する予定だったというが、あまりにも興味深い話が盛り込まれており、急きょ全編を上演することに。上演時間9時間という大長編となった。土取は、少ない楽器で演奏しようと考えていたようだが、「いろいろな音がほしい」というブルックの要望から楽器が増え、30以上の楽器を一人で演奏し、7曲の歌を歌ったのだという。

そして、今回の『Battlefield』の稽古当初では、7つの楽器を使う予定で、舞台装置もさまざまなものが用意されていた。しかし、パリの演劇学校でワーク・イン・プログレスを行った際(ブルックの新作は、初日前にワーク・イン・プログレスを行いながらつくられるという)、楽器はジャンベ(アフリカの太鼓)だけを使用して上演した。この時、役者たちが生き生きとストーリーを伝え始めたと感じたブルックは「今回は、ストレートに語りをやりたい。4人の役者と土取さんの太鼓だけで、一人の語り部をやるんだ」と決断し、翌日には、楽器や舞台装置、衣裳が最低限のものだけになっていたそうだ。

今回、ジャンベのみを演奏することになった土取は「『マハーバーラタ』で演奏した楽器や歌は、僕の中に全部ありますから、一つの太鼓を叩いてもそれが全部入っているんです」と語る。また、「作品は深い話で、初演は9時間という長さでしたが、実は時間の長さを感じなかったんですよ。時間の長短って規制概念と演劇の時間は違う。特に充実した公演の時、お客さまとシェアリング(共有)できた時の時間は“質”がついてきますから、長さはまったく問題ではないように感じます。ぜひ劇場で体感してほしいですね」とトークを締めくくった。

最後に、映画「マハーバーラタ」のテーマ曲をエスラージ(インド・ベンガル地方で使われる擦弦楽器)で演奏、さらにアカペラで歌声も披露してくれた。

公演は、11月25日(水)から29日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。

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インフォメーション

『Battlefield 「マハーバーラタ」より』

【スタッフ】脚本=ピーター・ブルック/ジャン・クロード・カリエール/マリー=エレーヌ・エティエンヌ 演出=ピーター・ブルック/マリー=エレーヌ・エティエンヌ 音楽=土取利行 照明=フィリップ・ヴァラット
【キャスト】キャロル・カルメラ/ジェア・マクニール/エリ・ザラムンバ/ショーン・オカラン

2015年11月25日(水)〜11月29日(日)
・会場=新国立劇場 中劇場
・料金=全席指定7,000円/U-25チケット3,500円(25歳以下対象・当日指定券引換・要身分証)

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