間もなく開幕 剣幸主演、富山発ミュージカル『ME AND MY GIRL』公開稽古 - 2015年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ME AND MY GIRL』稽古 1

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『ME AND MY GIRL』稽古 8 剣幸

▲ 剣幸

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富山から質の高い作品を創造発信し、市民参加型の創作スタイルや、安価なチケット料金など、意欲的な試みで注目を集めてきた“オーバード・ホール名作ミュージカル上演シリーズ”。その第6弾として、2013年に好評を博した『ME AND MY GIRL』が再演される。

下町育ちの伯爵家の落胤・ビルと、恋人サリーの絆を軸に、階級を超えた人びとの交流を描いた本作。一昨年の上演では、日本初演(87年・宝塚歌劇団)オリジナルキャストである剣が26年ぶりに再びビル役を演じたことでも大きな話題を呼んだ。2年ぶりとなる今回、剣は“最後のビル”と銘打って、思い入れのある同役に再び挑む。

10月下旬、都内の稽古場で稽古の一部が公開された。1幕ラスト、“ランベス・ウォーク”は、人びとが階級の差を超えてにぎやかに歌い踊るナンバーで、エネルギッシュなパフォーマンスに報道陣からも大きな拍手が送られていた。

会見での剣のコメントは以下の通り。

【宝塚歌劇団での公演から26年の月日を経て再びビル役に挑んだ前回(13年)、新たな発見はありましたか?】
新たな発見ばかりだった気がします。(宝塚歌劇団と違って)男優さんがいる中で、自分が“男”として成立するんだろうか……とか、いろいろ不安が入り交じっていたんですが、稽古を進めていく中で変わっていきました。(退団後)20数年間いろいろな作品で経験させていただいて、(宝塚での初演当時は)青かったなって思いました(苦笑)。とにかくお客さんにどうやったら笑っていただけるのか、そのことが一番重要なことのように考えてやっていました。でも、ビル自身は言葉遊びを楽しんでいるだけで、見ている人や周りを笑わせようと思ってやっているわけじゃない。この人の持っているパワーが、周りの貴族だけじゃなくお客さんをも巻き込んで、最終的に笑いを引き起こす。ものすごく根本的で初歩的なことに、20年以上経ってやっと気が付きました。

【再演が決まった時、どんな思いでしたか?】
「うそー!!」って(笑)。2年前にやった時にこれが最後と思ってやっていましたから。でも、やり残したこともいっぱいあったので、それをもう一回クリアに考えられる場を与えていただけて、役者冥利に尽きます。

【新たにどんな要素を加えていきたいですか?】
台本は前回と同じですが、少しシェイプアップさせようかなと。削ぎ落せるところは削ぎ落としたほうが、立つところが立つんじゃないかなって。もうちょっと整理してストレートに皆さんに伝わるようになればいいかなと考えています。今の年齢だからこそできることをちょっとずつ吹き込めたらいいかなとは思っています。

【このカンパニーの皆さんと稽古をつくっていく上で何か発見はありましたか?】
芝居って、一人でできることじゃなくて、相手がいて、自分がどう変わっていくか、相手がこう言うから自分がこう動くっていうキャッチボールなんですよね。久美ちゃん(野田久美子)のサリーとビルの仲っていうのも、今までとは違う新しい発見があるし、久美ちゃんも2年間でいろいろなことをやってきたから、彼女の中でも何かが育っているなって、この間稽古して思ったんですね。だからまた新たなビルとサリーの感覚っていうのがこれから生まれていくなって思います。ジョン卿の宝田(明)さんは、もうすっごい、すごいなぁって思いしかなくて。宝田さんがいらっしゃるからこそ、私が若造に見えるし、ジョン卿とビルが男としてどこか分かり合っているというところを、「ここでこうやってぶつかってみようか」などと、芝居の中で共有してくださるんです。(中尾)ミエさんのマリアは、血のつながっている叔母だからこそ分かち合える最後のシーンが私は大好きで。ハートにちゃんと共有できるものを持っていてくださるのも、ミエさんの生き方あってこそなんだろうなと感じますし、すごくすてきだなって思います。ほかの方々も、前回と同じ役なんですが、皆ちゃんと一歩も二歩も前に進もうとしているんだなって。それぞれの中でいろいろなことを感じて、2年間経ってまた集まったんだなっていうのは一人ひとりに感じますね。

【稽古場で久しぶりにどんな会話をしましたか?】
「元気だった!?」っていう感覚ですよね。前回は時間がなくてできなかったけどこういうこともやってみようかとか、こういう風にしたらとか、みんなでディスカッションしたりして。やっぱりファミリーみたいな感じになります。これだけ長い期間一緒にいて、2年間離れていたのにパッと元に戻れる級友と会ったみたいな感じです。

【オーバード・ホールの名作ミュージカルシリーズは今回でひと区切りとのこと。今回が最後となるのはとても残念ですが……】
これだけ皆さんがずっと続けてくださったので、こんなに大規模なミュージカルはできないかもしれませんが、何らかの形でつなげていくというのが、われわれの使命かなと。せっかく富山市民の方も、ミュージカルってこんなに面白いんだ、楽しいんだって思ってくださったと思うので、これで最後にはしたくありません。何ができるか分かりませんが、続けていきたいですし、続けなきゃいけないと思っています。

【東京や他県のミュージカルファンが富山まで行って観た時に、一番の違い、あるいは、どういったところが面白く感じてもらえると思いますか】
オーバード・ホールというものすごい機構を持った劇場は、多分日本に一つ、二つくらいしかないので、その舞台機構の素晴らしさを存分に使ったミュージカルが観られるということですね。あと、東京の1/3くらいの料金で観ていただけるので、ちょっと新幹線に乗って来ていただいて、冬だったらおいしいものを食べて、温泉でも入っていただければ……って、全然ミュージカルと関係ないですね(笑)。えーっと、(そういった)付加価値がつきます(笑)! でも、とても時間をかけてしっかりと練り上げたもの、知名度の高い人が出ているから観るんじゃなくて、“作品”として成立しているミュージカルをつくっているってこと。それには自信を持っています。東京で上演するものと遜色ないくらいにできていると思います。

【最後に意気込みを】
もう一度ビルに会えるなんて思ってもいませんでした。これは何か大きなプレゼントをいただいたと思っています。とってもハートウォーミングで、笑って、笑って、最後にちょっとほろっとするハッピーなミュージカル。誰も悪い人は出てこない、皆がハッピーになる作品ってあんまりないので、会場に来て、皆さんもハッピーになっていただけたらうれしいです。ぜひいらしてください!

公演は12日より、富山県富山市のオーバード・ホールにて。

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インフォメーション

オーバード・ホール 名作ミュージカル上演シリーズ第6弾
『ME AND MY GIRL』

【スタッフ】演出=本間憲一 振付・演出協力=ロジャー・カステヤーノ
【キャスト】剣幸/野田久美子/宝田明/中尾ミエ/秋山エリサ/高山光乗 ほか

2015年11月12日(木)〜15日(日)
・会場=オーバード・ホール
・料金=全席指定 大人券5,000円/ジュニア券2,000円(小学生〜高校生)

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