片岡仁左衛門が大賞を受賞 「第23回読売演劇大賞」贈賞式 - 2016年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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「第23回読売演劇大賞」贈賞式 1 左から乘峯雅寛、宮本宣子、鵜山仁、奈良岡朋子、片岡仁左衛門、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、小池栄子、高畑充希

▲ 左から乘峯雅寛、宮本宣子、鵜山仁、奈良岡朋子、片岡仁左衛門、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、小池栄子、高畑充希

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「第23回読売演劇大賞」贈賞式 3 片岡仁左衛門

▲ 片岡仁左衛門

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読売新聞社が主催する「第23回読売演劇大賞」の贈賞式が、2月29日に都内で行われた。

受賞者の主なコメントは以下の通り。

【大賞・最優秀男優賞】
■片岡仁左衛門
(『菅原伝授手習鑑』の菅丞相役、『新薄雪物語』の園部兵衛役、『一條大蔵譚』一條大蔵長成役の演技)
このような名誉ある賞をいただけて私は本当に幸せです。選考委員の先生方、私に投票してくださった方に厚く厚く御礼申し上げます(笑)。歌舞伎俳優が大賞を受賞するのは私が初めてということですが、23年間に、私は素晴らしい芸をたくさん拝見してきまし。その方々が選ばれずに、今回、私が選ばれたのは、選考方法に間違いがあったんだと思います。今後は考えていただければ(会場笑)。私事ですが、この間、父の二十三回忌を済ませました。父が残してくれた、菅丞相も賞の対象になっています。本当に親孝行ができたなと思います。言い古された言葉ですが、芸は死ぬまでが修行でございます。先日、父の菅丞相が、テレビでわずかですが放送されました。あらためて、すごい人だなと……。私は私なりにうぬぼれもございましたが、あらためて父のすごさを再認識しました。これからも一生懸命頑張ります。皆さんよろしくお願いいたします。

【最優秀作品賞】
『グッドバイ』
■ケラリーノ・サンドロヴィッチ
(演出)
本当に素晴らしい賞をいただきまして、皆さん本当にありがとうございました。『グッドバイ』のような、観た人に何も残らない、何のメッセージもないコメディーに賞をいただけるのは、ずっと喜劇をやり続けてきた人間には非常にありがたいことです。と言っても、スタッフ・キャスト全員でいただいたので、僕がもらった賞ではないんですけど(笑)。07年にも『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』で作品賞をいただきました。何度もいただけるのが読売演劇大賞の良いところだと思います。『グッドバイ』は、とても良いお膳立てをしていただいて、太宰(治)さんの原作を、8割勝手に書いてしまいました。非常に楽しい、今の時代には珍しく明るいコメディーでした。ハッピーな作品だと、稽古場もハッピーなんですね。みんな楽しそうに稽古をしていて、お客さんも、嫌な時代だからかもしれませんが、とても喜んでくださった。こういう意地悪じゃない作品をたまにやるのもいいな、みんな幸せになるなと思いました。じゃあまた9年後くらいに(笑)。

【最優秀女優賞】
■小池栄子
(『グッドバイ』の永井キヌ子役の演技)
尊敬する秋山菜津子さんにブロンズ像をいただけてとても感動しております。『グッドバイ』もキヌ子という役も、みんなでつくり上げて評価されたんだと、あらためてメンバーやスタッフに心から感謝しています。初めて舞台の世界に引っ張ってくださったのは、ラサール石井さんでした。14年前に、まだグラビアと深夜のバラエティー番組に出られるようになった時に「小池は何がやりたいんだ?」と聞かれて「舞台がやりたい」と言ったら、すぐ舞台の仕事を振ってくださいました。ラサールさんがいたからこそ、今、ここに立てていると思います。グラビアをやりバラエティーをやり、いろいろなお仕事をする中で、自分が持てたものは根性と諦めない気持ち、きっと誰かが見ていてくれるという信じる気持ちだと思っています。舞台に立ったら、私にとっては恥ずかしがることも、守るべきものもありませんので、これからも板の上では、役を一生懸命愛し、作品の中で最後まで役と一緒に旅をして、その人生をまっとうしたいと思います。これからも「小池栄子が出るなら観に行きたい」と思ってもらえるような、お客さまをワクワクさせられるような役者になっていきたいと思います。いっぱい勉強していきます。

【最優秀演出家賞】
■鵜山仁
(『廃墟』、『マンザナ、わが町』の演出)
一回り下の後輩(昨年の受賞者でプレゼンターの上村聡史)からいただいて若返った気分です(笑)。僕が今ここにいられるのは『廃墟』『マンザナ〜』のスタッフ・キャスト、選考委員の皆さん、読売新聞社の皆さん、家族のおかげです。また、昨年、いろいろなプロダクションで僕と現場をともにしてくださった皆さん一人ひとりのおかげだと思います。昨年は、戦後70年ということで、その70年を舞台芸術に捧げてこられた先輩たちのエネルギーの積み重ねに背中を押されました。作者の三好十郎さん、井上ひさしさんの執念というか祈りというか、“2度と戦わないための文化の力”を本当にひしひしと感じました。その意味でこれは、政治的な旗印の違いを超えた話だと思います。右も左もないし、朝日も読売もないと(会場笑)。71年目もその志を受け継いでいけるような表現を、微力ですが前向きに続けていと思います。

【最優秀スタッフ賞】
■乘峯雅寛
(『白鯨』、『悲しみを聴く石』の美術)
本当に大きな賞で、うれしい反面、肩の荷が重くなったなというのが正直なところです。『白鯨』は、役者の動きのワークショップや、膨大なメルヴィルの原作を読み込んだりと、文学座の作品には珍しく1年間かけてつくり上げました。僕自身も和歌山県で古式捕鯨を調べたりして、そういったことも生かされたのかなと思います。セットとしてはシンプルで何もないのですが、一つひとつのアイデアが評価されたのかなと思います。『悲しみを〜』は楽しい現場で、演出の上村聡史さんを中心に、「上演時間の半分を舞台上を布で覆いたい」とか、いろいろな話を稽古場でして、寒空の下、駐車場で作業をしながら、どんどん変更していく、鮮度の豊かな現場でした。そういう豊かな場を与えてくださった、皆さんに感謝しています。僕自身は、02年に文学座に入ってプロの舞台美術家としてスタートしました。それからいろいろな現場でいろいろな方々に助力いただいてここまで来れたと思います。今後とも恩返しができるように、続けていきたいなと思います。

【杉村春子賞(新人賞)】
■高畑充希
(『いやおいうなしに』の真壁芳奈役、『青い種子は太陽のなかにある』の弓子役の演技)
ずっしり重いです。小さいころから舞台を観るのが大好きで、どうしても舞台に立ちたくて、13歳の時に舞台に立つ機会を得られました。そこからずっと、ガムシャラに前だけを見てここまで来たような気がします。ずっと、舞台に片思いをしてきた感じでしたけど、今回、少しだけこっちを振り向いてくれたなと感じました。ご褒美だと飛び上がって喜びました。『いやおうなしに』は、福原(充則)さんと河原(雅彦)さんが「面白いことやるから一緒にやろうよ」と声を掛けてくださって、どんな役だろうとフタを開けたら、部員全員と関係を持っている野球部のマネージャーで……(会場笑)。「当て書きだから」と言われて、私はこんなややこしい人間じゃないのになって思いましたが(笑)、こういうチャレンジの機会を与えてくださったチームの方々に、感謝の気持でいっぱいで、すごくすごく楽しい舞台でした。『青い種子〜』はその逆でとても苦しくて。蜷川さんは怖いし(笑)、台本は分からないし、頭がいっぱいで、役柄的にも耐え続ける役でした。その中でいろいろな方が助けてくださって、蜷川さんも愛のある言葉を投げてくださいました。稽古中は、埼玉行きの電車が全部止まればいいのにって思ったんですけど(笑)、本番になってからは羽が生えたように、楽しくて仕方のない舞台でした。とても感謝しています。すごく濃い1年でした。心に残る賞をいただけて私は本当に幸せです。これからも楽しくお芝居が大好きで居続けられたらいいなと思います。

【芸術栄誉賞】
■奈良岡朋子

今日はこれをいただけるのが楽しみの一つでした。大変大きな冠を頭の上に乗せられて、肩が凝っています。ご存知の通り芝居は一人でできるものではございません。大勢の人に支えられ助けられた上で、つくり上げる作業です。ですからこの重みは私一人ではなくて、みんなで一緒に持ってもらえる賞だと思います。ものの弾みで新劇の世界に飛び込んでから、脇目もふらずよそ見をしないで、ずーっと、ただただひたすら歩いてきた人生だと思います。私は役者として才能があると考えたことはありませんし、今もそれを引き出そうとしている最中です。ただ強いて言うならば、唯一、続ける才能があったのだと思います。大滝秀治と「挫折することはやめよう。最後の最後まで命果つるまで続けよう」と約束しました。あの人は約束を果たしました。長い道のりでしたけど、多くの場所に行き、多くの人たちに出会うことができたのは、私の人生でプラスになりました。ひと言で言うと、私はとても運が良かった。生き残れたことすら運が良い。その上こうして賞をもらえたことは、天が運をくださったことだと思っています。若い人たちに、続けていればいいこともある、生きていればいいこともあると、申し上げたいと思います。何より私の帰る場所としてあった、劇団民藝に心から感謝しています。

【選考委員特別賞】
■宮本宣子
(『冬の時代』、『ヴェローナの二紳士』、『白鯨』の衣裳) このような光栄な賞をいただきましてありがとうございます。この賞は私だけではなくて、長年ともに衣裳づくりをしてきた皆さん、この賞の対象となりました作品スタッフ全員でいただいたものだと思います。選考委員の先生方、舞台衣裳に光を当てていただいてありがとうございます。この賞が、これからの衣裳を目指す若者の少しでも励みになればと思っております。私だけの賞ではなくて、衣裳のために照明があり音響があり、スタッフの皆さまの助けがあり、このような場に来れたと思います。ありがとうございました。最後になりますが、私の尊敬しておりました朝倉(摂)先生が、この場にいらしたらきっと喜んでくださったと思います。

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  • 「第23回読売演劇大賞」贈賞式 14 左から上田久美子、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、藤田貴大、ラサール石井
  • 「第23回読売演劇大賞」贈賞式 15 左から高橋知伽江、松井るみ、松任谷正隆

インフォメーション

【第23回読売演劇大賞】

■大賞・最優秀男優賞
片岡仁左衛門(松竹・歌舞伎座『菅原伝授手習鑑』の菅丞相役、『新薄雪物語』の園部兵衛役、『一條大蔵譚』一條大蔵長成役の演技)

■最優秀作品賞
『グッドバイ』(キューブ/KERA・MAP)

■最優秀女優賞
小池栄子(キューブ/KERA・MAP『グッドバイ』の永井キヌ子役の演技)

■最優秀演出家賞
鵜山仁(劇団文化座+劇団東演『廃墟』、こまつ座『マンザナ、わが町』の演出)

■最優秀スタッフ賞
乘峯雅寛(文学座アトリエの会『白鯨』、シアター風姿花伝『悲しみを聴く石』の美術)

■杉村春子賞(新人賞)
高畑充希(パルコ『いやおいうなしに』の真壁芳奈役、Bunkamura『青い種子は太陽のなかにある』の弓子役の演技)

■芸術栄誉賞
奈良岡朋子

■選考委員特別賞
宮本宣子(劇団民藝『冬の時代』、埼玉芸術文化振興財団/ホリプロ『ヴェローナの二紳士』、文学座アトリエの会『白鯨』の衣裳)

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