深田晃司監督「淵に立つ」がカンヌ映画祭・ある視点部門 審査員賞を受賞 - 2016年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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映画「淵に立つ」カンヌ 1

▲ 左から古舘寛治、深田晃司、筒井真理子

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深田晃司監督の映画最新作「淵に立つ」が、フランスの「第69回カンヌ国際映画祭」のある視点部門 審査員賞を受賞した。

深田監督は授賞式で「本当にとてもうれしいです。いろいろな人に感謝を言わなくてはいけません。私の映画は本当に多くの人に支えられてきました。まずは、この映画のキャスト、スタッフにお礼を言いたいと思います。日本には優れた監督が本当にたくさんいます。日本人はフランス映画が大好きで、フランス人は日本映画が大好きです。でも、日本とフランスの映画の結びつきはまだまだ弱いと思います。今後、二つの国の結びつきがより強くなることを期待します。ありがとうございました」とコメントした。

また、この受賞の知らせを受けて、主演の浅野忠信は「われわれは妥協なくこの映画に挑みました、そしてこんなに素晴らしいところにたどり着けました! 皆さまのおかげです!! ありがとうございます!! 最高です!」と喜びの言葉を送った。

以下、授賞式後に行われた囲み会見での主なコメントは以下の通り。

■深田晃司
今回の映画は、スタッフ・俳優の総力でつくった映画なので、私自身も含めてその力を認められた、ということが何よりもうれしいです。あの、これで運を使い果たしたかなと思っています(笑)。カンヌで海外メディアの取材をたくさん受けたのですが、よく言われたのは、「俳優の演技が素晴らしい」ということです。そして、この作品の家族の描き方が、これまでに描かれてきたものに比べると斬新で、それが新鮮に映ったようです。
【授賞式でのスピーチについて】
緊張もあったのでたいぶ端折って話しました。今、ちょっと落ち着いたので話しますと「日本は優秀な監督は、私だけでなくたくさんいます。ただ彼らが海外を目指すための制度は、まだ不十分で未熟だと思います。日本はこれだけフランス映画が好きで、フランス人もこれだけ日本映画を愛してくれているのに、残念ながら両者の間には一緒に映画をつくるための制度がありません。例えば韓国とフランスの間には結ばれているのに、なぜ日本は結べないのだろう……。新しい才能がより外へ出て行くための制度、自由に映画をつくるための制度が日本には不足しています」ということを言おうと。今、この瞬間が人生の中で一番、私の言うことを皆さんが聞いてくれる機会だと思うので(笑)、言ってみようと思ったのですが、あまりにもほかの皆さん(受賞者)のスピーチが思ったより短かったので、端折ってあんな感じになりました。今後の目標は、いま準備中の映画があるので、それに全力で向かいたいです。

■古舘寛治
こういった場での感想は難しいですね。こうゆう喜ばしいことにほぼ接点がない人生を送ってきましたので、どういう気持ちになればいいのか、分からない体がビンビンと反応しているんだと思うのですが、とにかく、発表の日まで(カンヌ国際映画祭に)残っていて本当によかったです。ここに座っていることだけでもとても誇らしい機会をいただいているのに、それでもここまできて、何も貰わなかったら寂しいだろうなとか思ってしまう、人間はどれだけ欲深いのだろうかと。でもこの際なので、もっと欲深くいきたいなと思います。

■筒井真理子
受賞してもしなくても最後まで残って、もし何か監督が受賞したら一緒にお祝いしたいと思っていたので、ここに残って本当に良かった、うれしいです。さっきお話しを聞いたら、本当に作品が最後まで競った末の銀メダル(審査員賞はある視点部門の最高賞に次ぐ賞)だったそうです。銀メダルという気持ちで、充分うれしいです。

本作は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)と、二人のもとに、突然現れた一人の男(浅野忠信)が送る奇妙な共同生活を描いたもの。一見平和だった家族に“異物”が混入することで、夫婦それぞれが抱えていた秘密があぶり出されていく人間ドラマが描かれる。

今秋、有楽町スバル座ほか、イオンシネマほか全国で公開予定。

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  • 映画「淵に立つ」

インフォメーション

映画「淵に立つ」

【スタッフ】脚本・監督=深田晃司
【キャスト】浅野忠信/筒井真理子/太賀/三浦貴大/篠川桃音/真広佳奈/古舘寛治

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