大戦中の核開発をめぐる白熱のセリフ劇 段田安則&宮沢りえ&浅野和之出演『コペンハーゲン』開幕直前コメントが到着 - 2016年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『コペンハーゲン』開幕 1 左から浅野和之、宮沢りえ、段田安則

▲ 左から浅野和之、宮沢りえ、段田安則

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段田安則&宮沢りえ&浅野和之による三人芝居『コペンハーゲン』が、明日4日(土)にシアタートラムにて開幕する。

物語の背景は、第二次世界大戦下にナチス・ドイツと連合国側で展開された熾烈な核開発競争。1941年の秋、ドイツの物理学者ハイゼンベルク(段田)は、かつて師と仰ぎ、ともに研究に従事したデンマーク人の物理学者ボーア(浅野)とその妻マルグレーテ(宮沢)に会うために、デンマークの首都・コペンハーゲンを訪れる。ユダヤ系のボーアは、ナチス占領下のコペンハーゲンで監視下に置かれている身。そして、原爆開発チームの一員であるハイゼンベルクも自由な行動は許されない。そんな状況下で、わざわざボーアを訪ねたハイゼンベルクの真意とは? お互いを探り合うような会話が展開される中、やがて現在・過去の出来事もフラッシュバックのように現われてゆく……。

敵対する国家陣営に分かれた二人の物理学者が、ナチス占領中のコペンハーゲンで何を語り合ったのか? 後の核開発を左右したといわれ、史実にも残る“謎の1日”をめぐる白熱のセリフ劇が繰り広げられる。

演出を手掛けたのは小川絵梨子。約200席というシアタートラムの空間の中、濃密なドラマをつづりながらも、サスペンスの要素を盛り込んだエンターテインメント作品に仕上がっている。

開幕を前にした小川とキャストのコメントは以下の通り。

■小川絵梨子(演出)
スリリングで巧みな戯曲の構造に唸るばかりです。物理学の理論が、そのまま生身の人間関係に置き換えられていて、人間を見つめる見事なドラマが構築されています。役者さんも、それぞれがすてきで、客観性をもって物語を動かす段田さん、聡明で華があり感覚を共有できる宮沢さん、ボーアの温かさを体現する浅野さんと、三人と一緒に、連日新たな発見を重ねてきました。本当に楽しい稽古場でした。決して難しい話ではなく、身近な人間の物語として、皆さんにも楽しんでいただきたいですね。

■段田安則 ハイゼンベルク役
語られるテーマは物理学ですが、この作品には、“謎解き”の魅力が溢れています。すでに起こった歴史上の事実が、それぞれの視点からあらためて語られることで、まったく別のものに見えてくるという設定の面白さ。そして、「あの時、何があったのか」と繰り返し検証していく展開は、たとえ物理の理論や学術用語がわからなくても、サスペンス的興味で楽しんでいただける物語だと思います。まだまだ専門用語とは格闘中ですが、信頼のおける仲間たちとの結束力で充実した舞台をお届けしたいと思っています。

■宮沢りえ ボーアの妻・マルグレーテ役
今までにない感覚の戯曲です。当初、物理学者の妻、というリアリティーを持つのが難しかったのですが、冷静で自分の視点を自在に動かせる人物なので、表現の幅も広がり毎日がとても刺激的です。客観的で熱い小川さんの稽古では、いろいろなことが試せます。私も耳慣れない言葉の盾をかき分けて、もっと本質を観察していかないと……。物理学のオブラートを取ると学者同士の会話は人間らしいドラマです。そんな難しい言葉を押し上げている人間の業や孤独を皆さんに感じていただけたらと思っています。

■浅野和之 ボーア役
こんなに重圧を感じた役は久しぶりですが、役者として、とてもやりがいのある戯曲です。確かに物理学用語が多いので、稽古中は、台本を読み込んで掘り下げる作業と、セリフを自分の身体に落とし込む作業に追われていました。「物理学」というと構えてしまいがちですが、要は、学問を背景にした人間ドラマ。師弟の愛情や科学者の葛藤も浮かび上がる重層的な芝居です。お客さまには、「物理学?」と構えずに、三人の登場人物がぶつかり合う生のエネルギーを楽しんでいただきたいと思っています。

公演は7月3日(日)まで。

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