市川月乃助として最後の舞台 『六月新派特別公演』が上演中 - 2016年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『六月新派特別公演』開幕 1 左から笠原章、市川月乃助、波乃久里子、伊吹吾郎

▲ 左から笠原章、市川月乃助、波乃久里子、伊吹吾郎

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波乃久里子、市川月乃助らが出演する『六月新派特別公演』が、三越劇場で上演中だ。

今回の演目は、寿司屋を女手ひとつで営むお糸と小説家志望の信吉が繊細な愛を紡ぐ川口松太郎の自伝的作品『深川の鈴』と、江戸後期に実在した侠客を題材にした『国定忠治』という、趣向の異なる二本立てで送る。

初日を前に行われた囲み会見で、波乃は「『深川の鈴』はシンプルで、『国定忠治』は大時代な芝居。二つともとても良くて、お得ですから観たほうがよろしんじゃないかと。皆さま、ご損させませんから、ぜひ三越劇場にいらしてくださいませ」とアピールすると、月乃助は「新派のなかでも非常に現代に近く、歌舞伎で言うと生世話のような『深川の鈴』と、代々100年近く受け継がれてきた『国定忠治』。まったく別のお芝居の役を演じられて、役者冥利に尽きます」と充実した表情を見せた。

9月に新派の大名跡である二代目喜多村緑郎を襲名予定の月乃助にとって、“市川月乃助”として舞台に立つのはこれが最後の公演となる。月乃助は「市川という姓を30年間名乗らせていただいて、ひとことでは言い表せません。師匠や歌舞伎界に対しての恩返しのつもりで、今まで自分が歩んできた道のり、自分なりの証をこの舞台で焼き付けたい気持ちです」と気を引き締めた。

世代を超えて親しまれるヒーロー・国定忠治に挑む月乃助。名ゼリフ「赤城の山も今宵限り〜」にある、赤城山を実際に訪れたという月乃助は「役づくりの参考になりました。セリフを言う時には、山の情景にが思い浮かびます」と明かした。

新たな忠治に、川田屋惣次役を演じる笠原章は「若々しいフレッシュな国定忠治。月乃助さんと火花の散るような天神山の場面になればいいなと思います」と意気込み、伊吹吾郎は「新国劇にいたころに、辰巳柳太郎先生の忠治を観て、武者震いするような良い役だと感じたんです」と振り返りながら、「今回はとにかくフレッシュ極まる忠治。背が高いからすごく目立つし、新しい忠治への期待感があります」と語った。

また、波乃は「辰巳先生が、借金だらけの時に“赤城の山”を“赤字の山”と言っていたというのが、ものすごい印象に残っているの。先生も苦難の時代があったんでしょうね」というエピソードを披露し、観客へ向けて「今回も来ていただかないと赤字になりますので! 月乃助さんが“赤城の山”と言えるように!」と笑わせた。

公演は25日(土)まで。

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  • 『六月新派特別公演』開幕 1 左から笠原章、市川月乃助、波乃久里子、伊吹吾郎
  • 『六月新派特別公演』開幕 2 市川月乃助(左)と波乃久里子

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