市村正親“日本版を卒業してブロードウェイに” ミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表会 - 2016年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『ミス・サイゴン』会見 1 左からダイアモンド☆ユカイ、市村正親、駒田一

▲ 左からダイアモンド☆ユカイ、市村正親、駒田一

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『ミス・サイゴン』会見 9 市村正親

▲ 市村正親

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『ミス・サイゴン』会見 25

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10月より帝国劇場で上演されるミュージカル『ミス・サイゴン』製作発表会が都内で行われた。

今回の公演で、1992年の日本初演からエンジニアを演じてきた“ミスター・サイゴン”市村正親が、ファイナルを迎える。市村は卒業に向けて「(自分が卒業して)誰が来ても僕は“『ミス・サイゴン』の主(ぬし)”」「長島(茂雄)さんが巨人の終身名誉監督であるように、僕は“名誉『ミス・サイゴン』”」とコメント。さらに「ブロードウェイで『ミス・サイゴン』が始まるらしいので、僕は日本版を卒業してブロードウェイ版に出演しようかな(笑)」と語り好調ぶりを感じさせた。

そして、ミュージシャンのダイアモンド☆ユカイが今回、エンジニア役で初参加することも見どころの一つ。この日、ユカイはファンの前で、彼らしいパワフルな歌唱を披露してくれた。「ロックをやりながらも実はずっとミュージカルに憧れていた」と感慨深い表情で告白したユカイに、市村は「ユカイさん、緊張しまくっているんですよ。ロックンロールのくせに(笑)」と笑ったが、「でも、それだけすごい作品だと理解しているんだと思います。僕らには出せないエンジニアになるだろうし、特別なことをしないでエンジニアでいればいいんですよ。自分なりに生きていけば、それがユカイさんのエンジニアになる」と心強いエールを送った。

また、2014年公演で市村が闘病のために降板してしまったことにも話題が及ぶと、笹本が「頭がまっ白になるくらい悲しかった。もう1度、市村さんと一緒に『ミス・サイゴン』を、キムを、やりたいという気持ちが強かったので、またご一緒させていただけることがすごくうれしい」と目に涙を浮かべながら振り返る場面も。市村は「前回は胃ガンでしたが、今回はガンガン行きますよ」とジョークで切り返して会場を笑わせた。

会見での主なコメントは以下の通り。

■市村正親 エンジニア役
初演からずっとこのエンジニアの役をやらせていただいて、干支で言えばふた回り以上。非常に感慨深いものがあります。前回は胃ガンで、その事情を説明した時に「必ず戻って来るから」と言って、みんなの涙をしっかりと胸に刻みました。おかげさまで無事に復活することができました。今回、ファイナルと銘打ってますが、ファイナルといいつつも続いている作品もございます(会場笑)。今から28年前、宝塚劇場の稽古場で、四季を辞めてこの作品が成功しなければ、僕の今後の舞台生活はないと思って飛び込みました。その意気込みで海外スタッフには「エンジニアが入って来た」と見えたようです。そして今、ここで僕はどういうエンジニアをつくらなきゃいけないのか? 非常にエンターテインメント性が強い役なんですが、ベトナム戦争の歴史の中に巻き込まれていくエンジニアの姿をもういっぺん僕なりに、深く考えながらやっていこうと思っています。そうすれば、どんな方がエンジニアに来ても、僕のエンジニアを超すことはありえないと思います! とにかく、この役を生きている限り精いっぱい演じたいと思います。

■駒田一 エンジニア役
実は、前回の記憶が半分くらいなくて。エンジニアというのは時代をがむしゃらに、必死に、一生懸命生き延びる男なんですが、前回は役者・駒田一が、がむしゃらに役者として生き延びるために、ただひたすら頑張っていた記憶しかないです。今回は、エンジニアに対して地に足をつけて楽しめればと。何より、今回はそばに市村さんがいてくれること、新しくユカイさんがいてくれることですし、すごく面白いものになるんじゃないかと考えています。僕は、市村さんを追っても、追い越すことはできません。市村さんとは違う横の道を進んで、僕なりのエンジニアができればいいなと思います。

■ダイアモンド☆ユカイ エンジニア役
ハロー・サムシング! 不躾ですみません。今日のリハーサルでキャストの皆さんの歌声に感動しました。でも感動している場合じゃなくて、僕もここに立つんだ!ということで。何よりも、この俺が、いや、私が(会場笑)、一番新参者であることは間違いございません。一番、遅れているヤツだと思っています。何を隠そう30年間ロックンロールをやってきましたが、ミュージカルの経験はほとんど居ないド素人です。しかも50を過ぎているので、本当に取り返しがつかない。でも、自分の夢を持ち続け生き続けるエンジニアのごとく、しぶとく皆さんにについていきたいと思っております。“演劇の巨人”と呼んで、表現者としてリスペクトしている市村さんのファイナルステージに参加できる喜びを感じながら、今年は猿のようにしがみついて皆さんについていきます。ロックンロール!

■笹本玲奈 キム役
2004年、08年、12年、14年、16年と気付けば、干支が一周してしまいました。こんなに長くキム役をやらせていただけるとは思っていませんでした。私はこの役とともに生きてきたようなものです。キムと自分の歳が離れていきますが、今年が集大成となるように心を込めて務めていきたいと思います。『ミス・サイゴン』が10年20年30年とずっと続くように、サイゴン・ファミリーの皆さんと一つのゴールを目指して千秋楽まで頑張りたいと思います。

■昆夏美 キム役
私はこの作品の長年のファンで、14年に始めてキム役として参加させていただきました。参加してみて、この作品の世界観、メッセージ、音楽の壮大さ……、いろいろなことが私のなかにスッと入ってきて、さらに大好きな作品になりました。キム役というのは私に少しの自信と、自分の未熟さを教えてくれた大切な役です。2年前からずっと私の中に居続けていた役だと思っています。今回は、新しいキム、成長したキムに出会えることを信じて、目標にしてメンバーと一緒に頑張っていきたいと思います。

■キム・スハ キム役
(日本語で)今日のために挨拶を練習してきました。長い歴史のある日本の『ミス・サイゴン』に参加できてうれしいです。一生懸命頑張ります!

■上野哲也 クリス役
前回の製作発表会の時は、緊張で口の中がカラカラでした。で、今回は、やっぱりカラカラなんです。でも、それはどういうことかというと、一度クリスを演じてみて、この作品の持つメッセージの大切さや重みをすごく感じたからだと思います。その重みを良い意味でのプレッシャーとモチベーションに変えて頑張りたいと思います。『ミス・サイゴン』はカンパニーのことを“サイゴン・ファミリー”と呼ぶんです。僕はこの言い方がすごく好きで、アンサンブルのみんなと一緒に熱い舞台を届けたいと思います。

■小野田龍之介 クリス役
今回、初めて参加させていただきます。キャスティングしていただいて本当にうれしく光栄に思っています。とにかく大切に務めさせていただきたいと思いますので、(オーディエンスに向かって)どうか皆さん(キャストに向かって)どうか皆さん、よろしくお願いします。

■上原理生 ジョン役
このカンパニーに戻ってこれたことをうれしく思います。ジョンは2幕で“ブイ・ドイ”というナンバーがあるのですが、それは贖罪の歌だと思っています。ベトナム戦争はベトナムの人たちに起きた悲劇でもあると同時に、帰還兵などのアメリカ人にも大きな傷跡を遺した出来事だと思います。そういうことを思いながら、この作品に携わっていけたらと、史実ですので敬意を持って真摯に取り組みます。

■パク・ソンファン ジョン役
(日本語で)「皆さんこんにちは。『ミス・サイゴン』でジョンを演じますパク・ソンファンと申します。日本語大丈夫ですか?(笑)」韓国のミュージカル俳優ですが、このように日本の最高のミュージカル俳優の皆さんと、最高の舞台の上に立てることをうれしく思っています。今日のために迷彩柄の衣裳を準備してきましたが、軍人に見えますか?(笑) 舞台の上では、もっと完璧な軍人に見えるように頑張ります。

■知念里奈 エレン役
キムを演じてきましたが、もうエレンができるんだなと感じています。長いことやらせていただいていますが、エレンを通して見る『ミス・サイゴン』の世界がどんなものなのか、楽しみにしています。市村さんのエンジニア再びという現場に立ち会えることが、非常にうれしく思っています。

■三森千愛 エレン役
前回に引き続き、大好きなこの作品で、愛するエレンという役で携われることをうれしく思います。前回、エレンからは人を愛すること、強さ、優しさという、女性として人間として必要なことを教えてもらいました。この2年で私自身もいろいろなことを経験してきました。自分のすべてを込めて『ミス・サイゴン』に真剣な気持ちで向き合っていきたいと思います。

■藤岡正明 トゥイ役
僕は08年、09年にクリスをやらせていただきました。クリスはキムやエレンから愛されるんですが、トゥイは愛する一方で、誰からも愛されていない感じがするんですけれども……(笑)。僕なりのトゥイを精いっぱい演じていきたいと思います。

■神田恭兵 トゥイ役
僕は08年に始めてトゥイをやりましたが、オーディションを受けた06年からもう10年です。この役に出会ってこんなに時間が経ったんだと思って考えてみると、僕はこの役に生かされてここまで来たんだ、この役で僕は役者の道を学んだのだという気がします。この恩をしっかり返すために、最後までやりとげることが、僕の役目だなあと思って千秋楽まで歩んでいきます。

■池谷祐子 ジジ役
08年のオリジナル版出演以来、今回で8年目になります。毎回、心がけているのは、生きるために身を売る娼婦という過酷な生活の中で、ジジが何を思い、何を願ったのか? 彼女が歌う“我が心の夢”という曲に込められたジジという女性の思いや願いをお客さまにまっすぐ届けるということ。今回もそれを念頭において、存分に励んでまいります。

■中野加奈子 ジジ役
『ミス・サイゴン』は、01年に私がプロとしてデビューした作品です。自分の人生の1/6を作品とともに過ごしてきました。今回、初めて、自分の母国、日本語で演じられるという機会をいただいて、本当に光栄で感謝しております。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

この記事の写真

  • 『ミス・サイゴン』会見 1 左からダイアモンド☆ユカイ、市村正親、駒田一
  • 『ミス・サイゴン』会見 2 左からキム・スハ、笹本玲奈、昆夏美
  • 『ミス・サイゴン』会見 3 上野哲也(左)と小野田龍之介
  • 『ミス・サイゴン』会見 4 パク・ソンファン(左)と上原理生
  • 『ミス・サイゴン』会見 5 三森千愛(左)と知念里奈
  • 『ミス・サイゴン』会見 6 藤岡正明(左)と神田恭兵
  • 『ミス・サイゴン』会見 7 中野加奈子(左)と池谷祐子
  • 『ミス・サイゴン』会見 8
  • 『ミス・サイゴン』会見 9 市村正親
  • 『ミス・サイゴン』会見 10 駒田一
  • 『ミス・サイゴン』会見 11 ダイアモンド☆ユカイ
  • 『ミス・サイゴン』会見 12 笹本玲奈
  • 『ミス・サイゴン』会見 13 昆夏美
  • 『ミス・サイゴン』会見 14 キム・スハ
  • 『ミス・サイゴン』会見 15 上野哲也
  • 『ミス・サイゴン』会見 16 小野田龍之介
  • 『ミス・サイゴン』会見 17 上原理生
  • 『ミス・サイゴン』会見 18 パク・ソンファン
  • 『ミス・サイゴン』会見 19 知念里奈
  • 『ミス・サイゴン』会見 20 三森千愛
  • 『ミス・サイゴン』会見 21 藤岡正明
  • 『ミス・サイゴン』会見 22 神田恭兵
  • 『ミス・サイゴン』会見 23 池谷祐子
  • 『ミス・サイゴン』会見 24 中野加奈子
  • 『ミス・サイゴン』会見 25

 

インフォメーション

12月:岩手県民会館、鹿児島市民文化ホール、福岡・久留米シティプラザ、2017年1月:愛知県民芸術劇場ほかにて全国ツアー公演あり。

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