楳図かずお原作×高畑充希&門脇麦主演 ミュージカル『わたしは真悟』製作発表会 - 2016年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『わたしは真悟』会見 1 門脇麦(左)と高畑充希

▲ 門脇麦(左)と高畑充希

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楳図かずおの漫画「わたしは真悟」が、高畑充希&門脇麦の主演でミュージカル化。劇中において重要な場所となる東京タワーで製作発表会が行われた。

原作は、82年から86年まで小学館「ビッグコミックスピリッツ」に連載された長編SF漫画。小学生の男女・真鈴(マリン)と悟の愛の逃避行の末に、産業用ロボットに二人の子ども・真悟としての自我が生まれるというストーリーで、「神とは何か」「意識とは何か」「人間とは何か」といった形而上学的テーマに挑んだ意欲作だ。

お手製のコスチュームで登場し「どのような舞台になるのか僕が一番楽しみにしている」と目を輝かせた楳図。執筆を開始した当時のことを「この作品の前は『まことちゃん』を描いていて、ギャグじゃなくて、シリアスでまじめなものをと思い立ったんです。ものを考える時は、必ず180度反対の方へいくというルールに従ってやっているものですから。そして、ロボットについて描きたいとずっと考えていましたし、当時、工業用ロボットがクローズアップされた時期でした」と振り返った。

真鈴役を担う高畑は「『私は真悟』とミュージカルがまったく私の中でつながらないので、どうなるかまったく分からない。麦ちゃんが男の子役を演じることも含めて、なんて先の見えないお話なんだろう」と心境を明かしたが、このオファーを受けた理由を「朝ドラ後、最初のチャレンジになる仕事なので何か変なことをやりたいと思ったんです。この作品に出会えたのは、先が見えなさ過ぎて一か八かでしたが“ぜひやりたいです!”と。単純にこの作品への好奇心が止まりません」と意欲的に話した。

一方、相手役・悟を務める門脇は「小学生の男の子は、大人の男の人とは違う未完成な生物だと思うので、そういうことも含めてどうつくるのかがまだ分からないです」と語った。バレエの経験を持つ門脇だが「ダンスはコンテンポラリーで、またバレエとは少し違うと思いますし、本当にいろいろな意味でチャレンジです」と気を引き締めた。

演出は、1992年のアルベールビル冬季オリンピックの開・閉会式や、ロックバンド「ニュー・オーダー」のミュージックビデオ、ブロードウェイのシルク・ドゥ・ソレイユ公演『PARAMOUR』手掛けるフランスの鬼才フィリップ・ドゥクフレ。主演の二人に対して「とても美しい、とても優しい方々」とコメントした。

プレビュー公演が行われるKAAT 神奈川芸術劇場の芸術監督で、本作に演出協力としても参加する白井晃は、ドゥクフレのファンだと公言。「アルベールビルオリンピックの開会式が始まったとたんに目を奪われて“これは何ごとだ!”と思ったんです。夜中にカンパニーの連中に電話をかけまくって、TVを見させた覚えがあります。VHSのビデオで録画して、今も宝物として大事に持っています。オリンピック開会式の演出を一新された方だと思います」と思い入れたっぷりに回想し「ドゥクフレさんによって演出されることを楽しみに思います」と期待を寄せた。

楳図自身のお気に入りのシーンに話が及ぶと、楳図は「最後だね!」と断言。「最初に言葉ありきということころから始まって、その言葉をエネルギーに変えていくんです。そして最後に残っていたのはアとイの二文字。これがびっくり、現代では人工知能が“A.I.”と呼ばれますね。かなり大事な言葉です。偶然ですけど、僕は運命の神様に感謝しております。高畑さんはどのようになるか分からないとおっしゃったけど、この作品はある意味、予知して先取りしていく話。相当、奥が深い話だと思います」と熱量のこもったトークを繰り広げた。

ドゥクフレは楳図の言葉に「すごく素晴らしい、“アとイ=愛”が世界平和に導くために重要なこと。この作品でも皆さんに伝えたいと思います」とうなずき、フランス語で直接ドゥクフレに積極的に話しかける楳図に「ぜひお稽古にも時々顔を出してもらいたい。そしたら、愉快な稽古になると思います」と笑った。

最後に高畑は「自分の想像のつかない世界が劇場で繰り広げれるんだろうなと思います。私もその空気に置いていかれないように、ドゥクフレさんの頭の中に必死についていきたいと思います。とにかく、私は麦ちゃんを愛していればいいと思うから、嫌がられるぐらい愛したいと思います」と気合を入れると、門脇は「すべてのことにチャレンジなので、失うものはなにもないと思います。自分を試してみて、作品をどういうふうにしていくか、試行錯誤の繰り返しになると思います。果敢に自ら化学変化を起こしつつ、いい作用をもらいつつ、それを昇華していいエネルギーが満ちた舞台になればいいなと思います」と意気込んだ。

そして、ドゥクフレは「この愉快な記者会見のイメージそのままを舞台に持ち帰れたら。世界的にはいろいろと難しいことが起きていますが、この世界の中で、愛のイメージを伝える作品にしたいです」とメッセージを送り会見を締めくくった。

この記事の写真

  • 『わたしは真悟』会見 1 門脇麦(左)と高畑充希
  • 『わたしは真悟』会見 2 後列左から白井晃、楳図かずお、フィリップ・ドゥクフレ、前列左から、門脇麦、高畑充希
  • 『わたしは真悟』会見 3

インフォメーション

ミュージカル『わたしは真悟』

【スタッフ】原作=楳図かずお「わたしは真悟」(小学館刊) 脚本=谷賢一 演出・振付=フィリップ・ドゥクフレ 音楽=トクマルシューゴ/阿部海太郎 演出協力=白井晃
【キャスト】高畑充希/門脇麦/小関裕太/大原櫻子/成河 ほか

■プレビュー公演
2016年12月2日(金)・3日(土)
・会場=KAAT神奈川芸術劇場

■静岡公演
2016年12月9日(金)
・会場=浜松市浜北文化センター 大ホール

■富山公演
2016年12月15日(木)
・会場=オーバード・ホール

■京都公演
2016年12月23日(金)〜25日(日)
・会場=ロームシアター京都 メインホール

■東京公演
2017年1月
・会場=新国立劇場 中劇場

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