倉持裕作・演出×松重豊&鈴木京香主演『家族の基礎』製作発表会 - 2016年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『家族の基礎』会見 1 左から、倉持裕、林遣都、鈴木京香、松重豊、夏帆、堀井新太

▲ 左から、倉持裕、林遣都、鈴木京香、松重豊、夏帆、堀井新太

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倉持裕作・演出×松重豊&鈴木京香主演の顔合わせで送るM&Oplaysプロデュース『家族の基礎〜大道寺家の人々〜』。9月のBunkamuraシアターコクーンでの開幕に先立ち、都内の稽古場にて製作発表会が行われた。

舞台『鎌塚氏』シリーズや、NHKのコント番組「LIFE!」など、コメディー作品でも好評を博す倉持。今回は、新作コメディーを引っさげて、シアターコクーンに初登場する。松重&鈴木を主演に迎え、風変わりな一家・大道寺家の人びとの挫折と再生を軽妙なタッチで描く群像劇が繰り広げられる。

さまざまな作品で活躍を続けている松重だが、意外にも舞台に対しては「毎回やるたびに“二度とやりたくない”“怖くて逃げたい”と思ってしまう」という。しかし、初の倉持作品には「話が来たのはそんな心の傷が癒えたころで“倉持さんの新作ならやる”ってすぐ言っちゃった」と思い入れがあったようだ。

続けて松重は「ホンがない状態でやるって言っちゃったので、ホンができるまでの不安と戦う日々はなかなか過酷なものでした。できてくるホンは面白いけど、これをどう舞台化するとなると、やっぱり困難だなと。それでも面白い結果が出るならと、取り組んでしまうのは、魔力に取り憑かれている人生。それはしょうがないですね宿命として」と明かし、「でも倉持さんの新作に出たいという気持ちは強くあったので、夢がかなって光栄です」と語った。

そんな倉持作品の魅力を問われると「つかみどころのない人間的な不思議な魅力。どんな作家の類型にも当てはまらない倉持ワールドがある。役者だったらどっぷり浸かって経験したい魅力があるんです」と絶賛した。

松重は家族のきずなを取り戻そうと奮闘する大道寺家の父親・尚親を演じるが、劇中の回想シーンでは、半袖半ズボン姿で小学3年生の男児にも扮するとのことだ。松重は「舞台は宇宙人でも小学3年生にもすぐなれるミラクルな空間。そこで説得力と失笑を味わおうと思います(笑)。190cmで顔立ちが54歳の小学生になるのはなかなかチャレンジャーですね(笑)」と自嘲気味に笑った。

一方、尚親の妻と母親の二役を担う鈴木は「半ズボン姿の松重さんの母親を演じるのは楽しみ。妻・須真は女優の夢を諦めた女性なので、自分だったらこんな感情だろうと浮かぶものがあるのでそこはしっかりと見せたいです。あとは、夢を諦めながら子育てするのはどんなだろうと、稽古場で形をつけていくのも楽しみです」と意欲的な姿勢を見せた。また、自身で「母親の経験がない」と話した鈴木だったが「遣君(林遣都)と夏帆ちゃんが稽古している姿はかわいくて、本当の兄弟のよう。こんなにかわいい二人をどう愛して育てたのか想像すると楽しみでなりません」と笑顔を見せた。

松重と鈴木は舞台での共演はこれが初めて。松重は「昔、映像で共演した時は(鈴木は)『舞台は絶対無理!』って言ってたのに、今回の稽古初日では自分のストレッチマットで身体つくっている姿を見て“あぁ人って変わるんだな”って思ってました(笑)」とコメント。また「京香さん素直でナチュラルな芝居をされる」と魅力を語りながらも「若干、天然な部分に不安が(笑)」と会場を笑わせた。

対して、鈴木は松重を「すごく大柄でたくましくて、頼りがいのある方だけど細やかで繊細で優しいところを感じていました。ですので、稽古初日にセリフが入っていなくて、松重さんに嫌われるのではと心のどこかで引け目が……(笑)。繊細で熱心な松重さんを不安にさせないように稽古場ですぐに追いつきます!(笑)」と気合を入れていた。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■倉持裕
家族を幸せに導こうと奔走する父親とそれに反発する母親と子どもたち、それに横槍を入れる個性的な人びと、彼らを通して、夫婦親子、兄弟、教育、恋愛、芸術、経済と、盛りだくさんのテーマを数撃ちゃ当たるで盛り込んでいこうと思います(笑)。最近、日本や社会のゆく末に言及する意見や発言を耳にするようになってきたのですが、それよりも身近な家族というものをおざなりにしちゃいけないという気持ちがあったんです。自分が書くべきはそこだと。広い視野は悪くないけど、その視野を持つためにも近視眼的に考えました。家族から派生していろいろな問題がくっついてくるもので、それがどれも誰しもに見覚えのあるテーマなので芝居にしやすいんです。一つひとつが観念的でなく実感を持って書けているので執筆も楽しいし、きっと楽しい作品になると思います。

■松重豊
『家族の基礎』というざっくりとした題名の中に、倉持さんの言う通り、すさまじい物語がつめ込まれてまして、膨大な分量のセリフと格闘しないといけない。でも基本はホームドラマ。家族の話を軸とした壮大な物語になっています。とんでもない人ばかりで誰に感情移入していいのか分からないかもしれないですが、どこにもこんな無茶苦茶なオヤジがいたなあと想起させて、いろいろな角度から見て楽しめる作品になればと思います。

■鈴木京香
私が演じる母親は一風変わった母親ですが、家族全体がエキセントリックなんです。でも、どの家族も傍から見れば理解できない何かがあったりするし、この家族を通して自分の家族をもう一度思い出して、よく考えてみたいと思います。私は母親の経験はありませんが、そんな私だからこそできる自由な感覚で、変わっているけど魅力のある母親を演じられるように稽古を頑張ります。

■夏帆
舞台は4度目ですが、まだまだ舞台は未知の世界。稽古での出番はまだなんですが、皆さんが稽古される姿がすでにとっても面白くて、その世界観を壊さないように稽古に励みたいです。倉持さんの書く気の強い女性が好きで、紅子も兄に反発されながら憎まれ口を叩くキャラクターなんです。愛があって、魅力的なキャラを書いてくれたので、ちゃんと役に血を通わせなくてはと感じています。

■林遣都
僕は初めての舞台で、不安がいっぱいでしたが、稽古が始まって倉持さんと、初めての舞台がこの作品でよかったなと心から感じていています。稽古が始まってみると、こんな気持はいつぶりだろうというくらい新しいことだらけでワクワクしています。皆さんが目の前で生で芝居をつくっている過程を見るのは得ることだらけです。失敗を恐れずのびのびとやって、「あいつは舞台が初めてだからどんなもんなんだろう」と注目されないくらい皆さんに溶け込んで頑張ります。

■堀井新太
僕は家族ではないのですが、家族同然に大道寺家に入り浸る近所の子という役で、その役どころだけで面白いですね。なんでこいつが家族に溶け込んでるのか、これから家族とともにどう生きるのかを、かわいらしくお客さまにお届けできたら。僕自身、朝ドラで芝居心が変わったところがあって、そこで培ったものをやっと出せるというタイミング。いろいろな役者から倉持さんとやれていいなといっぱい言われてますし、シアターコクーンという大きな場でできることをすごく光栄に思って、全力でチャレンジしていきます。

この記事の写真

  • 『家族の基礎』会見 1 左から、倉持裕、林遣都、鈴木京香、松重豊、夏帆、堀井新太
  • 『家族の基礎』会見 2 倉持裕
  • 『家族の基礎』会見 3 松重豊
  • 『家族の基礎』会見 4 鈴木京香
  • 『家族の基礎』会見 5 夏帆
  • 『家族の基礎』会見 6 林遣都
  • 『家族の基礎』会見 7 堀井新太
  • 『家族の基礎』会見 8 鈴木京香(左)と松重豊

インフォメーション


■愛知公演
2016年10月1日(土)・2日(日)
・会場=刈谷市総合文化センター 大ホール

■大阪公演
2016年10月8日(土)〜10日(月・祝)
・会場=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

■静岡公演
2016年10月16日(日)
・会場=浜松市浜北文化センター 大ホール

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