松坂桃李「ここまでの濃さの役はもうない」 石田衣良原作×三浦大輔脚本・演出“R-15”舞台『娼年』が明日開幕 - 2016年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『娼年』開幕 9 左から三浦大輔、松坂桃李、高岡早紀

▲ 左から三浦大輔、松坂桃李、高岡早紀

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石田衣良の小説を三浦大輔脚本・演出、松坂桃李主演で舞台化した『娼年』が、明日26日(金)に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕。その初日を前に囲み会見が行われた。

石田の小説「娼年」とその続編「逝年」を原作とした本作は、娼夫の青年・領と、彼を男娼の世界へと導くボーイズクラブのオーナー・静香の二人を軸に展開する人間ドラマ。無気力な日々から一転、クラブの常連の女性、知性あふれるキャリアウーマン、セックスレスの主婦、変わった趣向のワケありの夫婦、暗闇を好む女性、上品な老女とさまざまな人びとと身体を重ね、女性の欲望を開放し男娼の仕事にやりがいを見出していく領の姿と、次第に彼に惹かてれゆく静香の恋愛模様を情熱的につづる“R-15指定”作品だ。

主人公・領を演じる松坂は初日に向けて「やるしかない」と気合の一言。「ここまでの濃さの役はもうないだろうなというくらい。いつもより少し稽古期間が長かったし、密な時間を形にできたと思うので、それを初日にぶつけようと思います」と意気込んだ。静香を演じる高岡も「衝撃的な作品。稽古で衝撃を受けながら、自分自身も、とうとうあんな……と(笑)。気合を入れないといけない」と思わせぶりな語り口ながらも、気を引き締めた。

“R-15指定”というセンセーショナルなキーワードが添えられ、役者自身から“衝撃的”という言葉も飛び出している本作。官能的な作品のようだが、松坂が「(三浦が)セリフだけでなく、心が通じ合う瞬間をつくってくれているので、それがお客さんに届けば」と語ると、「ホン読みで(三浦が)『言葉じゃなくて体と体がぶつかり合ってでてくる何かに期待している』と言ってらした」と振り返った高岡も「“言葉を持った生身”をぶつけあって、感じたことのない何かが生まれている気がします」と手応えを感じているようだ。

演出・三浦は「肉体の重なりでコミュニケーションをとる作業をきっちりやってもらっている。表現力は二人とも素晴らしいので、僕のやってもらいたいものを明確に伝えています」とキャスト陣への信頼を表し、「俗っぽく、下世話な興味からでもいい。観に来てくだされば、そういうものじゃないものが得られると思います。挑戦的だけど最後に得るものはちゃんと真摯なものです」と胸を張った。

オファーを受けた時のことを問われると、高岡は「仕事を受けた後に、ああ決意しなきゃと思いました(笑)」と告白。松坂は「どちらかというと『僕に来るなんて』という印象でした。周りの皆さんが思う(自身の)イメージと、作品のイメージがイコールにならないと思っていたので、これはなかなかないチャンスだと」とチャレンジ精神を見せたが、「でも、その後に(覗きこむような仕草を見せながら)ちょっと……、あれ? 結構すごいな……、と思いました(笑)」と笑わせた。この様子に高岡も「やっぱり同じじゃない(笑)。たぶん、キャストはみんなそうなんじゃないかな(笑)」と笑った。

また、これまでの稽古のことに話が及ぶと、松坂は「いろいろな研究をしてきました(笑)。ここはああしたりこうしたり、この動きはこうだねとか……、細かく言いたいけど難しい(笑)」とオブラートに包んだ返答。「ただ、本当に人と人がつながる瞬間はこんなに温かくなるものなんだと、生身でちゃんと感じ合う作業の1カ月半でした」と充実した様子をのぞかせた。

最後に観客に向けて松坂は「はすに構えたりしないで、目の前で起こることをそのまま体感してもらえたら。僕は、舞台の経験は少ないけど、三浦さんの言葉や演出の熱量を感じていて、今回の舞台はすごく新しい挑戦だと思う。ちゃんと“残る”作品になるのではと心の底から思っています。劇場で最後まで“目撃”した時に、違う何かが得られると思います」と熱くメッセージを送り会見を締めくくった。

東京公演は、9月4日(日)まで。その後、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールでのツアー公演が行われる。

なお、現在発売中の「シアターガイド」9月号では、三浦&松坂の対談を掲載している。公演と併せてこちらもチェックしていだだきたい。

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