「作品の真髄が伝われば」 キムラ緑子が大竹しのぶ&渡辺えりとともに有吉佐和子原作『三婆』に挑む - 2016年8月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する

『三婆』左からキムラ緑子、大竹しのぶ、渡辺えり

▲ 左からキムラ緑子、大竹しのぶ、渡辺えり

画像を拡大

このほかの写真も見る

有吉佐和子原作の人気喜劇『三婆(さんばば)』が、大竹しのぶ&渡辺えり&キムラ緑子の顔合わせにより、新橋演舞場で11月に上演。“三婆”の一人・駒代を担うキムラが作品への意気込みを語った。

金融業者の男が亡くなったことをきっかけに、本妻(大竹)、男の妹(渡辺)、男の愛人(キムラ)という、腹に一物を抱えた、血のつながりのない三人の女性たちが、老いても必死に生きていくさまを描いた本作。老人問題という深刻なテーマとは裏腹に、ユーモラスな描写とセリフの応酬が繰り広げられる舞台版は、1973年の初演から幾度も上演が重ねられる人気作となっている。

これまでにそうそうたる女優たちが演じ、舞台だけでなく映画やドラマなどでも多くの人びとに親しまれてきた名作。出演が決まった時のことをキムラは「もちろんうれしかったんですが、正直言って、最初は戸惑いと不安ばかりが押し寄せてきて……。その責任は重大だと思ったんです。でも、ある時『あ、あの歴代の出演者の顔ぶれに、私の名前も加わるのか!』と思ったら、なんて光栄なことなんだろうと思い始めて、そこからどんどん幸せな気持ちが強くなってきました(笑)」と振り返った。

また、プライベートでもとても仲が良いという大竹、渡辺とともに取り組むことに、キムラは「とにかくお二人の“人間”が大好き。優しくて、大きくて、深いんです。女優としても、人間としても尊敬するお二人と一緒にお芝居ができると思ったら、メチャメチャうれしいですが、同時にお二人に置いていかれないよう精いっぱい頑張らなくてはと、緊張もしています。頑張るという言葉では足りないくらい(笑)。すべてを出し切って向かっていくという感じですかね。お互いをよく知っている良いところは“こんな感じかな……”という探り合いや手加減がまったくないこと。私にとっては、お二人が一緒なら大丈夫! という安心感もあります。私も全力で向き合えるし、たぶんお二人も自由自在に舞台を駆け回るはずです(笑)」と笑顔を見せた。

1961年(昭和36年)に出版された原作だが、キムラは「今の時代にも身近な問題ばかりでピッタリ」と話す。老人問題にいち早く切り込んでいた作品だけに「原作を読んだ時は、すごく恐かったんです。恐くてちょっとあったかい。さまざまな感情が同時にやってくるような読後感でした。人間喜劇としてとても面白い作品ですが、最後はちょっとヒヤっとするような感覚にいくといいなと思っています」と意欲的だ。

さらに「“老い”は誰にも必ず訪れる。そこに敢えて向かっていった作品ですから、発表当時の衝撃はすごかったと思います。そして、そこに描かれている問題が、今もまったくズレていないところが素晴らしいと思います。だからこそ長く上演されているわけですし、その普遍性が“今の作品”としての上演が成立する大きな力だと思います。ただ、楽しかったと喜んでいただくだけでもとてもうれしいことですが、この本に書かれている真髄がお客さまにきちんと伝わって、そこから何かを感じ取るきっかけになったら、よりうれしいですね」と気を引き締めた。

最後にこれからの稽古に向けて「絶対に楽しい現場になるのは間違いないですから、今から楽しみ! しのぶさんもえりさんも、純粋にお芝居が大好きな方々ですから、稽古場で一緒に悩んで、もっとああしようこうしようと意見を言い合いながら稽古ができたら楽しそうですね。若い方から、古くからの『三婆』のファンの方まで楽しんでいただけるように、“新しい三婆”を目指してみんなで頑張ります!」とメッセージを送った。

この記事の写真

  • 『三婆』キムラ緑子 1
  • 『三婆』キムラ緑子 2
  • 『三婆』キムラ緑子 3

インフォメーション

『三婆』

【スタッフ】原作=有吉佐和子 脚本=小幡欣治 演出=齋藤雅文
【キャスト】大竹しのぶ/渡辺えり/キムラ緑子/安井謙太郎(ジャニーズJr.)/福田彩乃/段田安則

2016年11月1日(火)〜27日(日)
・会場=新橋演舞場
・一般前売=9月3日(土)開始
・料金=全席指定1等席12,000円/2等席8,500円/3階A席4,500円/3階B席3,000円/桟敷席13,000円

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/8689