八代目芝翫襲名で中村橋之助が息子3人とお練り - 2016年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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八代目中村芝翫お練り 1

▲ 左から中村宜生、中村宗生、中村国生、中村橋之助

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八代目中村芝翫を襲名する中村橋之助が、四代目中村橋之助を襲名する長男・中村国生、三代目中村福之助を襲名する次男・中村宗生、四代目中村歌之助を襲名する三男・中村宜生とともに、浅草寺にて恒例の「お練り」と襲名披露公演の成功祈願を行った。

台風接近のためこの日は雨予報だったが、橋之助が雷門前に姿を現すと晴れ間がのぞき、芸者衆や山車も連なる華やかなお練りが仲見世通りを進むと、多くのファンから「八代目!」「成駒屋!」など、にぎやかな掛け声が飛び交った。

本堂に到着すると橋之助は「本日は大勢の方が私どものお練りにお越しくださいまして感謝を申し上げます。歌舞伎界におきましては親子そろって同時の4人襲名は史上初だそうでございます。これだけ大変な名跡を襲名させていただきますことは、本当にうれしゅうございます。兄・福助が病気療養中でございますが、これを機に盤石な東の成駒屋を築きたいと思っております。ただ、私ども家族だけではどうなるものではございません。皆さま方お一人お一人のお力を拝借して、10月、11月の歌舞伎座に大入りが続きますよう、神谷町の成駒屋をこの後もご贔屓たまわりますよう、よろしくどうぞお願いいたします」と感謝の言葉を述べた。

お練りの途中、通り雨に見舞われる場面もあったが「父・七代目中村芝翫は大変な雨男でございまして、父の何かの行事は大雨でございました。これは父が語りかけてくれたようなそんな気持ちでもありました」と笑顔を見せた。

成功祈願を終えて橋之助は「やはり浅草は思い出が多うございます。昨日まで36年間、橋之助を名乗っていましたからそんなことを思って歩かせていただきました」と感慨深い様子。長男・国生が「僕も浅草は思い出が多い街。父と弟と4人で歩けるのはとてもありがたかったです」と喜びを表すと、次男・宗生は「襲名が近づいてきたなという思い。それに僕は本名でしたので『三代目!』と声をかけれらると不思議な気分。まだ照れもありますね」とはにかんだ表情だった。三男・宜生は「名前を呼ばれるとワクワクして襲名が待ち遠しいです」と目を輝かせた。

歌舞伎座では“橋之助”としては最後となる舞台を前日まで勤めていた橋之助。「僕にとって忘れられない2日間になりました。(千秋楽の)『土蜘蛛』が終わって引っ込んだら、大道具さんが全員整列してハイタッチしてくれたんです。それに舞台を出たら、今思っても涙がでるんですが、8月に出ていた役者さんたちが全員横断幕を持って待っていてくれて、紙吹雪をしてくれて、これはもうたまらなかったですね」と喜びをかみしめた。

橋之助としての36年間は「あっという間といえばあっという間。いろいろなことがありましたからね。勘三郎、三津五郎の兄を筆頭として、コクーン歌舞伎や平成中村座などいろいろないろいろなことをやりました」とコメント。10月の演目『幡随長兵衛』のセリフになぞらえて「兄貴たちと腹の中に血の涙をこぼして、一生懸命それを血として肉としてきて、今、この芝翫襲名にたどり着いたような気がします」と染み染みと振り返り、「お兄様の代わりはできないけど、うちの家族は芝居に対しての情熱は負けないと思っているので、その熱い心で精いっぱい勤めていきたいと思います」と意気込んだ。

長きにわたり名乗ってきた橋之助の名前に「ちょっと寂しい気はしますけど、新たに八代目芝翫として襟を正していきます。橋之助が皆さまのお耳にとまる名前になったものですから、それを長男が継いでくれると言ってくれたのはすごくうれしいですね」と国生に期待を寄せると、国生は「お客さまが『橋之助さん』と僕に声をかけてくれたんですが、父が返事をしていて(笑)」とエピソードを披露しながらも「こんなに大きい橋之助を継がせていただくのだから、気を引き締めないといけない、襲名に向けてやる気と緊張感が増しました」と背筋を伸ばした。

今後の目標を問われた国生は「兄弟3人で歌舞伎座のチラシの一番上に写真が大きく3つ並ぶようになりたい。歌舞伎界の大看板にそれぞれがなってお互いに助け合うのが僕たちの夢」と野望を明かし、「ただ、そこに達するには何十年かかると思うので、今はちょっとでも成駒屋の、父の戦力になれれば」と気合を見せた。

さらに「小さい時は友達のような父でしたが、今は役者として師匠としての部分が大きくなってきました。いかに父が歌舞伎界にとって、役者としても大きいかを知った上の襲名ですから、緊張感はありますが、それを超えてやろうという気持ちは強いです。今、手紙を渡したんですけど『三代目より四代目の方がいい役者になります』と書きました(笑)」と頼もしい四代目ぶりが期待できそうだ。

また、妻・三田寛子のことに話題が及ぶと橋之助「僕より厳しいですよ。15歳で京都から出てきて、何もなかったところから頑張ってやってきたんですからね。“謙虚と感謝と信念を持ってやる”が家訓みたいなものですから、それを肝に命じなさいと。昨日も『名前を継いだから偉くなるんじゃない。名前を継いだからこそ教えを請うて成長させなければいけない』とこんこんと3人に話してました」と明かすと、国生は「そう言われたんですが、最後には『もちろんあなた(橋之助)もよ』と(笑)」付け加え会場を笑わせた。この暴露に橋之助も「絶対に3人に言ってるようで、僕に言っている言葉が多くて(笑)」と笑い、和やかな家族の一面を垣間見せていた。

襲名披露公演となる『芸術祭十月大歌舞伎』は、歌舞伎座にて10月2日(日)に初日を迎える。

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