客席が360℃回転する異色新劇場のこけら落とし 劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season 花』製作発表会 - 2016年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
『髑髏城の七人 花』会見 1 上段左から清野菜名、近藤芳正、りょう、青木崇高、下段左から古田新太、山本耕史、小栗旬、成河

▲ 上段左から清野菜名、近藤芳正、りょう、青木崇高、下段左から古田新太、山本耕史、小栗旬、成河

ギャラリーで見る(全13枚)


2017年春、豊洲に新劇場「IHI ステージアラウンド東京」がオープン。そのこけら落としの演目となる劇団☆新感線『髑髏城の七人』の製作発表会が都内で行われた。

同劇場は、1300席もの観客を乗せて360°回転する円形の客席を劇場中央に配置し、その周囲をステージとスクリーンがぐるりと取り囲むという斬新なシステム。そして、そのこけら落としの演目は、劇団☆新感線の人気作『髑髏城の七人』に決まった。今回は、公演は「花・鳥・風・月」の4シーズンに分けて、1年3カ月にわたるロングランを敢行。各シーズンは、すべて異なるキャストで脚本・演出も練り直され、まったく違ったアプローチの『髑髏城の七人』になる。

第1弾シーズン「花」は、2011年版で捨之介を演じた小栗旬が、6年ぶりに新感線に参加。さらに、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名といった新感線初参加となる個性豊かな顔ぶれや、03年の『阿修羅城の瞳』以来13年ぶりの参加となる近藤芳正、そして、古田新太、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル、保坂エマといったおなじみの劇団員も集結し、約2カ月半におよぶ公演に挑む。

つくり込んだセットの中に設置された客席が回転するという異色の仕掛けに、キャストの面々は「ちょっとイメージがなかなか沸かなかった」(小栗)、「僕らは“ハケなくていい”というのは利点だと思っていたら、古田さんに“ハケられない”と言われて。場面転換が無限にできるわけですから、その分僕らは苦労もあるのかな」(山本)など、それぞれに不安や戸惑いを見せる中、古田は「お客さんが真ん中にいるということは、途中で帰ろうにも帰れないというのが利点。僕らがどんなにヒドいことをしても途中で帰れないので、どんなことをしてやろうか」とニヤリと笑って見せた。

また、上演が重ねられてきた『髑髏城の七人』だけに、報道陣から「過去の公演、キャストに負けたくない思いはある?」という質問が飛ぶと、小栗は「僕はやっぱり古田新太さん。古田さんがつくってきた役だし、前回は同じ板の上に立てなかったので、今回は新感線にいる古田さんからいろいろ学びたい」と意欲を見せると、古田は「僕はりょうちゃんに負けたくない」と意外な返答。「色っぽい雁鉄斎をつくって、観終わったら最終的に花魁のりょうちゃんより古田さんの方が色っぽかったよと言われたい」と意気込むと、りょうはこの言葉に「勝てる気がしないです……(笑)」と苦笑い。「2011年版は小池栄子さんがすごくすてきで、あぁでもこのセリフはなくなるんだろうなとか、(大きな胸の仕草をしながら)分かるところがあるんです(笑)」と笑わせた。

そのほか、会見での主なコメントは以下の通り。

■いのうえひでのり(演出)
『髑髏城の七人』は1990年の初演からだいたい7年ごとにやっていて、戦国を舞台に若者たちが暴れまくるという、新感線の集団活劇の代表作となりました。この劇場でできる一番のメリットは暗転をつくらないで進められること。舞台はどうしてもセットを転換しないといけない。その間をどうやって演出的に途切れないで見せるかが演出の腕の見せどころなのですが、この劇場では用意してあるセットの中を客席が回るわけですから、途切れなくシーンが続くんです。ある意味では新感線にピッタリの劇場と言っても過言ではないないかなと。僕はオランダで作品を観たんですが、映画のような巨大なセットが組めるんです。そのセットの中にお客さんが入っていくような感覚。戦国時代の荒野を表現したら、お客さんもそこに入っていけるような体験ができるのではと思います。

■中島かずき(脚本)
初演は途中のシーンを稽古していないような荒削りさだったんです。でも、逆に原石のような魅力があって、再演するたびに輝き方が違ってくる宝物のような作品だなと思っていました。2011年に「ワカドクロ」をやった時には、ある種、やり方に限界があるなと感じていた時に、今度は劇場が回るという新しいシステムに挑戦させてもらうことになりました。『髑髏城〜』という磨けば磨くほど輝き方が違う芝居に対して、ピッタリの状況を与えてもらいました。僕もオランダで観ましたが、客席が回ることは想像するよりももっと、作品の中に自分たちが入っていく感覚が非常に強い。今までに感じたことがない感触でした。これで、お客さんと芝居の登場人物が一体化する、その感覚をもっと研ぎ澄ませられないかと思ってまして、そういう意味では世界でも類を見ない芝居がつくれるのではと期待しています。

■小栗旬 捨之介役
僕は2011年の『髑髏城〜』で捨之介を演じて、その時にいろいろと自分の中での足りない点を感じていたので、それをあらためてこういう形でできることは非常にうれしく思っています。なんとなくオファーをいただいて「あ、やるやる〜」なんて手を挙げたんですが、ちょっと今日この(大掛かりな会場の)雰囲気を見て、だいぶヤバそうだなと……(笑)。なんだかすごい期待がかかっているようで、ちょっと引き受けるんじゃなかったかなと、半々な気持ちです(会場笑)。ただ誰も体験したことのないものが東京にできるということで、そこのこけら落としに参加できるのはとても光栄です。

■山本耕史 蘭兵衛役
まずはこんなに豪華な舞台の製作発表会自体が初めてでして、やっぱりこれだけお金をかけると、これだけの人が来るんだなと(笑)。一緒に何度かお仕事させてもらった方はいますけど、新感線でやるのは初めてで、新しい一歩になるのはとても楽しみです。僕らはお客さん側で観ることはできないですけど、自分たちが終わった後は、必ずお客さんとして観たいと思う、そんな劇場で、自分たちがこけら落としをできることに幸せを感じています。

■成河 天魔王役
いのうえさんや古田さんとは、前から仲良くさせてもらって、いつか新感線で何かできたらと話をしていたところで、ようやくこういった形で縁が熟しました。それがこの代表作で、こんなお金が動いていそうな中で(笑)、初めて新感線に参加できることになったので、緊張と楽しみといろいろと渦巻いております。頑張っていきたいと思います。

■りょう 極楽太夫役
いつか立ってみたかった新感線の舞台に立てる。大好きな『髑髏城の七人』に参加できることがとってもうれしいです。豪華な発表会に負けないくらいダイナミックに最後まで演じ切れたらいいなと思っています。

■青木崇高 兵庫役
初めてなことがとにかく多いんです。初めての新感線で、初めてのシステムの劇場で、1カ月半と長い期間も初めてで、とにかく混乱もしてますし、興奮もしてます。図面を見せてもらったんですが、なんのこっちゃよく分かんないですね。頭に変換できないというか。ただ知らないことだらけっていうのはある意味幸せだと思うので、それに皆さんと挑戦できるのも幸せだと思います。

■清野菜名 沙霧役
新感線の舞台に一度は出てみたいとずっと思っていたので、この作品に参加できることがすごく光栄ですし、今から興奮しています。小栗さんから清野は「走りが担当だから」と言われたので、体力づくりを一生懸命やっているところです。長い期間なのでケガのないようにしっかりやっていきたいと思います。

■近藤芳正 狸穴二郎衛門役
新感線は『阿修羅城の瞳』に出て以来です。ゲキ×シネなどで見て、あの時は楽しかったなと回想しながら、いのうえさんやプロデューサーに会った時に「出たいです〜」なんて話をして二つ返事をして、フタを開けたらこういうことになっているという……、ちょっとだまされたような気持ちです(笑)。360度という生まれて初めての舞台に立つのは幸せだと思います。ただ、80ステージってのがなかなかのミソなもので。舞台はいろいろやらせてもらってますが、だいたい60ステージくらいまで。どこまでみんなが仲良くなっていることができるんだろうと、ちょっとその辺の人間関係も楽しみたいなと思います(笑)。

■古田新太 雁鉄斎役
『髑髏城の七人』初演の時は僕はここ(小栗の位置)にいたわけですよ。それがだんだん端になっていく。この年月の恐ろしさ……(笑)。でもこのメンバーでできるのは非常に楽しみです。あとは、豊洲に飲み屋がない! ぜひとも来年春くらいまでには、我はと思う方は店を出してください。われわれ絶対に行きますので(笑)。

この記事の写真

  • 『髑髏城の七人 花』会見 1 上段左から清野菜名、近藤芳正、りょう、青木崇高、下段左から古田新太、山本耕史、小栗旬、成河
  • 『髑髏城の七人 花』会見 2 いのうえひでのり
  • 『髑髏城の七人 花』会見 3 中島かずき
  • 『髑髏城の七人 花』会見 4 小栗旬
  • 『髑髏城の七人 花』会見 5 山本耕史
  • 『髑髏城の七人 花』会見 6 成河
  • 『髑髏城の七人 花』会見 7 りょう
  • 『髑髏城の七人 花』会見 8 青木崇高
  • 『髑髏城の七人 花』会見 9 清野菜名
  • 『髑髏城の七人 花』会見 10 近藤芳正
  • 『髑髏城の七人 花』会見 11 古田新太
  • 『髑髏城の七人 花』会見 12
  • 『髑髏城の七人 花』会見 13

インフォメーション

ONWARD presents
劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 花 produced by TBS


【スタッフ】作=中島かずき 演出=いのうえひでのり
【キャスト】小栗旬/山本耕史/成河/りょう/青木崇高/清野菜名/近藤芳正/古田新太 ほか

2017年3月30日(木)〜6月12日(月)
・会場=IHI ステージアラウンド東京
・一般前売=11月26日(土)開始
・料金=全席指定S席13,000円/A席9,800円

過去の関連記事

関連サイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL

http://www.theaterguide.co.jp/mt/mt-tb.cgi/8720