倉持裕新作は江戸川乱歩の8つの短編を再構成 黒木華、片桐はいり、梶原善ら出演『お勢登場』が2月上演 - 2016年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『お勢登場』上段左から、倉持裕、黒木華、片桐はいり、水田航生、下段左から川口覚、千葉雅子、寺十吾、梶原善

▲ 上段左から、倉持裕、黒木華、片桐はいり、水田航生、下段左から川口覚、千葉雅子、寺十吾、梶原善


江戸川乱歩の作品世界をモチーフとした倉持裕の新作『お勢登場』が、2017年2月にシアタートラムで上演される。

世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズにおいて、2度にわたり作品を手掛け好評を博してきた倉持。今回は、乱歩の“本格推理もの”から「二銭銅貨」「二癈人」「D坂の殺人事件」、“怪奇・幻想もの”から「お勢登場」「押絵と旅する男」「木馬は廻る」「赤い部屋」「一人二役」という8本の短編を一つの演劇作品として再構成するという。

キャストには、倉持作品初参加でタイトルロールの悪女・お勢を務める黒木華、現代能楽集VIIでもタッグを組んだ片桐はいり、黒木と同じく倉持作品初登場の梶原善のほか、水田航生、川口覚、千葉雅子、寺十吾と多彩なメンバーが集結する。

■倉持裕
本作は、江戸川乱歩の多数の作品群の中から厳選した8本の短編小説を複雑な手法で編み上げ、1本の演劇作品として再構成したものである。その8本は、乱歩作品の中の二大ジャンル“本格推理もの”“怪奇・幻想もの”の両方から分け隔てなく選んだ。俳優のほとんどが複数の役を演じる。妻の不貞に耐える夫を演じていた俳優が、次の場では浮気者になり、また、とある長屋でマゾヒストだった女優が、別の下宿屋では純朴な画学生になる、といった具合である。これは、乱歩の描く人間の不可思議な多面性を強調する試みの一つである。細分化し、さらにシャッフルした8つの物語は、入れ子構造の複雑な形を取るが、それは舞台美術を駆使した転換によって、ある程度明快に見せる。“ある程度”とことわるのは、乱歩の迷宮めいた作品世界を表現するには、それなりの複雑さは必要だと考えるためである。

■黒木華
倉持さんがやっていらっしゃる「ペンギンプルペイルパイルズ」の作品に友人が出ていて、そこで初めて倉持さんの作品を見ました。とても面白く、いつか出られたら……と思っていたので、やっと出演できます! しかも新作に……と大変うれしく思います。江戸川乱歩は私も好きな作家ですし、まるで夢の中にいるような少し妖しい世界を、お勢とほかのキャストの方々と一緒に体験出来るのが待ち遠しいです。

■片桐はいり
夢か現(うつつ)か分からぬような江戸川乱歩の世界をもとに、本気か冗談か分からぬような倉持裕さんの書き下ろしで、摩訶不思議な、すてきな戯曲ができあがりました。私にとって、いつも刺激的で挑戦的な作品をやらせていただいているシアタートラムで、再び倉持さんの作・演出でお芝居ができるのはとっても幸せです。しかも今回は、強力な共犯者がたくさん、しかもみなさん初共演で、刺激倍増。より、チャレンジングに、世の中の当り前をぐりっと反転させるような、脳みそが捻挫するような、迷路にはまって思わず隣席の人の手を握りたくなるような、心騒ぐ舞台をお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

■水田航生
さり気ないようで緻密に練られた笑いなど、倉持さんの織り成す世界が以前から好きで、ワークショップにも参加したりと、いちファンでした(笑)。江戸川乱歩の小説のワクワク感をお客さまに抱いてもらいながら、いかに舞台ならではの表現になっていくのか、楽しみです。シアタートラムには2015年に『マーキュリー・ファー』で立たせていただいたのですが、ステージから客席が本当に近くて、演者とお客さんという垣根がある意味なく、劇場が一体となって作品にのめり込むことができる素晴らしい空間だなと思います。念願の倉持さんの作品で、そうそうたる顔ぶれの皆さんと共演させていただくので、少し空回りしないかな? と心配なぐらい気合いが入っております! 江戸川乱歩の世界観、空気感をシアタートラムにつくり出せるように精いっぱい頑張ります。

■川口覚
初めて倉持さんの作品に出演させていただいた時、今までに経験したことのない刺激的なことばかりで、僕の中の子ども心をくすぐられたのを今でも鮮明に覚えています。あれからもうすぐ3年経ちます。その間にも倉持さんの作品を拝見するたびに、また絶対にご一緒したいと強く思っていました。江戸川乱歩の原作と倉持さんの世界観がたっぷり詰まった脚本、それに加え多彩な俳優さんたちとの共演は想像しただけで今から興奮しています。皆さまの心に刻まれるような作品にするために、僕もキャストの一人としてこの作品と真摯に向き合っていきたいです。

■千葉雅子
江戸川乱歩の短編を倉持裕さんが独創的に紡いで、新たな世界を舞台につくり上げる。幻想、猟奇、倒錯的なイメージと倉持さんの軽妙であざやかなエッセンスが、どんなふうに化学反応を起こしていくのか。台本を読み終えまして、期待に胸を熱くしています。また長く劇団を率いている倉持さんの稽古が、どんなふうに進んでいくのか。同じく劇団育ちの身としても、とても興味深いです。一日一日、大切に過ごしたいと身も引き締まります。魅力的ですてきなメンバーとご一緒できるのですから。と、肩にいささか力が入り過ぎるようなので、初日までの数カ月を脱力方法も模索しながら、作品世界にきちっと存在できるよう力を尽くしていく所存であります。

■寺十吾
作品も題材も演出家も出演者もスタッフも全部が全部初めてな公演は20年以上この仕事してきて久しぶりです。しかもなんて贅沢な顔触れ。はぁ、緊張と興奮で眠くなります。緊張とプレッシャーも度を超えると眠くなってくるんですね。明らかな逃避作用です。だから早いうちからこの公演のこと考えるのはよそうと思うのですがそれもままなりません。江戸川乱歩を読んどこうとするとやはり興奮と緊張で眠くなります。助けてください。いやでも、今回はこのまどろんだ感じで乱歩をやるのも悪くないかもしれない。決してフザケてる訳ではありません。緊張してるんです。皆さんよろしくお願いします。

■梶原善
何本か倉持さんの舞台を観せていただき、人間の中身の面白味やつまらないところや憎たらしいところをうまく描いているし、舞台づくりにも、倉持さん特有のセンスがあり、いつかぜひとも、何回でも出演させていただきたいと手ぐすね引いてお待ちしておりました。江戸川乱歩は“薄暗闇”“陰”“後ろ姿”というイメージ。シアタートラムという何をやるにも心地よい空間で、演じる方も観る方も、“ドキドキ”しそうです。んー倉持さんの演出!江戸川乱歩感!クセモノぞろいのキャスト!久々のシアタートラム! 稽古場に行くのが楽しみ、何度も言いますが“ホント”もうドキドキです。

インフォメーション

『お勢登場』

【スタッフ】作・演出=倉持裕
【キャスト】黒木華/片桐はいり/水田航生/川口覚/千葉雅子/寺十吾/梶原善

■東京公演
2017年2月10日(金)〜26日(日)
・会場=シアタートラム
・一般前売=12月4日(日)開始

■福岡公演
2017年3月1日(水)
・会場=福岡市民会館

■大阪公演
2017年3月4日(土)・5日(日)
・会場=梅田芸術劇場シアタードラマシティ

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