堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平のコメントが到着 ジョナサン・マンビィ演出『るつぼ』が上演中 - 2016年10月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『るつぼ』開幕 1 堤真一(左)と松雪泰子

▲ 堤真一(左)と松雪泰子

ギャラリーで見る(全4枚)


堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平らが出演する舞台『るつぼ』がBunkamuraシアターコクーンにて上演中だ。

本作は、1692年にマサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判を題材に、集団心理の恐ろしさ、人間の尊厳と愚かさを描いたアーサー・ミラーの代表作の一つ。ミラー自身の50年代の反共産主義運動に対する批判を盛り込みながらも、物語に散りばめられた普遍的な人間の心理や欲望を鮮やかに描き出し、愛と良心についても問い掛けたものだ。今回は、イギリスの名門「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)」出身の気鋭演出家ジョナサン・マンビィが演出を手掛けている。

初日を前にしたマンビィとキャストのコメントは以下の通り。

■ジョナサン・マンビィ(演出)
数週間にわたる東京での稽古を通して、ミラーの傑作戯曲である『るつぼ』は言語や文化の違いを超越して、私たちの心にまっすぐに語りかける作品だということが分かりました。人間とは何か……、人を愛する気持ち、憎む気持ちは普遍的であり、言語や文化、時代を超えて共感できるものであるということを証明している作品です。
この戯曲は、ミラーが彼自身が生きた時代に呼応して書いたものであり、だからこそ、今、この私たちの時代にもまっすぐに語りかけます。私たちは、政治と宗教の過激主義、そして恐怖や疑いの立ちこめた時代を生きているのです。ミラー自身が書いているように、彼の戯曲は「激しい嵐に向かって突き進み、語りかけ」ます。私たちを奮い立たせ、訴えかけてくると同時に、私たちはそこから多くのことを学ぶことになるでしょう。
素晴らしいキャストの皆さまがいなければ決して成し得なかったこのプロダクションを、私は心から誇りに思っています。日本の最高の俳優たちが集まったカンパニーで、私は彼らの才能、寛大さと情熱に圧倒されました。彼らは真実の感情を心に突き刺すことのできる俳優で、私は毎日感動させられていました。また、東洋と西洋がコラボレーションしたクリエイティブチームの素晴らしい作品を皆さまにお見せできることにも、非常に興奮を覚えます。
この示唆に富んだミラーの戯曲に突き動かされ、東洋と西洋の融合した“ハイブリッド”なチームは、想いを一つにし、明瞭に、そして魂をこめてこの物語を語るべく稽古を重ねてきました。驚くべきほどに美しい作品を、このチームのおかげでつくることができました。
ずっと演出してみたいと思っていたこの戯曲を、今、こうして皆さまにお見せできることをとてもうれしく思っています。皆さまが今夜の公演を、そしてミラーの時代を超えた素晴らしい戯曲を楽しんでいただけることを願います。私にとって、とても特別でそして思いが詰まったプロダクションです。この公演は、木々の葉が落ち季節が変わってもずっと私の心に生き続けるでしょう。

■堤真一 ジョン・プロクター役
演出のジョナサン・マンビィ氏は、稽古の初期にワークショップを開いたり座学で作品の背景を学んだりというやり方でしたので、作品の共通認識を持って稽古に臨めました。いよいよお客さまに観ていただける日を迎え、ほど良い緊張感の中にいます。人間の愚かさや欲望、罪の意識や不安感といったものが透けて見えてくる舞台にできればと思います。今こそ、ぜひ観ていただきたい作品です。劇場でお待ちしております。

■松雪泰子 エリザベス・プロクター役
初日を前に、今は緊張感と高揚感の中にいます。稽古中は、ジョナサンと共にアーサー・ミラーの戯曲の世界を綿密に理解して表現するための時間をたくさん過ごしました。ジョナサンは、私たちが理解し体現できる道筋を示し導き続けてくれていました。先輩方からたくさん学ぶこともあり、素晴らしい現場です。このカンパニーの一員として表現できることをとても幸せに感じています。全員でしっかりと集中力を持って、セイラムに生き、そしてこの物語の本質を届けられるようにカンパニー全員で挑みたいと思ってます。

■黒木華 アビゲイル・ウィリアムズ役
いよいよ初日です。稽古の日々があっという間に過ぎていきました。ジョナサンさんの稽古は毎日学びや、発見が多く、まだまだ探している最中ですが、観に来てくださるお客さまと一緒に、いろいろと見つけていければと思います。共演の皆さまも本当に素晴らしい方ばかりですし、マイクさんの舞台装置、衣裳……、この中にいられること、また、この『るつぼ』という戯曲を一緒につくれることが幸せです。アビゲイルを含めた少女たちも、(黒田)育世さんの刺激的な振り付けで力強く生きています。その部分も楽しんでいただけたらうれしいです。

■溝端淳平 ジョン・ヘイル牧師役
世界的に傑作と言われるこの戯曲は、稽古を重ねながら新しい疑問や発見が多々ありました。遠いようですごく普遍的なテーマが詰まっていると思います。今の僕たちが今の日本の方々に誠実に届けられればと思います。ジョナサンはとても紳士で僕の役の素朴な疑問にも真剣に向き合ってくれました。いい意味で日本的ではない俳優との距離がとても新鮮でありがたく、それがまたすべてを見透かされてるような怖さもありました。答えがない演劇の世界で、すべてを否定せず肯定して能動的に取り組む姿勢は素晴らしい。欲を言うならもっと長く稽古をつけてもらいたかったです。堤さん松雪さんをはじめ尊敬する大先輩の方ばかりだったので、皆さんの胸を借りながら吸収でき、技術的なことや心情的なことも先輩方にヒントをもらえるありがたい現場でした。

東京公演は30日(日)まで。その後、11月3日(木・祝)から6日(日)まで、森ノ宮ピロティホールにて大阪公演が行われる。

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  • 『るつぼ』開幕 1 堤真一(左)と松雪泰子
  • 『るつぼ』開幕 2 左から、松雪泰子、溝端淳平、堤真一
  • 『るつぼ』開幕 3 左から、小野武彦、黒木華、堤真一、溝端淳平
  • 『るつぼ』開幕 4 黒木華(中央)

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